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俺に興味ない?…初対面で「絶対やってはいけない」女性の振る舞い

ananweb / 2020年3月12日 20時30分

俺に興味ない?…初対面で「絶対やってはいけない」女性の振る舞い

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、意気揚々と婚活パーティに参加したアラサー女子。自分なりに満足できるアピールをしたつもりが結果は…。三松先生が、初対面で好印象を与えられる恋愛テクを伝授します!
文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 68

■ 百恵(31歳)質問力レス女はモテないことを思い知れ


百恵の今日の指先は白のフレンチネイル。「うん、きれいな仕上がり!」。王道モテネイル。ゆる巻き髪を揺らし、白のワンピースで颯爽と出かける。目指す場所は婚活パーティ会場。

半年ほど続けた婚活アプリでは、イイネが3000ほど来て、人生最高のモテ体験。しかし彼らは遊び目的なのか。誰とデートしても結婚へと話が進まない。27人も会ったのに、時間の無駄だった。告られる前に関係を持つことはオール拒否してたからダメだったのか。遊びでさせるわけにはいかない。

よって作戦変更。真剣な出会いがほしいのだ。会場で職場の友達の由美と合流する。

「いい人いるといいねえ。緊張するな」

由美の言葉にそうだねと頷きながら、チラリと由美のコーデチェック。由美は裏表なくていい子だが、見た目はハッキリ言って地味。今日も垢抜けない膝下丈のスカート。「なぜ、その丈……」。それ以外の参加者の女性を見ても、百恵の敵はいなさそうだ。

12対12の婚活パーティがスタートする。

「2番の鈴木です。百恵さんキレイですね! お仕事は何を?」

内心ガッツポーズをしながら、ゆっくりと話す。ネイルの仕事をしていること、ネイリストの専門学校代は自分で貯金したこと、最近は自炊にハマっていて得意料理はオムライス。延々。満点の受け答え。堅実さと女性らしさをそっとアピール。

「百恵さんしっかりしてますね。いやあ、尊敬しちゃうなあ。素敵ですね」

2番の鈴木さん。聞き上手だし、塩イケメンだし、私より4センチ位背が高いし、いいじゃないの! 事前に見ることができるプロフィールに年収980万円って書いてあった……。

12人全員との会話が終わり、カップル希望を出す時間に。百恵はもちろん鈴木さんに出した。両想いでないとカップルは成立しない。希望は5人まで出せるのだが、今回は敵なし。保険をかける必要はないだろうと安心し、鈴木さんのみ入力。

ジャカジャカジャーン。

「カップリングの集計が出ました! 成立した人はおふたりで引き続きお話を、不成立の方はそっと先にお帰りください」

マッチング専用のiPadで結果を確認。愕然とする。鈴木さんとマッチしていない。それどころか私にカップル希望を出した人は一人もいないではないか。

由美からLINEが入る。

「ゲッチュ! このまま鈴木さんって人とランチに行くことになったから、あとで報告会しよう。誘ってくれてありがとね」

予想外の展開に。そして、見た目もスタイルも良い百恵にカップリング希望を出す人がひとりもいなかったのはなぜ?
【三松さんからのコメント】

外見よしで、婚活アプリでもたくさんのイイネがつく百恵さん。なぜ、誰も百恵さんにカップル希望を出さなかったのか?

あるある。そういうこと。不条理なのが男と女のマッチング!

顔がきれいだから好かれるか?
男ウケいいコーデしてたら好かれるか?
爪がピッカピカに塗られているから好かれるか?
堅実さアピれば好かれるか?

いや、恋愛はそんな甘いものではない。

百恵さん、自分の話ばかりしてなかったか。相手の話を聞いて、グッドタイミングで相槌をうつ、かわいいヨイショするという他者配慮アクションをしていなかったのかもしれません。

男性は、女性に好意を持ったとき、自己アピールをしようと自慢話をする傾向があります。合コンなどで、なんだか自慢ばかりしてきて嫌な男。こんな男は絶対嫌だし、と思ったことはありませんか。

でもそれ、男性からすると、あなたに気に入られたくて一所懸命にアピールしている求愛行動。ほかの人にはそんなことしていない。だって長々と力んで話すなんてめんどくさいし、体力、気力も使いますもの。「この女性、振り向かせたい。俺を認めろ」の一心です。

今回の百恵さん、それやっちゃったのだな。すると、男性のアピールタイムがありません。たった5分。

運命の5分を大切に。

相手が嬉々として答えたくなる質問をし、相手の話を、ほどよい反応を示しながら聞くのが好感度アップの要素。

アプリでの数々の出会いが初回デートで終わった理由を考えよう。百恵さんはきれいだけど「俺に質問してくれないし、自分しか興味ないのかな」という感覚を抱かせたに違いない。セックス以前の問題。

猫を被る必要はないですが、好みの男性との初回出会い時には特に、自分はノーガード状態でアピらない。相手に質問したり、相槌を打ったりで充分。

「自分をガツガツ押し出さなくてよし! ”テセウスの船、漫画で読んだんですか? あー、どうなるか言わないでくださいねー”レベルのゆるい質問が、次のデートにつながる。質問上手は恋上手」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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