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生田絵梨花「私にそんな純粋さが残っているのかな(笑)」 舞台に挑んで…

ananweb / 2020年2月23日 19時30分

生田絵梨花「私にそんな純粋さが残っているのかな(笑)」 舞台に挑んで…

『レ・ミゼラブル』や『ロミオ&ジュリエット』など名だたる大作ミュージカルに出演してきた生田絵梨花さん。美しくクリアな歌声と、舞台で放つ圧倒的ヒロインオーラに魅了された人も多いはず。その生田さんが次に挑むのは、巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの日本初上陸のミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』。


「ミュージカル『オペラ座の怪人』は、何度もDVDを観ていますし、楽曲も誰に聴かせるわけでもなく歌ったりするくらい好きで…。いつか私もロイド=ウェバー作品をやりたいと思っていましたから、出演は嬉しかったです。でも日本初演作品ということは、その評価は私たち次第ということで、そこにプレッシャーはあります」

演じるスワローは、純粋無垢な瞳を持った少女。三浦春馬さん演じる脱獄囚をイエス・キリストの生まれ変わりだと信じ込む役柄だ。

「副題に“汚れなき瞳”とありますが、いま23歳の私にそんな純粋さが残っているのかな(笑)。でも、同じ出来事を前にして、純粋に信じる力を持った子供たちと、街の秩序を守ることを第一に考える大人たちの側とで全然違う捉え方をする話でもありますし、タイトルに恥じぬよう、自分の瞳を信じて頑張りたいです」

三浦さんとの初共演、演出の白井晃さんとの初タッグも楽しみだそう。

「春馬さんは映像でも舞台でもたくさん引き出しを持っている先輩。その方が『お芝居を一緒に頑張ろう』とおっしゃってくださったんです。白井さんは、ミュージカルを始めて演技に悩んでいた頃に先輩から『白井さんの現場は勉強になるよ』と言われたことがあって、いつかご一緒できたらと思っていた方。修業中の身としては、お芝居に向き合える現場であることがありがたいです」

舞台の評価は年々うなぎ上り。昨年は菊田一夫演劇賞も受賞したが、それでも「お芝居については永遠に悩むんだと思います」とぽそり。

「『キレイ』という作品で、キャリアも評価も素晴らしい方々とご一緒させていただきましたけれど、みなさん稽古場では謙虚だし、意外にも不安を口にするし、迷う姿も拝見して…。ステージでは華やかな部分しか見えないけれど、こんなにすごい方々でも私と同じようなものを抱えながら地に足をつけてやられている。私もいまできることを精一杯やっていくしかないんだなと思います」

ミュージカルは自ら望んで飛び込んだ世界。そこで活躍の場を広げているいま、何を思うのだろう。

「観客の時はその1回が楽しければいいですけれど、演じる側になったら、1回できたからってなんでもなくて、それを持続…むしろ上げていかないといけない。正直、やり始めた頃は楽しさより緊張や不安がまさっていたと思います。でも最近、そんな自分を受け入れられるようになったら、視野が広がったような気がして。いまは舞台に立つことが楽しいですね」

『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』 1959年のアメリカ・ルイジアナ。脱獄犯のザ・マン(三浦)は身を隠していた納屋で、スワロー(生田)という少女に出会う。彼を神の生まれ変わりだと信じる彼女の汚れなき瞳に触れた男は…。3月7日(土)~29日(日) 日比谷・日生劇場 演出/白井晃 出演/三浦春馬、生田絵梨花ほか S席1万3500円 A席9000円 B席4500円*すべて税込み 帝国劇場内日生公演係 TEL:03・3213・7221  富山、福岡、愛知、大阪公演あり。

いくた・えりか 1997年1月22日生まれ。東京都出身。’11年に乃木坂46の1期生メンバーとして活動をスタート。近年はミュージカルを中心に舞台でも活躍。7月には主演舞台『四月は君の嘘』も控えている。衣装協力・トップス、スカート(共にJILLSTUART/JILLSTUART 青山店 TEL:03・3470・0216) アクセサリー(e.m. TEL:03・5785・0760)

※『anan』2020年2月26日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・鬼束香奈子 ヘア&メイク・吉田真佐美 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)

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