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エンタメで免疫力を高める? 心を元気にする“作品リスト”を作ろう

ananweb / 2020年4月18日 20時20分

エンタメで免疫力を高める? 心を元気にする“作品リスト”を作ろう

食や運動習慣の改善だけでなく、メンタルケアも免疫力UPの大切な要素。エンタメ作品が心にもたらす良い影響について専門家の方に解説していただきました!
■ 自分が心地よさを感じる、作品リストを作ってみよう!


「人の免疫の30%は心の領域で作られているという説があるのですが、心は筋肉みたいに意識して動かせない部分。そこで、実践してほしいのが、副交感神経を活発にすること=リラックスした状態に自分を持っていくことです」と教えてくれたのは、心理カウンセラーの小杉茂さん。では、自律神経を整えて免疫力を高めるために映画や漫画などの作品は役に立つ?

「“笑うこと”が免疫力を上げるという研究結果が出ているので、コメディ映画を観ることは効果的だと思います。でも、笑いのツボが違うものだと逆効果。一番いいのは、ジャンルを問わず自分の好きな作品を観ることなんです。僕の場合は、ホラー映画やメタル音楽。好きなジャンルにどっぷりと浸ることが、リラックスへの鍵です。特に、10代の頃ハマったり刺激を受けた作品を思い出してみると、自分の感情がポジティブに動くものが見つかります。逆に避けたほうがいいのは、自分の悩みと近い問題が描かれている作品。ストーリーを理解する時、人は自分の体験を重ねるので、話に引きずられてしまいます。悩んでいる状態から一歩離れられるものを選んで。ストレスや不安は何も生み出さないですから。例えばゾンビ映画なら、“実際こんな世界になったら、自分はどこに立てこもろうかな?”とか、少しでも楽しいシミュレーションやイメージが広がる作品がおすすめです」(小杉さん)

精神科医のTomyさんも、「気分が落ちた時は、自らを心地いい状態に持っていくべく意識して行動することが大切」と言う。

「そのためには、自分の“薬”になるモノや環境を持っておきましょう。おすすめしたいのは、自分だけの“エンタメリスト”を日頃から作っておくこと。今は、配信サービスも充実して選択肢がすごく多い。心が弱っている時は、作品を選ぶだけで疲れちゃう。あらかじめプランニングしておくこと、何が自分を楽しませるか、自分に合った選択肢を知っておくことが、とっても大事なんです」(Tomyさん)

そのリストは2種類作っておく。

「人からおすすめされて気になった作品をメモした『新規リスト』は、疲れていても“好奇心を満たしたい”という欲求が残っている時に。それとは別に、間違いなく元気をもらえる『定番リスト』も作っておくといいですよ。すごく心が疲れている時は、新しい情報に触れること自体がしんどいから。知っている話でも何度でも没入できる作品がいいですね。私の場合は、ドラマ『glee』や、漫画『ガラスの仮面』などが定番リストに入っています。そのリストから、自分の心の疲れ具合、ストレスのたまり具合によって作品を選べばOK。“今日はこんな気分だからこの作品を観よう!”と状態に合わせて決められる人は、ストレス発散上手、ひいては“エンタメ上手”といえるかもしれないですね。そして、“やりきらない”ことも大事! 映画でもドラマでも何でも、最後まで観ずに途中でやめて全然いいんです。大切なのは、“キリがいいところ”ではなく“楽しいと思えなくなったところ”で止めること。人生の時間は限られています。それならば、できるだけ、楽しいこと、心地いいことで時間を満たしたほうがいいですよね?」(Tomyさん)

小杉 茂さん 心理カウンセラー レコード会社で音楽プロデュース、マネジメントを行う傍ら、アーティストのメンタルケアを行うべく、心理カウンセラーやコーチングなどの資格を取得。セミナー等も行う。

Tomyさん 精神科医 ツイッター「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き」(@PdoctorTomy)のポジティブなメッセージが人気を呼び、雑誌やテレビなどに出演。近著に『1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。

※『anan』2020年4月22日号より。

(by anan編集部)

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