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麦茶に入れるだけで不調解消!…雨の日のだるさが和らぐ「お助けフード」 #64

ananweb / 2020年7月2日 17時0分

麦茶に入れるだけで不調解消!…雨の日のだるさが和らぐ「お助けフード」 #64

雨の日は身体の不調を感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、だるさや眠気、むくみなどを緩和する食材をご紹介します!
文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 64

■ 雨の日が続いていますが、ダルさを感じていませんか?


日本中、雨の日が増えていますね。青空で晴れ続ける日は数えるほどしかない気がしてしまいます。ただ、本当にカラッと晴れ続けたとしたら今度は外を長時間歩くことに辛さを覚える真夏の暑さになります。どっちもどっちで大変な気候は続くため、いずれにしろ体は整えておく必要があります。

雨の多い今の時期に感じやすい症状として、水分代謝が低下することにより体のダルさや眠気、むくみなど、空模様と同じでどんよりした体調になると思います。真夏には、この高い湿度に暑さや紫外線の影響も加わっていきます。

今起きているダルさなどのプチ不調は、早急に片づけておいたほうがよさそうですよね。そこで、今週は梅雨のダルさを和らげる食薬習慣を紹介していきます。

■ 自然の変化が体調に影響している

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ 今週は、梅雨のダルさを和らげる食薬習慣

雨が降り続き、外出する度に傘を持ち歩き、足もとや服がぬれる毎日にそろそろうんざりしてきますよね。天気につられて気分や体調までもスッキリせず曇ってしまう人は多いと思います。思い返せば、ダルさを感じるときは、決まって雨の日というように感じませんか?

気圧が下がるときには、雨が降り湿度が上がりますが、それにより体の水分は膨張傾向になり、自律神経は乱れます。これによりダルさ眠気、むくみなどを感じることとなります。これを漢方では、「脾胃湿熱」と呼びます。自律神経が乱れ、消化の働きに負担がかかり、体を動かす栄養の吸収が低下し不要なものがたまっていく状態をあらわします。

そこで、今週は体から余分なものを排泄し体力をつける食薬習慣を紹介します。今週のおすすめ食材は、「ハト麦茶&ココナッツオイル」です。

■ 今週摂るとよい食材:ハト麦茶&ココナッツオイル

漢方でもよく使われるハト麦は、梅雨の時期の体調を整えるための優秀アイテムです。月のはじめなので心機一転、今月使うお茶としてハト麦茶を購入してみてはいかがでしょうか。ただ、人によってはお腹の調子が悪くなることもあるので加減しましょうね。

■ ハト麦茶

ハト麦は、漢方ではイボの治療に使われ「ヨクイニン」と呼ばれています。免疫を上げたり、梅雨の時期にたまりやすい余分な水分を抜き、ダルさを軽減する働きがあります。

■ ココナッツオイル

ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を含みますが、エネルギー効率が良いため重だるく動かなくなってしまった体を動かすサポートをしてくれます。冷蔵庫の中では固まりますが、今のような気温の高い時期には溶けてしまいます。そのため、一度完全に溶かして、製氷機で一回分ずつ固めてから容器に入れて冷蔵保存すると使いやすくなりますよ。

そしておすすめの使い方は、ハト麦茶とミルクや豆乳でラテにしてから仕上げにココナッツオイルを垂らす飲み方です。これは一度にミックスしてしまいましたが、いつもの飲み物にココナッツオイルをちょっと足してみたり、いつも飲むもののひとつにハト麦茶をラインナップしてみたりと、無理せず取り入れてみてくださいね。

■ information

大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。


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