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ロックダウン緩和で変わるロンドン…名物ウォールアートに異変!?

ananweb / 2020年6月11日 20時40分

ロックダウン緩和で変わるロンドン…名物ウォールアートに異変!?

現在ロンドン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんから、ロックダウンが徐々に解除されつつある6月のロンドンの様子が届きました。
イギリスでは6月1日より徐々に人と会うことが許されてきていますが、完全にロックダウン解除というわけではないようです。そのため、中心街に人は戻りつつありますが、以前のロンドンとは比べものにならないほど、まだまだ人が少ない状況です。

また、今後旅行に関しても許されますが、イギリスに入国してから14日間はアイソレーション( Isolation)をしなければならず、旅行業界は困難な状態が続きそうです。

それでは、そんなロンドンの今をご紹介しましょう。まずは、ある変化が起きたウォールアートから。

■ ステイポジティブ! NHSに感謝するロンドン観光地のイラスト


NHS (National Health Service) とは、イギリス政府が運営する国民保険サービスで、基本的に税収によって賄われており、支払い能力にかかわらずほぼ無料で利用可能です。

もともと人材が少ないと言われているなか、このコロナ禍でNHSで働く人たちは国民のために休まず働いているヒーローとなっています。毎週木曜20時にはイギリス中で拍手をし、NHSへの感謝の気持ちを表しています。

スーパーやホテルや宿、バスなど、ありとあらゆるサービスがこの期間にNHSへの優先時間を設けたり、割引きや無料で提供したりしていました。

ウォールアートも、ロンドンの至るところでNHSへの感謝のコメントを見かけるようになりました。

■ ステイストロング! みんなに勇気を与えるメッセージ

最近のウォールアートでは、マスクをしているイラストを本当によく見かけます。またイラストだけではなく、添えてあるメッセージも、見る人々に勇気を与えてくれます。

「Stay Strong」「Stay positive」など、今もなお自由な生活を制限されているイギリスですが、ひとりひとりに伝わる強いメッセージが印象的です。

■ ゴリラズのキャラクターがインパクト大!

イギリスを代表するミュージシャン『ゴリラズ 』( Gorillaz)のキャラクターがピースをするインパクトあるイラスト。街に人はそれほどいませんが、『ゴリラズ』ファンの私は思わず嬉しくなるウォールアート。Tシャツにメッセージが書かれており、今ではよく聞くIsolationという単語も使用されています。

■ ロンドン中心地のリバプールストリート駅

続いては、かつて毎日混雑していたリバプールストリート駅の様子です。

ロンドンを訪れたことのある人であれば、一度は通っている可能性が高い、中心地の駅です。5月末の写真ではありますが、電光掲示板の時刻表を見ている人たちはまばら。床には2m範囲で立つようにと、丸いマークが描かれています。

■ スターバックスの前にはしっかり2m間隔のマークが!

こちらはスタバ前の道路です。撮影当時はオープンしておりませんでしたが、カフェの前で待つ人のために、チョークで書かれた2mの範囲のマーク。とてもわかりやすくてこういうのは助かりますよね。


■ 最後に…金融街も街は本当に人がいない!

最後は、人通りのない金融街です。

学校も再開するなど、以前の生活に向けての準備が少しずつ進められていますが、知り合いの勤める会社は、来年までオフィスはオープンしないと宣言していますし、弁護士事務所もメールでの対応で各自処理できているようです。

これらのことから、以前の生活に少しずつ戻ることを楽しみにしているいっぽうで、今までとは異なる新しい社会生活も準備しているように感じます。もうしばらく続く我慢の先に、どんな日常が待っているのか、思いを馳せながら日々を過ごしたいと思います。

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