【クイズ】ソムリエ田崎真也が試飲前に絶対食べないモノは?
ananweb / 2020年2月6日 18時50分
お店でワインを選ぶとき、どんなふうに決めていますか? なんとなく好きな味で決めてしまう……という人は、ちょっと要注意。ソムリエの田崎真也さんが出席された食イベントで、ワイン選びのコツを聞いてきました!
■ 「ワイン県」のイベントへ!
今回お邪魔したイベントは、山梨県が開いた「ワイン県・新マリアージュのススメ」。会場は、東京・日本橋にある『ワインレストランY-wine(わいわい)』です。
2019年8月に山梨は「ワイン県」宣言を行い、県産ワインのPRを開始。山梨出身の作家、林真理子さんと、ソムリエの田崎真也さんがワイン県副知事に任命され、山梨県のワインや食材の魅力を伝えるさまざまな活動を行っています。
今回のイベントには、山梨県の長崎幸太郎知事と田崎さん、林さんが出席されました。
■ なぜ「ワイン県」?
そもそも山梨県はなぜ「ワイン県」宣言をしたのでしょう? 山梨県庁観光部長の仲田道弘さんによると、山梨は日本ワイン発祥の地という歴史があり、県内にワイナリーが80社(全国では303箇所)もあるとのこと。
ワイン生産量も国内の約3割のシェアを持ち、これも日本一。さらに、国際コンクールなどで甲州ワインが金賞を連続して獲得するなど品質も日本一ということで、山梨ワインをさらに盛り上げていくためワイン県宣言をしたそうです。
■ ワイン道を極める女性たち
トークセッションでは、まず「ワインがビールとチューハイに次ぐ頻度で女性に飲まれている」というジェイアール東日本企画による調査結果が示され、田崎さんと林さんがコメントしました。
田崎さん
世界的な傾向で、女性の飲酒量が増えて男性のほうは下がっています。女性がいろいろな場面で、ひとりでもアルコール飲料を飲むというシーンが見られるようになりました。昔から日本では、ワインはテレビの中でおしゃれな小道具としても使われています。
林さん
日本人、特に女性はまじめで、茶道や華道のようにワイン道を極めようとしています。若い女性はすごく一生懸命ワインを勉強して、ワインリストを見ながらソムリエともガンガン話す。フランスや外国では、男性にワインリストを任せてお願いすることが多いようですが、でも勉強したことをプロの人と話すのはすごくいいことだと思います。
■ ワインの選びのコツは…
また、先述の調査結果によると、日本ワインのイメージとして、35.1%の女性が「日本人の味覚に合っている」と回答。いっぽうで「料理に合わせやすい」と答えた人は16.7%でした。この結果を受け、田崎さんが次のように語りました。
田崎さん
日本では、お店でワインを選ぶとき、飲みやすいから、このワインの味が好きだから、という理由でセレクトする人が多い。
注文する料理との相性を考えてワインを選んだり、家でもワインとの相性を考えて料理を作ったり、というようにペアリングを楽しむ習慣があまり根付いていません。
ワインを飲むことによって料理がおいしくなるのがワインの基本。この料理ならこのワイン、とソースのようにワインを選んでいくのです。
■ 田崎さんがセレクトしたワイン&料理は?
会場では、田崎さんが考案した料理とワインが運ばれてきました。
例えば、「2016サッポロワイナリー グランポレール山梨甲斐ノワール特別仕込み」というワインに合わせて出された料理は、「甲州ワインビーフのロースト~ふき味噌風味ソース~」です。
田崎さん
甲斐ノワールは、グリーンペッパーのようなフレッシュなスパイシーさと、後味の酸味によるさわやかな印象が感じられるワインです。これには甲州ワインビーフを合わせました。
甲州ワインビーフは、赤身が非常においしいお肉です。甲斐ノワールのスパイシーさに合わせ、ふきのとうを使ったふき味噌ソースをつけながら召し上がっていただくと、ワインにぐーんと寄ってきます。
林さん
甲斐ノワール、おいしいですね。名前は聞いたことありますけど飲んだのは初めてです。あんまりおいしくて、びっくりしました。
■ ソムリエが絶対食べないものは?
また、余談でソムリエの日常に関するお話も飛び出しました。
司会
ソムリエの方はお仕事中、カレーを召し上がらないと聞いたことがあります。
田崎さん
テイスティング直前には食べません。個人的には、前の日からネギとニンニクはいっさい食べません。テイスティングが終わった夜であれば、カレーは食べられますし、インド料理も好きです。
スパイスは結構大事で、ワインのなかにたくさんスパイスの香りを見つけることができます。ですので、インドカレーを食べながら、カルダモンと何と何を使っている、と想像することも大事なのです。
■ 本場でワイン&料理を!
イベント中、私も会場で試食させていただきましたが、田崎さんが選んだワインと料理は、どれも相性が抜群で、本当においしく味わうことができました。
マリアージュ(結婚)という言葉にぴったりのワインと料理の組み合わせは、日本橋の『ワインレストラン Y-wine』で体験できます。
さらに、山梨まで足をのばせば、おいしい空気のもとで新鮮な食材と本場ワインを堪能できます。ワイン県宣言した山梨に、一度遊びに行ってみては?
■ Information
『ワインレストラン Y-wine(わいわい)』 (東京都中央区日本橋)
Y-wineは、山梨の物産を扱うアンテナショップ『富士の国やまなし館』2階にあるレストランで、ソムリエの田崎真也さんがプロデュース。山梨県の食材をイタリアン風にしたメニューと県産ワインを楽しめるお店です。
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