“地味スペイン”料理を味わう! 15年以上探求したシェフの店
ananweb / 2020年4月24日 18時30分
フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『TauLa』の“地味スペイン”料理です。
スペイン料理で真っ先に思い浮かぶものといえば、パエリアにアヒージョにイベリコ生ハム……それからバスクチーズケーキ? 「でも、もっと知られていない素晴らしい料理があるんですよね」と、今年2月にスペイン料理店『TauLa』を下北沢にオープンした高橋翔太さんは言う。「たとえばメネストラ。10種類ほどの季節野菜を軽く煮込んだシンプルな料理ですが、日本ではなかなか出合えないですね」。派手さはないけれど、素材を活かしたグッとくる料理。それらのことを高橋さんは「地味スペイン」と言い、積極的にオンメニューしている。
カタルーニャ風煮込みのカピポタもその一つだ。カタルーニャ語で“頭と足”を意味する料理で、豚肉のコメカミや耳、肩すねを野菜や豆と一緒にじっくり煮込む。豚や野菜の旨味が溶けたスープに食感の心地よさが加わって、一口ごとに気持ちが和らぎ胃が温まる。20代の頃バックパックで訪れて以来、15年以上スペイン料理を探求してきた高橋さん。現地でもバスクやカタルーニャのレストランで2年ほどの時を過ごした。「結局、地元のおばあちゃんに教えてもらったり、まかないで出合った料理が一番印象に残ってるんですよね」。素朴な味の記憶を丁寧な仕事にのせて。高橋さんの料理は、新たなスペイン料理の横顔を私たちに伝えてくれる。“地味スペイン”には、心に迫る何かがあるのだ。
TauLa 東京都世田谷区北沢3‐34‐6 北沢グリーンビル1F TEL:03・5738・8534 テイクアウト15:00~、ディナー18:00~翌1:00(日曜~24:00) 月曜休、日曜不定休(月1回)
左上から時計回りに、先付けはアンチョビ、オリーブ、ギンディージャを楊枝にさしたピンチョス「ヒルダ」、カタルーニャ風煮込み「カピポタ」¥2,400、バスク風あさりご飯「アロスアルメハス」¥2,600。スペインの自然派ワイン(グラス¥1,000~)とともに。メニューによりテイクアウトも可(詳しくはFacebookで)。
ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。
※『anan』2020年4月29日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子
(by anan編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
未知の料理「ブフ・ブルギニヨン」を作ってみた!? ラジオで聞いたレシピをアレンジしながら再現する果敢な挑戦、お味はいかに?
ニコニコニュース / 2024年11月19日 11時30分
-
いとうせいこう、“言葉”への思い実感「毎日良い言葉を聞いたらメモをしていきたい」
ORICON NEWS / 2024年11月13日 11時56分
-
高橋書店「手帳大賞」 28年目の名言大賞を表彰
PR TIMES / 2024年11月13日 10時15分
-
平野紗季子のエッセイ集『ショートケーキは背中から』、続々重版決定!新たな購入特典も!
PR TIMES / 2024年11月1日 17時40分
-
【ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋】美しい夜景と味わう、冬のモダンフレンチディナー
PR TIMES / 2024年10月30日 15時15分
ランキング
-
1【加熱式湯たんぽ】電子レンジ対応なのに温めたら破裂→やけど どうして? 意外とやりがちなNG行為とは?
オトナンサー / 2024年11月25日 22時10分
-
2「空中ドローン空母」をウクライナ軍が公開 自爆ドローンを複数搭載可能 創作物の話が現実に?
乗りものニュース / 2024年11月26日 11時42分
-
3何歳の結婚が多い?結婚年齢ランキングの驚く実態 「晩婚化」という言葉を誤解していませんか
東洋経済オンライン / 2024年11月26日 9時40分
-
4究極に美味しい「たらこスパゲティ」の作り方。コツは1つだけ:11月に読みたい記事
女子SPA! / 2024年11月26日 8時44分
-
5日本の最上位大学はどこなのか? 上位12校を脅かす「立命館大学」の高い実績
PHPオンライン衆知 / 2024年11月26日 11時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください