花粉症“サラサラ鼻水”には生姜やニラを…食で改善する方法
ananweb / 2020年3月18日 21時0分
今まさにピークの春の不調といえば“花粉症”。症状別の食養生で即、対処を。国際中医専門員の櫻井大典先生が、花粉症に最適な養生法を教えてくれました。
花粉症は免疫の過剰反応。西洋医学では免疫細胞が集まっている腸内環境の悪化が原因の一つと考えられている。
「一方、中医学では花粉症はカラダを守る力が低下した状態と考えます。ウイルスや花粉からカラダを守るバリアを“衛気”といいます。その衛気が不足した状態です」
衛気は飲食物を材料に胃腸でつくられるため、食事から胃腸をいたわる。西洋医学と中医学の考え方がここで繋がるという。
「食事全体を見直して、胃腸の働きを低下させる脂っこいものや甘いもの、冷たいものは避ける。それを基本に、症状別の対策をとることが重要です」
■ サラサラな鼻水が出るときは、“生姜やニラ”をプラス。
水っぽくて透明、サラサラの鼻水が出るのは冷えの症状。冷たいものは避け、生姜やニラ、シナモンなどカラダを温める香味野菜やスパイスを積極的に取り入れること。
■ コーヒーの代わりに、“菊花茶”を淹れてリラックス。
炎症があるときは消化器官への刺激が強いコーヒーは避けたほうが無難。その代わり熱を抑え、目やのどのトラブルに効く菊花茶を。ほんのり甘い味わいに心もほっこり。
■ 目が痒い、のどが痛いときは、“蒸し茄子”を食卓に。
目の痒みやのどの痛みは熱による炎症の症状。トマト、キュウリ、茄子などの夏野菜でカラダを冷ます。薬膳で最も良いとされる“蒸す”という調理法がおすすめ。
■ お助けアクション例
日付が変わる前に寝て、カラダを十分に休ませて。
花粉症対策には食生活だけでなく睡眠の見直しも必要。
「睡眠は長さだけでなく、どの時間帯に寝るかがとても大切。夜11時から深夜3時の時間帯は血液を浄化する臓器が働きます。日付が変わらないうちに寝る習慣を」
さくらい・だいすけ 国際中医専門員。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)など著書多数。養生法などをつぶやくツイッターも人気(@PandaKanpo)。
※『anan』2020年3月25日号より。イラスト・原田桃子 取材、文・石飛カノ
(by anan編集部)
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