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“結婚しない”生き方を問う ソロ活シェアハウスが舞台のコミック

ananweb / 2020年7月10日 19時30分

“結婚しない”生き方を問う ソロ活シェアハウスが舞台のコミック

結婚はいつかするものという価値観は、もはや“古風”なのかもしれない。2040年には日本の人口の約4割が独身になるというのだから。なつみ理奈さんの『ソロ活!』はソロ活シェアハウス“ソロ門”が舞台だ。
■ 幸せのカタチは人それぞれ。“結婚しない”という生き方を問う。


「人と話すのが好きでいろんな方と接するなかで、結婚せずに人生を豊かに過ごしている人と出会う機会がありました。その方たちが結婚より優先している人生の豊かさとはなんだろう? と考えたときに、これは面白いテーマだなと感じました」

と話すのは作者のなつみ理奈さん。主人公の田中紫陽花(あじさい)は、32歳のキャリアウーマン。親からは結婚を期待され、自分もやはりそのうち結婚するものだと思い込んでいる。

「結婚しない選択は理解していても、自分が将来も未婚である可能性は想定していません。選択の幅を無意識に制限しているところから脱却してほしいという気持ちを込めました」

紫陽花は会社の新規プロジェクトとして、単身でも充実した人生を送る「ソロ活」を調査することに。行動力のある彼女は、男性だけが暮らすソロ活シェアハウスに取材の一環で住まわせてもらうことになり、さまざまなタイプのソロ活者と出会う。

「できるだけ実際のソロ活者に話を聞いてモデルにしつつ、選択してソロになった前向きな人々の生き方を見せていきたいと思いました。ただしソロ活を勧めたいわけではなく、こういう生き方もあるという紹介なので、先々に起こる課題も取り上げています。それらを作中のキャラたちがどう対処しているのかまできちんと描きたくて、勉強もしました」

シェアハウスのオーナー兼住民である城尾秋人(あきと)も、葬儀屋の跡取りとしてソロ活をリサーチしていて、ふたりはお互いに信頼を抱くように。

「仕事のために結婚しない道を選んでいる城尾もまた、選択肢を制限しています。自分の気持ちを優先させていないふたりが、お互いに干渉し、何が大切かを考え、生き方に大きな影響を与え合う、そんな不思議な縁を描こうと思いました」

ふたりは自分の気持ちと向き合ったうえで、結婚するか否か、納得のいく選択をすることができるのか。

「タイトルからは結婚するか迷っている人向けのように思えますが、結婚をしたい人、今はそのつもりがない人、迷っている人、すべての人に読んでほしいです。生き方の選択肢を広げる作品でありたいと同時にソロで生きる人たちの強さとかっこよさを楽しんでいただきたいです!」

『ソロ活!』 ソロ活シェアハウス“ソロ門”で紫陽花が出会うのは、夢を追う人、4回離婚歴のある人、自室にこもる謎の人…。彼女の価値観はどう変わるのか。全3巻。双葉社 620~650円 ©なつみ理奈/双葉社

なつみ・りな マンガ家。2015年『ハーフ&ハーフな女たち』で連載デビュー。双葉社より新連載準備中。Twitterで最新情報を発信。@natsumidaff

※『anan』2020年7月15日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・兵藤育子

(by anan編集部)

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