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毎日がす~っとラクになる! 緊張を解きほぐす3つの“魔法の言葉”とは?

ananweb / 2020年5月12日 19時30分

毎日がす~っとラクになる! 緊張を解きほぐす3つの“魔法の言葉”とは?

感じる力が強いため、目に入ってくる光景やつい聞こえてしまう音など、さまざまなことに刺激を受けやすく、敏感に反応してしまう「繊細さん」。しかし、気づかないフリをしたり、欠点だから直そうと思ったりするのは逆効果。自分らしく生きる「技術」を身に付ければ大丈夫です。感じる力を活かしながら、毎日がす~っとラクになる6つのテクニックを、いま注目の『「繊細さん」の本』の著者で、HSP専門カウンセラーの武田友紀先生が教えてくれました。
■ 心得1:「まあいいか」「とりあえず」「なんとかなるさ」は魔法の言葉。


あれこれ考えすぎて、メールひとつ送るのに時間がかかる、段取りを組むだけで手間取る……。そんなときは、「まあいいか」「とりあえず」と心の中で唱えてみては。いまできることをやって、あとは、「なんとかなるさ」。「目の前のことといったん距離をとることで、落ち着いて対処できるようになります」と武田先生はアドバイス。

緊張感を解きほぐしてくれるこの3つの言葉。必ずしもベストを求めなくても、物事が進むことを実感しよう。

■ 心得2:五感に敏感、は「モノ」で防ぐのが有効。

「私は目から情報を多くキャッチしやすいので、近い距離で人と話すときは、度の低い眼鏡に替えます」と武田先生。光に敏感な人は、夜は部屋の照明を1段階下げる、キャンドルに変えるなどの工夫でリラックス。意外に落ち着くのがアイマスク。ぜひ、試して。

音に敏感な人は、電車の中などではイヤホンが味方だけれど、それでも逃れられない音に疲労を感じたら、波の音やクラシック音楽を聴くなど、耳にやさしい環境を作り休むことが大切。

苦手な匂いからはマスクが守ってくれるものの、避けられない場合も多い。エッセンシャルオイルやハンドクリームなど、自分がほっとする香りを携帯するといい。触覚が鋭い人はできるだけ肌の露出を控え、外出先ではストール、家では部屋着に肌触りの良い素材を選んで安心感を。

そして、最後に味覚。「刺激的なものやスナック菓子を欲するときは、心の状態のバロメーターと考えて。体が休まるのはシンプルな食べ物です」

■ 心得3:楽しい予定のあとだからこそ、必要なプラス1日の空白日。

どんなに楽しいごはん会や遊びでも、毎週末、予定をびっしりと詰め込んでしまうのは、避けたいところ。

「思い切り楽しんだあとに動けなくなってしまうとよく相談を受けます。繊細さんは人嫌いなわけではなく、ただ刺激を受けすぎて疲れてしまうのです」。だからこそ、必要なのは、楽しい予定のあとの空白の一日。朝、起きたときの自分の調子に心を傾け、ベッドでうたた寝を繰り返したり…。一見、無駄な時間は自分復活のためと心得て。

■ 心得4:ガツガツした人と話すときは、「モノ」で境界線を作る。

悪気がないのはわかっているものの、ガツガツした人との会話はときに疲れてしまうもの。一方的に、悩みや愚痴をまくしたてられたり、ミーティング中に自己主張を繰り返されたり……。武田先生はこうしたアタックに対処するには、「境界線を引いて、自分のペースを守ること」とアドバイス。

その具体的なテクニックをご紹介。一つは、相手と自分の間にアクリル板がある状態をイメージ。そう、テレビ画面の向こうでしゃべっている人だと想定してみること。相手の感情に巻き込まれるのを防ぐことで、ダメージも少なくすむはず。

相手との境界線として、具体的なモノを活用したり、距離をとったりするなどの方法も。グラスやペンなどを、相手との間に置いて、「ここが私とあなたの境界線」と意識して。立ち話のときは、胸の前に書類などを抱えてみるのもテ。対面で座っているとき、疲れてきたら背もたれにぐっともたれて、相手から離れてみよう。

■ 心得5:不機嫌な人とは距離をとる。

あいさつしても知らんぷりの同僚に、キーボードの音だけで機嫌がわかる上司。世の中の人って、どうして、そんなに自分の不機嫌さをさらけ出すの? と、気を使ったり気を揉んだり。

「不機嫌な相手に対して、明るく声をかけるなど配慮してしまいがちですが、それは逆効果。相手はいっそう寄りかかってきます」と武田先生。

まず、覚えておきたいのは、たとえ気づいたとしても他人の感情は放っておくこと。それでもネガティブ波が押し寄せてきたら、トイレに立つ、作業する場所を変えるなど、すっと離れてしまうのが得策。ついでに、気の合う人とおしゃべりタイムを取ったり、お気に入りのハンドクリームを塗ったりなど、自分のケアに注力!

■ 心得6:毎日の小さな「こうしたい」を叶える。

周囲のニーズを察知できるため、応えようとして、しばしば自分の本音が置いてきぼりに。その状態が習慣化すると、ある日、肌荒れや肩こりなど、心身の不調となって表れてしまう。そうなる前に、ぜひ、立ち止まって。

では、自分にとって「本音」とはどんなこと?

「ストレスが強くなると、本音が見えづらくなってしまいます。ひとりでゆっくりソファにくつろいで。そして、小さなことでいいんです。自分の『こうしたい』を叶えてみてください。それを積み重ねるうちに、自分の好き嫌いがはっきりしますし、なにより、心が充電されますよ」と武田先生。

美しい絵を観たい、自然の中を散歩したいなどの小さな「こうしたい」を叶えたときの、うれしさや安心感。これこそ、素の自分でいる心地よさであり、「本音」だ。「繊細さんは、ちょっとワガママかなと思うくらい自分の本音を大切にすることで、どんどん元気になっていきますよ」

HSP専門カウンセラー・武田友紀先生 HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判。著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)が好評。最新刊『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)。

※『anan』2020年5月13日号より。イラスト・サヲリブラウン 構成、取材、文・牛島暁美

(by anan編集部)

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