マスクで肌トラブルが増加中!…すぐ食べたい「肌が整う最強節約フード」 #62
ananweb / 2020年6月18日 18時40分
梅雨真っ只中。ただでさえ暑さと湿気で肌が不安定になりやすいのに、今年はマスクが加わって、より肌トラブルを抱えている人が多そうです。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が肌コンディションを整える食べ物をご紹介します!
文・大久保愛
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 62
■ 肌トラブルで悩んでいませんか?
急激に気温が高くなり、皮脂の分泌が増え、マスクで蒸れ、オイリー肌になって毛穴が詰まったり、べたつきを抑えるために洗顔を念入りにすることで逆に乾燥したりと、お肌のケアが難しくなる時期でもあります。また、梅雨で雨の日や曇りの日も多くなっていますが、日によっては紫外線が強いこともあり油断するとメラニンの量も増えていきます。
さらに、今年は家の中で過ごす時間が増え、偏食が身についてしまっていると、ニキビなどの肌トラブルが増えてくるのではないでしょうか。今の時期は、意外とさまざまな原因が積み重なりやすい時期なのです。そのため、紫外線対策、スキンケア、バランスのとれた食事の3つに気をつけていくことが大切です。そこで、今週はお肌の状態を整える食薬習慣を紹介します。
■ 自然の変化が体調に影響している
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
■ 今週は、お肌のための食薬習慣
この時期、肌トラブルを抱える人が増えていきます。とくに、寒く乾燥した季節から乾燥肌を引きずり、春の花粉やPM2.5などの大気汚染物質により敏感肌になっていた人は、要注意です。
繰り返しになりますが、ここ最近のマスクの刺激や蒸れから雑菌の繁殖、気温が上がることで皮脂分泌の増加、紫外線の影響でメラニンの増加、おこもりライフで身についた偏食などが、さらにお肌に悪影響を与えます。
今後、紫外線はどんどん強くなり、日焼けや日焼け止めによる肌荒れも引き起こしかねません。美肌、美白を保つためには、夏からではなく今からお肌のケアに気をつけていかなければなりません。漢方医学では、炎症を抑えることを「清熱」といいます。そして、この「熱」の原因になるのは、甘いもの、小麦製品、高脂肪食、アルコールなどの摂り過ぎです。
そこで、今週はこういった食材を控えつつスキンケアを見直し、「清熱」作用のある食材を取り入れていく食薬習慣を紹介したいと思います。食べるとよい食材は、「豆もやし」と「レモン」です。
■ 今週食べるとよい食材:豆もやし、レモン
お肌のケアは、外側からのケアのみを一生懸命行っている人が多い印象です。しかし、漢方医学では、お肌は内臓の鏡とも考えられています。そのため、肌トラブルが実際に起こる前から、体の外と中から同時にケアしていくことをおすすめします。
■ 食べるとよい食材:豆もやし
もやしには、ビタミンCと食物繊維が多く含まれるため「清熱」作用が期待でき、肌トラブルの予防に役立ちます。また、余分な水分を排泄するなど解毒作用もあるため、水太りや口内炎、膀胱炎、二日酔いなどの炎症の改善も期待できます。
■ 食べるとよい食材:レモン
レモンには、ビタミンCとクエン酸が多く含まれるため「清熱」作用が期待できます。とくにニキビや日焼けなどの改善に役立ちます。
おすすめの献立は、「豆もやしレモン」です。豆もやしにレモン、醤油で味付けをして、ゴマ油などで味を整えたら完成です。お肌の調子が気になる方は、副菜の一品として取り入れてみてはいかがでしょうか。
■ information
大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。
著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
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