小関裕太が語る「橋本環奈の印象」に中尾暢樹と福山翔大が同感したワケ
ananweb / 2020年1月23日 19時10分
今年も話題作の公開が続々と控えるなか、チェックが欠かせないのは今後さらなる活躍が期待される若手俳優たち。そこで今回は、ネクストブレイク間違いなしといわれるキャストが一挙に集結した衝撃作『シグナル100』から、次世代を担う存在として大注目の方々にお話をうかがってきました。
写真・大内香織(小関裕太、中尾暢樹、福山翔大)
■ 福山翔大さん、小関裕太さん、中尾暢樹さん!
【映画、ときどき私】 vol. 287
ある日突然、担任教師に“自殺催眠”をかけられてしまう36人の高校生が繰り広げる究極のデスゲームを描いた本作。そのなかで、橋本環奈さん演じる主人公の樫村怜奈とともに、恐怖に立ち向かうサッカー部のクラスメイトを小関裕太さん(写真・中央)、中尾暢樹さん(写真・右)、福山翔大さん(写真・左)の3名が熱演しています。そこで、撮影秘話から学生時代のほろ苦い思い出などについて語っていただきました。
―まずは、出演が決まったときのお気持ちから教えてください。
中尾さん
撮影が始まる前から、監督の熱意をすごく感じていましたし、クラス全員が主役のように描かれている新しい試みの作品でもあると思ったので、楽しみでした。
小関さん
以前からこういったジャンルの作品が大好きだったので、ようやく携わることができるんだと思って、めちゃくちゃ気合が入りましたし、ワクワクしていましたね。
福山さん
僕は『バトル・ロワイアル』を超えたいという心意気でオーディションに挑んだんですが、周りが引くくらい空回りしてしまったので、落ちたと思っていたんです。ありがたいことに参加させていただけて本当によかったですが、今度からオーディションには気をつけようと思いました(笑)。
―劇中では、かなり精神的に追い込まれていたと思いますが、現場の雰囲気はどのような感じでしたか?
福山さん
多ジャンルの人たちが集まっていたので、刺激的でしたし、活気のある現場でしたね。
小関さん
そういえば、みんなで「やまびこ」とかしたよね(笑)。
福山さん
周りに山しかないとやることがなくなってくるので、毎日飛んでいる同じ鳥を見ながら「あいつはあれの弟だな」とか言い出したりして(笑)。
中尾さん
あと、僕たちはサッカー部の役だったので、休憩時間はボールを地面につけずに蹴る遊びとか、リフティングの練習もしてたよね。
■ 作品に対する熱意が強い人が多い現場だった
―昔の小学生のような遊びをされていたんですね。
小関さん
山奥がそうさせたのかな(笑)。
福山さん
そうだね。でも、今回の現場は本当に何よりも撮影が楽しかったんですよ。もちろん、苦しいこともありましたけど、みんなでディスカッションしながら、自分の持っている引き出しを全部出し合って、良い映画にしようというエネルギーがありました。
小関さん
しかも、みんなで泊まり込みだったので、とても集中できたし、そのパワーもあったと思います。
福山さん
確かに、毎日家に帰って、電車で現場に通いながら撮ってたら、違う作品になっていたかも。
中尾さん
ホテルと学校を行き来していただけだったから、台本にも現場にもずっと向き合ってた感じだったよね。
小関さん
部屋に戻っても各自でいろいろと考えていたくらい、今回のキャストは真面目で、この作品への熱意が強い人が多かった印象がありました。
―そのなかで、主演の橋本環奈さんとの共演はいかがでしたか?
小関さん
環奈ちゃんこそ、すごく意志がある人だと思いました。
中尾さん
そうそう、監督にも「こうしたいです」とはっきり言ってたしね。でも、そういう姿を現場で見せてくれたから、僕たちも自分の意思を伝えることができたので、みんなを引っ張ってくれたと思います。
福山さん
確かに、そういう空気を作ってくれてたよね。
小関さん
樫村と同じように、女性としての強さも持っているんですけど、とにかく明るいんですよ。別の取材で一緒になったときも、(催眠により日常の行動が自殺のシグナルになる本作の設定にちなんで)「自分だったら確実に死ぬと思うシグナルは?」という質問に対して、「10秒以上話す」って答えてたんだけど、それくらい話好きでおもしろい方なんですよね。
福山さん
いやいや、裕太こそ一番明るかったよ!
小関さん
そんなことないでしょ!
■ 素の僕たちが味わっていた恐怖感を伝えたい
―では、撮影中の小関さんについて、思い出に残っていることは?
中尾さん
学校のどこにいるかわかるほど、いつも歌ってましたね(笑)。
小関さん
そんなに聞こえてたの? 恥ずかしい……。
福山さん
普段どんな音楽を聴くかという話になったとき、THE ALFEEさんの『星空のディスタンス』を裕太に聞かせたら、「めちゃくちゃかっこいい!」となって、そこからずっと「星空の下の~」って歌ってたもんね。
小関さん
うん、歌ってた(笑)。だから、クランクアップしてからみんなでカラオケにも行ったよね。
中尾さん
みんな歌がうまいんですけど、翔大くんがいきなりカラオケ会の1発目に、X JAPANさんの『紅』を歌うんですよ(笑)。
福山さん
大好きなんですよね。Toshlさんのキーも出せます!
