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状況別「東大アイデア」の使い方! 4つの実践テクニックも

ananweb / 2020年2月8日 20時0分

状況別「東大アイデア」の使い方! 4つの実践テクニックも

『「発想力」と「想像力」を磨く東大アイデア』の著者・西岡壱誠さんによれば、アイデアを生むプロセスに必須の要素は、「目的」「調査」「発想」の3つ。西岡さん流アイデア発想法のスタンダードは、そのアイデアが実現した理想状態から逆算していく「目的」→「調査」→「発想」の順。ただ、この順番は入れ替えてもOK! 成立させたいアイデアのタイプや状況に応じ、臨機応変に使いこなそう。
■ 応用編・状況別東大アイデア


■ CASE1:アイデアの「目新しさ」が求められている時

【発想先行型】発想→目的→調査
型にはまらないアイデアが必要なケースでは、まず自由に“発想”を。「フラットな目で日常を見返すと、当たり前とされていることにも疑問が浮かぶはず。例えば、種なしぶどうは、ぶどうには種があるという常識に対して『種があると食べにくいのに、なぜ、種があるんだろう』という発想から生まれたのです」。発想が浮かんだら、そのことが「何をどう変えるのか」という目的を考えた上で、先行事例を調査しよう。

■ CASE2:アイデアの「実現性」が求められている時

【調査先行型】調査→発想→目的
堅実なアイデアを考える時は、困っていることや悩み、改善したい課題を洗い出し、その解決策となりそうな先行事例を調べることから始めると、実現性が高まる。「第一段階の調査では、探し出した事例をどうしたら転用できるかにフォーカスします。これを基に、日常ベースで発想を膨らませ、最後に未来の理想的な状態を見出していくのが調査先行型。目的をイメージしにくい場合も、調査から始めると上手くいきます」

■ 東大アイデアの実践テクニック

3ステップに沿って考えていけば、誰でもアイデアを生み出せる「東大アイデア」発想法も、いよいよ、実践へ! 「目的」「調査」「発想」の各ステップで使える、具体的かつ、簡単なテクニックを学んで。

■ テクニック1:【目的】「現状」「理想」「変化理由」を書き出し、いつでも見返せるように。

アイデアの目的を設定するには、現状の悩みや問題点を挙げて、改善後の理想の状態を導き出す方法がおすすめ。「まず、変えたい現状をできるだけ多く列挙していきます。次に、どうなるのが理想なのか、現状の変化後も書き出します。これが、アイデアにおける目的にあたります。最後に変化前の現状を、理想的な状態に変えるのに必要なこと=変化理由(イラストの赤字部分)を考えます」。理想の部分は、現状をポジティブに言い換えたり、具体的な言葉に置き換えると◎。

■ テクニック2:【調査】LINEグループトークを利用して、気になるデータをストック。

せっかく調査した情報も、散らばっていると、関連性や重要性になかなか気づけない。「僕は、自分だけのLINEグループを作って情報を一か所に集約しています。テーマに沿ったグループ名にして、URL 、スクリーンショット、写メと何でも投げておき、ある程度溜まったら必ず読み返します。すると、時間が経っても残すべき重要な部分が見えてくるんです。同じテーマで調査する人がいたら、グループトークに招きましょう。情報量が格段に増えますし、議論もできて一石二鳥です」

■ テクニック3:【調査】1日1回要約しながら、情報に触れてみる。

アイデアの素となる事例をリサーチする段階で、非常に有効なのが情報を要約する力。「せっかく集めた情報も、そのままストックするだけで寝かせてしまっては、最終的にアイデアとして成立しません。ニュース記事を読んでいる時は、わかりやすい言葉で要約してみる。映画を観たなら、ただ『面白かった』と思うだけでなく、誰かに伝えるつもりでストーリーを簡潔にまとめてみる。そうすると、インプットの質が高くなり、他のものとその情報をつなげやすくなります」

■ テクニック4:【調査・発想】習い事やイベントなど…実際に経験して、疑問をメモ。

実地調査と発想力アップを同時にできる実体験。興味のあるイベントに足を運んだり、月謝を払って習い事をしたり、自分の体、時間、お金を使って得られるものは計り知れない。「その状況に身を置き、感じたことと疑問点をまとめましょう。『内容のわりに高いと感じた』なら『もっと安くできる方法はないか?』、『途中で飽きた』なら『中だるみしない展示にするには?』と疑問を投げかける。他の誰でもない、あなた自身の感想こそが、独自性を生むきっかけとなるのです」

にしおか・いっせい 偏差値35から東大に合格。現在、経済学部4年生。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供する東大生チームのプロジェクトリーダーを務める。近著に『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』(小社刊)。

※『anan』2020年2月12日号より。イラスト・林田秀一 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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