最大の武器は免疫力!…ウイルスと戦う「最強ドリンク」
ananweb / 2020年2月26日 19時50分
いまこそ知りたい感染症対策。ウィルスに負けないためには、手洗い、うがい、人混みを避ける、などが挙げられますが、加えて体の免疫機能を正常に働かせることも肝。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が防御機能を高める方法をご紹介します!
文・大久保愛
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 47
■ 免疫力をこれ以上下げたくない時期
今多くの人が身に付けたい力といえば免疫力ですよね。マスクや手洗い、うがい、早寝など、外敵から防御するための行動は当然必要です。ただ、今の時期、予防に予防を重ねても心配が絶えない人も多いと思います。それと同時に耳にするのが、あまり外に出ないようにすることで、退屈だったりストレスがたまり、運動不足になったり、家の中で無駄食いなどをして不摂生をしてしまうことです。
人の多いところに外出しないと身を守ることになりますが、引きこもって体力や筋力の低下などが起きてしまい、防御機能である免疫までが弱ってしまっては大変です。そうならないためにも、食事でできる対策をお伝えしたいと思います。今週は食事で防御機能を高める食薬習慣を紹介します。
■ 自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
■ 今週は、防御機能を高める食薬習慣
まだまだ、体調管理に油断のできない日々が続きますね。早く落ち着くことを願うばかりです。そして、私たちにできることといえば、ウイルスに接する可能性のある機会を減らすこと、衛生管理をしっかり行うことだと思います。でも、それだけでは心配が残る人も多いと思います。
さらなる対策となるとやはり、体の内側から防御機能を高めていくこと。特に粘膜からウイルスや細菌が侵入してきますが、喉や鼻などの粘膜には、繊毛という防御機能があります。しかし、粘膜が乾燥しているとその働きが弱ってしまいます。そのため、こまめな水分補給が防御機能を高めることに役立ちます。
空気清浄機などで清潔に湿度を保つことも大切ですが、1日1.5L程度の水分をこまめに摂取していくことも大切です。暑い季節よりも水分補給が減りがちな季節のため、意識的な水分の補給が必要となります。
漢方では、潤いをプラスすることを「補陰(ほいん)」、免疫力を強化することを「補気(ほき)」といいます。今週は、「補気」作用のある食材を使った飲み物をこまめに取ることで「補陰」する食薬習慣を紹介します。今週食べるとよい食材・メニューは、【生姜とスパイス&ハーブを使ったドリンク】です。
■ 今週食べるとよい食材・メニュー:生姜とスパイス&ハーブを使ったドリンク
喉を潤しウイルスや細菌の侵入を防ぐためにこまめな水分補給は大切です。その潤す水分に細菌やウイルスに対抗するスパイス&ハーブを加えるのがおススメです。単純に水分をとるよりも、少しでも有効成分を含むものを常備しておきましょう。特に、スパイス&ハーブを整腸作用のあるオリゴ糖につけて常備しておくと腸内環境も整うためさらにgood!
■ 生姜
生の生姜には「ジンゲロール」が含まれウイルスや菌に対して効果を発揮すると言われています。生姜をすりおろすか、ミキサーで細かくしてオリゴ糖に漬け込んだり、一回分ごとに分けて冷凍するのがおすすめです。普段飲んでいる紅茶やココアや白湯、お味噌汁やスープなど好きなものにちょい足ししてみましょう。外敵から身を守る「気」を補ってくれます。
■ クローブ、カルダモン、シナモンスティックなどスパイス&ハーブ
一般的にスパイスやハーブには抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用などが備わっています。 使い方がわかりにくいものが多い印象もありますが、生姜やレモンなどと一緒に好きなスパイスをオリゴ糖に漬け込んでしまえば、細菌、ウイルス対策のシロップになります。
外出を控えて家の中で過ごすことが多くなると、運動不足に加え甘いものとコーヒーが増えてしまうなんて悩みも耳にします。いつも飲むドリンクにひと手間加えて体調管理に役立ててみてはいかかがでしょうか。
■ information
大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。
著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
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