小関さん
10代の子もいたので世代は違うんですけど、みんな「すごーい!」って盛り上がってたよね。
―ストーリーでは、福山さんはムードメーカー、小関さんはモテ男子、中尾さんは優しい男子という設定ですが、それぞれのキャラクターがご本人に近いような印象を受けました。ご自身でもそれは感じていましたか?
福山さん
そうですね。確かに、この現場では素に近い状態で演じられるところがありました。だからこそ、お芝居というよりも高校生が本当にデスゲームに巻き込まれたらどうなるか、という空気感はありましたね。
小関さん
内容としては現実的ではないからこそ、作り込んだお芝居よりも、ありのままの僕らが味わっている恐怖感があったほうが伝わるかなとは思いました。
―劇中同様に、みなさんの仲の良さも本物だと思うので、本当のクラスメイトだったら、楽しそうですね。
小関さん
絶対盛り上がりそうだよね。
中尾さん
裕太は陽気だし。
福山さん
本当に、小関裕太は太陽ですよ(笑)。撮影中は夜になると、ホテルにあったフリースペースにみんなで集まって話したり、飲んだりしてたんですけど、そのときにいきなり立ち上がって、バク転し始めたりしますから。
小関さん
なんか、面白いことしなきゃと思って……。
福山さん
腹抱えて笑いましたよ。
中尾さん
そのあと、僕と(瀬戸)利樹もバク転したんだよね。
福山さん
そうそう、バク転できる人がどんどんバク転し始めたと思ったら、中田(圭祐)っちが前転するっていう(笑)。
■ 学生時代の忘れられないエピソードとは?
―和気あいあいとした様子が浮びますが、学生時代を改めて体験しているような感じだったんですね。ちなみに、ご自身の学生生活で忘れられない思い出はありますか?
中尾さん
僕は全校生徒の前で文化祭の出し物について発表をしたとき、舞台上から思いっきり落ちたことがありました。高3のカッコつけてた時期だっただけに、最悪でしたね。
福山さん
それは恥ずかしいね。実は、僕は高校のときに、教室の一番後ろで小説を読みながら弁当食べてる子みたいな感じだったんですよ。
小関さん
えー! 静かなタイプだったの?
福山さん
そうそう。というのも、けっこうやんちゃな子が多い福岡の学校で、僕がいたのがムードメーカーしかいないようなクラス。わちゃわちゃしすぎて逆にムードがメイクできてないくらいだったから(笑)。
小関さん
じゃあ、ムードブレイカーばっかり?
福山さん
そうだね(笑)。みんな話し出したら止まらないから、ちょっと引いちゃってたのかな。だから、特にエピソードとかもないくらい、ただクラスメイトを見てました。
―そういうタイプには見えないので、意外ですね。
小関さん
男子校だったの?
福山さん
それが驚愕なんだけど、クラス40人中30人弱が女子。
小関さん
うわー、それはしゃべれないよ!
福山さん
そうでしょ! 緊張するし、僕以外の男子はみんな人気者になって成り上がっていくから、僕は話しかけづらいタイプになるしかなかったんですよ。
小関さん
でも、僕も近寄りにくいオーラを出して、自分の世界で完結してるほうだったかな。
福山さん
映画の話をしたくても誰ともできなかったから、僕たちってオタク寄りなんだろうね。
小関さん
時代に追いつけてなかった?
福山さん
そうだね、そのときから『紅』聞いてたし。
小関さん、中尾さん
(笑)。
■ いまだから言えるお互いに対する思い
―恋愛に関するほろ苦いエピソードなどはありましたか?
小関さん
僕は小学生のときに、友達と同じ子を好きなっちゃったことがありました。奥手だったので、それまではずっと片想いだったんですけど、ライバルが現れた瞬間に「いますぐにでも行動しないと、あいつに取られる! その日のうちに決めないと」って急に思っちゃったんですよ。それで、当時の僕は焦っちゃって、結局空回っちゃいましたね。
福山さん
僕も小学校のときに、仲の良かった友達5人くらいが同じ転校生を好きになっちゃって、鬼ごっこのときにタッチしながら、「あの人のこと好きにならないで」とか、お互いに言い合ってたことあったな。
―すごくませてたんですね(笑)。では、もし実際にみなさんがこのデスゲームに参加することになったとして、3人のなかで生き残れるのは誰だと思いますか?
福山さん
今回の場合は頭脳戦なので、IQが高い人じゃないと生き残れないと考えたら……、僕と暢樹はすぐ死ぬよね?
中尾さん
そうだね(笑)。
福山さん
裕太はインテリジェンスの塊みたいなところがあるから、生き残るんじゃないかな。身体能力も高いし、バク転もできるから!
