食べるだけで風邪知らず!…年末年始不調にならない「最強フード」
ananweb / 2019年12月25日 20時30分
年末年始は、いろいろなイベントがありますね。ぜーんぶ楽しく参加したいから、風邪なんかひいてられない! と思った矢先、1年の疲れがどっと出て絶不調になる人は少なくないでしょう。そこで、そんな悲劇を避けるべく、漢方薬剤師の大久保愛先生が年末年始を快調に過ごせる簡単な方法をご紹介します!
文・大久保愛
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 39
■ クリスマスから年末年始に体調を崩しがちな人へ
クリスマスはいかがお過ごしでしょうか。街並みは華やかに、行き交う人もまた朗らかな空気に包まれますよね。一年間大変なことが多くても、12月が忙しくてヘトヘトでも、クリスマス前後は気持ちが緩む人も多いのではないでしょうか。
ただ少し気になるのは、生活が乱れ疲れたなかで楽しもうと無茶してしまうこと。どっと疲れが出て風邪を引いてしまう場合があります。クリスマスから年末年始のイベントが盛りだくさんなこの時期に体調を崩してしまっては、体が辛いだけではなく周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。そこで、今週は盛りだくさんなイベントのなか、体調を保ち続けるための食薬習慣を紹介していきます。
■ 自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? ひと月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
■ 今週は、忙しい時に体調を崩さないようにするための食薬習慣
身の回りで誰かが風邪をひくと必ず風邪をひいてしまう人っていますよね。どうして自分だけこんなに風邪をもらってしまうのか、大事な時に限って体調を崩してしまうのか、自己管理のせいなのか、周りにも迷惑をかけているのではないか…と、どんどん体調不良は心までもむしばんでいきます。
ただ、この時期は、寒くて乾燥した空気、いつもより忙しくて、慣れない食事をする機会が増え、さまざまな人に会い気疲れをする……と体調管理が難しくなるのは当然なのです。常に体調をギリギリで保っている人は、何かの拍子に大切なピースが外れたかのようにガタガタと体調が崩れていきます。
これを漢方医学では、「気虚(ききょ)」と言います。体を守ってくれる「気」が環境の要因でどんどん消耗していくこの時期。しっかり、補給してあげることが体調をくずさないための秘訣です。そこで今週食べるとよい食材・メニューは、【カボチャのシナモン煮】です。
■ 食べるとよい食材・メニュー;カボチャのシナモン煮
カボチャとシナモンには、風邪から体を体を守る「気」を補う働きがあります。冬至にカボチャを食べる風習もありますが、やはりこの時期にはおすすめな食材です。
■ カボチャ
カボチャには、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群などが含まれ粘膜を保護し、抵抗力を強化し、血行を促進する働きがあります。とくにβカロテンとビタミンEの含有量は、野菜の中でもトップクラスと言われています。
■ シナモン
シナモンには、抗菌作用、体を温める作用、消化を助ける機能などがあるため、寒く食生活が乱れやすいこの時期の体調管理にはとくにおすすめです。
カボチャの煮物やミルク煮にシナモンをかけて食べると美味しく食べることができます。この時期毎年体調を崩してしまう人は、ぜひ摂り入れてみてくださいね。
■ information
大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。
著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
©B. Boissonnet/Gettyimages
©Westend61/Gettyimages
©Westend61/Gettyimages
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【小学生以下の子どもがいるママパパに調査】約6割が、夏から秋の季節の変わり目で「子どもが体調を崩した」
PR TIMES / 2024年11月22日 10時0分
-
肌寒い季節の救世主・生姜は使い方で効果が違う? いますぐ役に立つ薬膳知識&生姜レシピ3選
CREA WEB / 2024年11月6日 11時0分
-
長く飲まないと効かない? 1包から購入できる漢方薬店でカウンセリングを受けてみた
CREA WEB / 2024年10月31日 17時0分
-
「気温差不調」でつらい人にお勧め"漢方的対処法" 「去年より調子が悪い」と感じる人が実は多い
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 9時0分
-
長すぎた夏の疲れをきのこで解消! 舞茸、しめじ、えのきだけ……、体調に合わせたおすすめ「きのこ」をご紹介
CREA WEB / 2024年10月24日 11時0分
ランキング
-
1とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
2紅白「旧ジャニ出演なし」に騒ぐ人の"大きな誤解" 出演しない理由についての報道の多くがピント外れ
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 13時30分
-
3ブラック工場勤務なのに総資産1億円! 大台を達成した30代に教えてもらった7つの“節約テク”
週刊女性PRIME / 2024年11月22日 9時0分
-
4ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
-
5「合コンも仕事のつもりだった」20代で“年収1,000万”稼ぐ彼氏の苦しすぎる浮気の言い訳に唖然
日刊SPA! / 2024年11月21日 15時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください