「結婚したくなった」「恋愛が面倒くさい」コロナ禍で恋愛観が二極化
ananweb / 2020年7月2日 21時0分
「変化の時代」のみんなのスタイルは? アンケートでわかる、恋愛の距離(ディスタンス)。恋愛に対するみんなの価値観は、時代とともに大きく変化。今回は“距離”をテーマにアンケートを分析。今どき男女の意識や本音が明らかに。
■ Q.新型コロナウイルスの影響で、あなたの恋のスタンスは変わったと思いますか? (女性123名)
A.変わらない…70%、変わった…30%
■ Q.「変わった」と答えた方、どのように変わったと思いますか?
お互いを思う気持ちが大きくなり、今までより仲が深まった。(29歳・保育士) 自分の身を守るためか、急に安定したくなり、結婚したくなった。(33歳・公務員) 恋人に会えなくても全然大丈夫な自分に気がついて、今後の関係を考えています。(27歳・フリーター) 楽な生活に慣れたので、恋愛が面倒くさい。(32歳・パート) この時期をチャンスに、自分磨きを頑張りたいと感じている。(31歳・不動産業) なかなか人に会えなくて、気持ちが冷めてしまっている。(26歳・サービス業)
3割の人に影響が。恋に対する考えは二極化。
変化なしと答えた人がほとんど。生活が変化して3か月あまりだけど、その影響は個人の恋愛スタンスにはそれほど及んでいないよう。ただ、変わったと答えた3割の人には、ポジティブな変化もあれば、恋愛を消極的に捉えるようになった人もいて、二極化している。
■ Q.今あなたと“恋愛”との距離はどれくらいだと感じますか? (女性123名)
とても近い(恋愛真っ最中!)…16% 近い(恋したい気分が高まっている、気になっている人がいる)…3% 少し離れている(恋愛に後ろ向きではないが、現時点で恋の気配はない)…17% 離れている(恋愛への興味やリアリティが薄れかけている)…17% とても離れている(恋愛に興味がない、諦めた)…25% わからない…22%
約6割の人に訪れている、恋愛に対する感度の低下。
恋愛と心が離れていると感じている人は、“少し”~“とても”と強弱の差こそあれ、全体の約6割と多数派。また「わからない」と答えた人が2割いるのが象徴的。恋愛そのものに対して、しっかり向き合っていない人が一定数いそう。
■ Q.恋愛に対して、苦手意識はありますか?
【女性】
A.ある…54%、ない…18%、どちらでもない…28%
【男性】
A.ある…41%、ない…27%、どちらでもない…32%
■ Q.「ある」と答えた方、なぜ苦手意識があるのか、理由を教えてください。
【女性】
A.面倒くさい…44%、自信がない…26%、興味がわかない…13%、経験が少ない…9%、恥をかきたくない…4%、関係を壊したくない…2%、その他…2%
【男性】
A.面倒くさい…34%、自信がない…29%、興味がわかない…12%、経験が少ない…17%、恥をかきたくない…8%、関係を壊したくない…0%、その他…0%
面倒くさいから恋は苦手、という声が男女で増加中。
男女ともに、苦手意識がある人は半数近くになった。さらに、理由は「面倒くさい」がトップで、恋愛することで得る高揚感、満足感より、ネガティブな面を感じてしまう人が多いよう。様々なカルチャーが成熟し、恋愛以外で熱中できるものが増えた影響もありそう。
■ Q.あなたは恋愛に対して、どのようなタイプ?
【女性】
A.超消極的…36%、消極的…31%、平均的…21%、積極的…10%、超積極的…2%
【男性】
A.超消極的…37%、消極的…19%、平均的…30%、積極的…13%、超積極的…1%
恋愛に消極的なタイプが男女ともに6割前後。
積極的に恋愛に向き合っている人は10人に1人程度。「恋愛に対して消極的」と答えた人が、男女ともに半数を超えているのが実情。積極的に行動して傷つくより、相手からアクションがあるのを待つ、受け身の人が増えている模様。
■ Q.周りの人と恋バナをしますか? (女性100名)
A.全くしない…35%、あまりしない…29%、時々する…32%、よくする…4%
恋にまつわる話題を、周囲と話す機会も減少。
友人同士の会話で自分の恋愛については6割以上の人が話題にしていない模様。話題にすら上らないのは、話すほどのニュース性がないのか、共通の趣味などの話が多くなり、みんなの興味が別の方向に向く機会も増えたからか。
■ Q.あなたの周りは“恋愛”との距離はどのくらいの人が多い? (女性100名)
とても近い(恋愛真っ最中!)…9% 近い(恋したい気分が高まっている、気になっている人がいる)…10% 少し離れている(恋愛に後ろ向きではないが、現時点で恋の気配はない)…16% 離れている(恋愛への興味やリアリティが薄れかけている)…9% とても離れている(恋愛に興味がない、諦めた)…21% わからない…35%
■ Q.上記の状況を、あなたはどう感じますか。 (女性100名)
A.特に気にしない…49%、焦りを感じる…22%、残念…17%、単純に嬉しい…11%、その他…1%
周りがどういう状況でも気にしない人がほとんど。
自分だけでなく、周囲の友人なども恋愛環境から離れている人が多い様子。また、恋バナをする機会も少ないので「わからない」と答えた人も3割以上。ただ、友人が恋愛から遠ざかっていても、どういう状況かわからなくても「特に気にしない」のが今の感覚のよう。
*このアンケートは、23~39歳未婚の一般女性100名、一般男性100名と、anan総研メンバーを対象に行いました。
■ 心に余裕ができれば、恋への距離が近づく。
「恋愛したいけど自信が持てない人は、ほとんどは心の余裕のなさが原因だと思います。特に今は“変化”の時代。変化がもたらすストレスに不安を掻き立てられ、余裕を失います。昔は、恋愛で心の隙間を埋める人も多かったのですが、今はカルチャーが充実し、『恋愛がなくてもいい』と思える人も増加したのでしょう。ただ、心に余裕がなければ、結局いつも不安に駆られてしまいます。ストレスに負けない心を作るには、“レジリエンス”といわれるしなやかな強さが必要。まずはこの機会にじっくり自分と向き合い、自分の強み、長所を理解しましょう。強みがわかれば、恋愛に対する不安な気持ちもほぐれていきます」(公認心理師・山名裕子さん)
山名裕子さん 公認心理師。「やまなmental care office」を開設し、クライアントのストレスケアやメンタルトレーニングなどに従事。
※『anan』2020年7月8日号より。イラスト・maegamimami 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)
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