小関さん
それならバク転しまくるけど、だからといって生き残れるわけじゃないよね? 僕は2人に悪いんですけど、3人とも死んじゃうと思っています(笑)。このなかにはいないかも。
福山さん
ほかのメンバーだったら、栗原類くんがタロットを駆使して、覚醒しそう。
中尾さん
それはありえる! 現場でもタロット占いやってて、みんなが並ぶくらい人気だったよね。
小関さん
あとは、イケてる女子グループの北村優衣ちゃんとか、話している感じが頭良さそうだったので、生き残れそうかな。
―なるほど。ちなみに、長い時間を一緒に過ごされて、お互いのことをよくわかっていると思いますが、直してほしいところはありますか? まずは中尾さんから教えてください。
福山さん
僕は暢樹と相部屋でしたけど、いろいろと細かいところまで気を遣ってくれるし、ベッドメイキングまでしてくれたので、言うことないです!
小関さん
サッカー部のみんなで2人の部屋によく遊びに行ってたんですけど、確かにキレイだったもんね。あと、クランクアップしてからみんなで焼き肉に行ったんですけど、お店の予約とかもしてくれて、本当にしっかりしているんですよ。でも、もし彼氏だったら、マメすぎて女の子は自分の雑さに向き合わされて傷つくかも(笑)。
■ アトラクション感覚を楽しんで欲しい
―(笑)。では、福山さんに言いたいことはありますか?
中尾さん
やめてほしいことが1つだけありました。僕たちは2人とも朝にシャワーをするほうだったんですけど、朝5時に起きるときに、どっちから入るかって話をしたら、翔大くんが「俺、2時間入るから」って言ってきたんですよ。なので、5時起きでいいのに、翔大くんは2時半に起きてお風呂に入っていました。『ウォーキング・デッド』を観ながら入ってるので、外まで音が聞こえてて。すごくすっきりした顔をしていましたけど、早く起きすぎです(笑)。
―確かに、すごいですね(笑)。
小関さん
でも、とにかく元気でクラスメイトのなかでも一番のムードメーカーで、熱いところもあるので、現場でも遊びでも背中を押してくれるような存在でした。
中尾さん
気遣いがすごいので、最初にみんなのことを盛り上げてくれるんですけど、ある程度盛り上がったなと思ったら、ちょっと引くような兄貴分のようなタイプでもありますね。
小関さん
確かに、そういうところあるよね!
―では、小関さんの弱点はありますか?
中尾さん
もしかして、ないんじゃない? 仕事でもプライベートでも、裏表が全然ないし。
福山さん
強いて言うなら、あまりジッとしていられないので、落ち着きがないときがありますね(笑)。ただ、急にゾーンに入るときがあって、そのときに根っこにある情熱が出てくるんですけど、そこが魅力的なんですよ。
中尾さん
でも、すぐ寝ちゃうところがダメなところかも(笑)。
福山さん
本当に、裕太はどこでもすぐ寝るよね!
―(笑)。それでは最後に、ananwebの女性読者へ向けて、この作品の楽しみ方を教えてください。
小関さん
遊園地のアトラクションのような作品なので、お化け屋敷みたいな感覚をカップルで一緒に楽しむのもいいかなと思います。
中尾さん
女性に「きゃ!」ってされるのは、男性なら誰でもうれしいですよね!
小関さん、福山さん
(笑)。
中尾さん
なので、気になる男性と行くのもオススメです。
■ インタビューを終えてみて……。
とにかく仲良しの小関さん、中尾さん、福山さんの3人。開始から終了まで、お腹が痛くなるほど笑わせていただいた取材となりました。そんなみなさんの絆は、劇中でも存分に発揮されており、ストーリーにも大きな影響を与えています。それぞれがどんな運命と向き合うことになるのか、ぜひお見逃しなく!
■ 狂気と絶望に引き込まれる!
ただのデスゲームではなく、そのなかで渦巻く友情や恋愛、裏切り、だまし合いなどがノンストップで展開されている88分。社会で生き残りをかけて戦いながら生きている私たちにとっても、「もし自分だったら?」と考えずにはいられないはず。想像を超える壮絶な結末とは?
■ ストーリー
ある朝、担任教師によって催眠にかけられてしまった36人の生徒たち。その催眠とは、「遅刻をする」「電話をかける」「涙を流す」といった日常の行動100個がシグナルとなり、自殺してしまうというものだった。
しかも、催眠を解くための条件は、自分以外のクラスメイト全員が死ぬことのみ。次々と生徒たちが自殺へと追い込まれるなか、それぞれの本性が明らかとなり、生き残りをかけた最狂最悪のデスゲームが始まることに……。
■ 心拍数が上がる予告編はこちら!
■ 作品情報
『シグナル100』
1月24日 (金)より全国ロードショー
出演:橋本環奈/小関裕太、瀬戸利樹、甲斐翔真、中尾暢樹、福山翔大、中田圭祐、山田愛奈/若月佑美、前原滉、栗原類、恒松祐里/中村獅童
配給:東映
©2020「シグナル100」製作委員会
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