江原啓之「コレさえあれば生き抜ける」絶対に必要な4つのこと
ananweb / 2020年6月18日 19時0分
新型コロナウイルスの流行も、いまだ終息のめどが立っていません。このウイルスと共存しつつ、日々を豊かに生きるために何ができるのか? 何をすべきなのか? スピリチュアリストの江原啓之さんにうかがいました。3回シリーズの最終回です。
写真・小川朋央(江原さん)
【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 3
■ 緊急メッセージ 第3回
■ お悩み
先が見えない今、私たちが大切にすべきことって何ですか?
新型コロナウイルスの流行を止めるべく、みなでステイホームをしていた期間、あなたはどう過ごしていましたか?
私自身は、熱海に構えた庵で、「規則正しい生活」を送っていました。みなさんにはよく、「睡眠はスピリチュアルな世界への里帰り。ですからなるべく0時前には眠るようにして」とアドバイスしてきましたが、忙しすぎて、これまでは私自身がなかなかそれを実践できずにいました。
しかし、今回のことがあっていくつかの公演が延期や中止になり、仕事があってもリモートで行うことができて、ライフスタイルに大きな変化が生まれたのです。朝は6時に起き、食事の支度をして、7時には犬の散歩。戻ってきてからは掃除をし、日中に仕事をして、23時には床に就くというリズムができました。
とても人間らしい生活を送ってみると、これまでいかに自分の体を酷使していたかを思い知らされました。食事も三食すべて自炊ですし、犬の散歩でかなりの距離を歩くので運動にもなり、気づいたら以前よりずっと健康になったと実感もしています。
必要なのは4つのこと。衣・食・住と医療です。
そういう暮らしを実践して、これから大切なのは、衣・食・住、そして、医療の4つだとしみじみ感じました。これらに気を配ることで、コロナと共存しながら生きていけると確信しています。
■ 「衣」…量について考え直す
これに関しては、みなさん、すでに持て余してしまうくらいの数を持っているのではないでしょうか。仕事で人前に立つ機会が多いなど、数が必要な場合を除けば、手持ちで十分やりくりできるはず。むしろ、あるものをどうコーディネイトするか、そのスキルが問われます。
「マスク」もそうです。医療用として用いるわけではないのなら、他のもので代用してもいいのでは? と思います。一時期のマスク不足のとき、みな必死になってマスクを探し求め、ドラッグストアなどには行列ができていたそうですね。でも、「それしかダメ」と思い込むのも、工夫が足りないのです。
これからの季節であれば、冷房や日焼け対策で持ち歩くストールを、口もとに当ててマスク代わりにしてもいい。衛生面には気を配りつつ、手持ちのものでアレンジして乗り切ることもできるでしょう。
■ 「食」…「食べることは生きること、生きることは食べること」
自粛期間中は外食を避けていたので、採れたてのタケノコで“たき込みごはん”を作ったりして、自炊生活を楽しんでいました。畑で無農薬野菜を収穫したり、近所の方から山菜をいただいたりもして、口にするのは健康的なものばかり。東京では、スーパーマーケットで食材を買うことや外食が“日常”でしたから、これも大きな変化でした。
日本の伝統的な考え方に“ハレ”と“ケ”というものがあるのを知っていますか? 祝い事など特別なときを“ハレ”、日常を“ケ”と言っていました。昔はそれこそレストランに行くためにわざわざ「よそ行きの服」に着がえて出かけていました。そのくらい外食は“ハレ”の食事だったのに、いつからか“ケ”に変わっていたのです。
しかし、今回のことがあって、家で食事を作ったという人も多かったのではないでしょうか? 素朴ながらも、安心できる食材でごはんを作る。そんな暮らしが“ケ”(日常)になっていけば、健康にもなり、体だけではなく、心も満たされると思います。
また、食料自給率が低いこの国では、これからは「自分が食べるものは自分で育てる」くらいの心意気と実践が必要。小さなことからでもいいのです。プランターでミニトマトを育てるのでもいいし、買ってきた豆苗を何度も再収穫するくらいから始めてもOK。自分や家族が口にするものについて、もっと関心を向けることが急務です。
