藤原竜也×竹内涼真が焼肉店で懇願!? 「あの時の肉を出してくれ」秘話
ananweb / 2020年5月20日 21時0分
心臓に爆弾、リミットは24時間、ミッション失敗は爆死。映画『太陽は動かない』におけるかつてないアクションに、過去最強の肉体を作り上げて撮影に挑んだという、藤原竜也さんと竹内涼真さん。二人は、共に支え合い、過酷な現場を乗り越え、新境地を開いてきた。
――映画を拝見して、日本のアクション映画の迫力やクオリティに驚き、またお二人の肉体づくりを含めた役に向き合う姿勢に圧倒されました。完成作を観た時、それぞれどう思いましたか?
藤原:ありがとうございます。ひと言で言えば、大変な思いをした甲斐があったなぁと。ストーリー自体もすごく面白いんですが、改めて羽住(英一郎)組のパワーを思い知った感じです。
竹内:繋がった映像を観てやっと、僕たちすごいことしたな、かっこいいことやってのけたなって思えて、またひとつ自信になりました。それから竜也さんが演じた鷹野の少年時代を演じた日向(亘)くんの芝居がすごくよかったし、初恋相手の詩織(南沙良)との青春の一ページも素敵でしたね。現場にいなかったぶん、鷹野という人間がどう形成されたのかがわかったし、一生懸命生きようとしている姿に感動しました。僕、鷹野の、少年時代のシーンが好きなんです。
藤原:そうだね、鷹野と田岡との関係性、成長した二人の姿に加えて少年の鷹野とデイビッド・キム(ピョン・ヨハン)の戦いが、大人になってからの二人の戦いと交錯したりして、過去がしっかり描かれていることで人間模様がわかるというのは面白かった。
――そして、やっぱり桁違いのスケールのアクションは緊張感があってパワフルで、圧巻でした。
藤原:撮影前、羽住監督から「肉体づくりを含め準備をしておいてほしい」と言われたので、必死にトレーニングをして現場に入ったんです。でも実際は、想像をはるかに上回るアクションシーンが用意されていて、現場に行くたびにびっくりしていました。
竹内:僕はまず羽住組に参加できることが嬉しかったし、羽住監督の作品を観ていたのでそのスケールの大きさは知っていたつもりでした。期待を超えてやるという気持ちでトレーニングをしていたので自分では万全な状態でしたが、竜也さんが言ったように、予想を超えるアクションの連続で…。
藤原:毎日あざだらけだし、体は痛いしでキツかったね。でも(同シリーズのドラマ版と合わせて)半年間も撮影を続けて完成させたことは、僕らの自信になったと思う。
――壮絶なアクションは1か所や2か所ではなく全編通してでしたが、とくに走行中の列車でのアクションシーンは印象的でした。
藤原:ブルガリアでクランクインして約1か月滞在しながら撮影したんですが、列車のアクションもブルガリアで行ってスタントはほぼなし。安全第一は大前提だったけど、危険な状況も予測できる中、それでもギリギリのところを攻めていきたいって気持ちでした。
竹内:列車を使ったアクションって、なかなか経験できないから少しワクワクしつつも、危険を伴うので入念な練習が必要で。古くて埃っぽい車両を8時間走らせっぱなしにしての撮影は、過酷だったんですが、熱量を落とさずに、できることを全て出した。今思うとすごく刺激的なシーンになったと思います。
――体づくりは個々に、日本で行っていたんですか?
藤原:日本でもそうだし、ブルガリアでもジム付きのホテルを用意してもらって毎日鍛えてたよね。涼真はブルガリアという未知の土地にもかかわらず、自分でジムを探して通ってたし。
竹内:器具が充実しているジムがよくて。周りの外国人たちのムッキムキの体を見てモチベーションを上げてました(笑)。鍛えたおかげで、体調は最後まで絶好調。
――二人いたからこそ、くじけそうな時も支え合えたのでは?
藤原:そうなんです。一人だったら不安なシーンでも、涼真が率先していってくれたから僕が引っ張られた部分も多くて、二人だったから乗り越えられたと思う。
竹内:そもそも羽住監督や撮影スタッフが僕らに要求することって、ちょっとおかしい(笑)。壮絶な撮影に慣れて麻痺しちゃってるんでしょうね。
藤原:あははは(笑)。どんな要求にも僕らは応えているつもりなのに、誰も褒めてくれないもんな。結局いつも二人で褒め合ってた。
竹内:明日も頑張ろうねって(笑)。
――そういう関係性が、強いバディ感として表れていたように思います。鷹野も田岡も、もうダメだろうと思ってもどちらかが必ず助けに来るので心強かったです。
藤原:僕らは特別、バディという関係性を作ろうとは思ってなかった。でも、監督が用意した環境に必死に食らいついていくうちに自然と距離は縮まり、結束は深まったんじゃないかなぁ、と。
竹内:それに、異国で毎日撮影をして一緒にごはん食べて、お酒を飲んでたら距離も縮まりますよね。
藤原:ヨハンが、ブルガリアで韓国料理屋に連れていってくれたんだけど、お店の人がものすごくいい肉を出してくれて、みんなで食べて、飲んで、めちゃくちゃ楽しい夜になったんです。そのあと涼真と「あの店美味しかったからもう一回行こうよ」って二人で行ったら、一向にその美味しいお肉を出してくれなかった(笑)。
竹内:そうそう、明らかにランクの違うお肉が出てきて、竜也さんが一生懸命「あの時の肉を出してくれ!」って言ったんだけどダメでした(笑)。やっぱり韓国のスターは違うんですね。
ふじわら・たつや 1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。舞台『身毒丸』でデビュー。代表作は『デスノート』や『カイジ』の実写シリーズ、映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』など。ジャケット¥34,000(ヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575) シャツ¥43,000(バナナタイム/オー! ショールーム TEL:03・5774・1408) パンツ¥16,000(リーセンシィ オブ マイン アバハウス/アバハウス 原宿 TEL:03・5466・5700) シューズ¥36,000(フットストック・オリジナルズ/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)
たけうち・りょうま 1993年4月26日生まれ、東京都出身。初主演はドラマ『仮面ライダードライブ』(テレ朝)。『過保護のカホコ』(日テレ)、『テセウスの船』(TBS)などで注目を集めた。ジャケット¥220,000 パンツ¥106,000(共にエトロ/エトロ ジャパン TEL:03・3406・2655) シューズ¥65,000(パラブーツ/パラブーツ 青山店 TEL:03・5766・6688) Tシャツはスタイリスト私物
『太陽は動かない』 謎の組織AN通信に属する鷹野と田岡は、24時間ごとに本部へ定期連絡しなければ、心臓に埋め込まれた起爆装置が発動し5分で爆死する。二人は任務を遂げられるのか…。近日公開。5月24日よりWOWOWでドラマ版が放送。
※『anan』2020年5月27日号より。写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・小林 新(UM/藤原さん) 徳永貴士(竹内さん) ヘア&メイク・赤塚修二(メーキャップルーム/藤原さん) 佐藤友勝(竹内さん) 取材、文・若山あや
(by anan編集部)
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