このままでは、いずれそう遠くないうちに“食糧難”がやってきても不思議ではありません。日本の食事情に無関心にならないためにも、「種苗法」などについても自分で調べ、深く考えてほしいと思っています。
■ 「住」…どこで生きていくべきか。
私は、「狭くてもいいからマンション購入を考えて」と以前から言ってきました。それは年をとると賃貸物件が借りづらくなるといった“先”を見据えてのアドバイスでした。また、たとえば「離婚したいのに経済事情からできない」といったことにならないよう、自立の助けにもなるから…と勧めてきたのです。
ただ、今は「そんな余裕はない」と感じる人が多いかもしれませんね。これから、経済は悪化の一途をたどる可能性があります。リストラや企業の倒産などによって苦しい状況に陥ると、「家賃が払えない」と困る人も当然増えるでしょう。
そういうときのために提案したいのは、築年数が経った団地に住むこと。高度成長期に建った“ニュータウン”は全国各地にあるはずです。そういった場所には、今は多くのお年寄りが暮らしていますが、これからはそこに若い人たちも住めばよいと思うのです。“あるもの”を有効活用するという工夫が活きてくる時代です。
職を失って住むところもないなら、思いきって地方での「就農」を選択肢に入れてもいいかもしれません。フランスでは失業者に、人手が足りなくなった農家で働くよう呼びかけたところ、20万人を超える応募があったそう。「自然とともに暮らす生き方」を選ぶことは、日本の未来にとっても、意義あることだと感じます。
■ 「医療」…守るべきこと。
これは今まさに最前線で闘っておられる方のためにも、守らないといけない領域です。ただ、コロナ流行の余波で、受け入れ態勢も限られ、「持病での通院ができない」といった声もよく耳にします。
オンライン診療を取り入れるなど、診療形式を選べるところもありますが、それでも健康不安を抱えている人からすると、心配は尽きないでしょう。今後、第2波、第3波の流行に備え、専門病院を設置する計画などもあるそうですが、まずは、医療の現場を守らなければなりません。
言うまでもなく、医療従事者やその家族への「差別」など、あってはならないこと。もってのほかです。“自粛警察”なども同様ですが、人を批判したり、差別したりする人は、その人自身が幸せではありません。幸せな人は、そんな意地悪を絶対にしないからです。やっている本人は軽いストレス発散のつもりかもしれませんが、「悪しき種を蒔いたら、必ず自分に返ってくる」ということだけは、忘れないでいただけたらと思います。
医療崩壊させないためにも、私たちはまだまだ気を緩めてはいけませんし、「自分さえ良ければいい」というような“愛のない人”になってはいけません。
どう運命と向き合っていくのか。
これからは、価値観も暮らし方も真っ二つに分かれるでしょう。
物質的な豊かさを求め続ける人と、たましい(心)の幸せを重視して生きる人。ライフスタイルを変えず現代社会にしがみついて生きる人と、自らを“自然”のほうに寄せて暮らす人。この2つに分かれるのです。
そのどちらを選びたいか。今、まさに問われているところです。ステイホーム期間中に感じたこと、違和感なども含めてまずはしっかりと自分の「本当の気持ち」と向き合ってみてください。何に一番重きを置いて過ごしたいかを考えることは、これからの人生を生き抜くうえでも欠かせません。治療法が確立しない限り、共存していくしかないのです。
仮にワクチンができても、今度はそれが本当に安全なのか…など、先々で考えなければならない問題は、次々と出てくるでしょう。まだまだ、気は抜けません。
でも、どうか忘れないで。雨露をしのげる家があり、素朴でも安心できるごはんを口にできていたら、何も怖くはありません。みなが笑顔で暮らせたら、それで十分幸せではないでしょうか。
私たちの「運命」は決まってはいません。今日という一日をどう生き、何を選択するのか。その積み重ねと創意工夫・努力次第で、「運命」を、「未来」を自分たちの手で創っていくのです。
江原さんからのメッセージ
あなたの選択と行動が「未来」を左右することを忘れずに。
江原啓之
スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!
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