「何で返事くれないの?」はNG!…彼が冷たいと感じた時に送るLINE
ananweb / 2020年7月9日 21時0分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、Stay Home中のLINEやり取りで彼と気まずくなった30歳女性。三松先生が、愛されるLINEの送り方やラブラブになれる付き合い方を説きます!
文:三松真由美
【レスなひとびと】vol. 81
■ ヒカル(30歳)ステイホーム中、既読レスの彼氏に暴言吐いて大騒ぎ。ふられる一歩手前!
「ふぅー」
ヒカルは、ため息をつく。自粛明け、久々の出勤日だが元気が出ない。
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
電車に乗り、神奈川にある自宅から渋谷の広告会社に出勤。ステイホームは緩和されたが、乗客はスカスカでなんだかびっくり。通勤で座れるなんて。
座席で何度も読み返すのは拓郎とのLINE画面。
「連絡してこないで」
絵文字なしの冷たい短文。その後LINEは途切れたまま。
拓郎とは付き合いはじめて2年になる。婚活アプリで知り合った拓郎は、同じく渋谷にあるベンチャー会社勤務。ヒカルは渋谷に着くやいなや、キョロキョロと辺りを見渡し、無意識に拓郎の姿を探す。
肩を落とす。
いくら人が少ないっていったって、渋谷駅で好きな人にばったり会えるわけ無いじゃん。
またも「ふぅー」。
ことの発端は1か月前。外出制限でなかなか会えない時期。ヒカルが「会いたいよ」と提案したが、
拓郎からは、
「落ち着いてからにしよう」
とそっけない返信。
拓郎が正しいことはわかっている。でも周りの同棲カップルは、同じ家で24時間一緒にいながらイチャラブ生活を送っているし。こっそり会ってる友達カップルだっている。
元々LINEがマメではない拓郎。仕事以外でIT機器は使いたくないという頑固者。ZOOMもいやがる。ちょこちょこ会うことで関係を深めてきたふたりだった。だからこそ、ヒカルは焦っているのだ。
ステイホーム中、いつも以上にたくさんのLINEを送った。新しい話題を作って送り、自然消滅しないように努めた。拓郎が既読をつける速度はどんどん遅くなる。家から出られないストレスも重なって、ついにブチ切れてしまったのが2週間前。
「浮気でもしてるわけ? 冷めたなら冷めたって言ってよ。もう別れてもいいんだから」
エスカレートした内容を日々送りつづけた。そして来たのが「連絡してこないで」のデスLINE。不安になるあまり、自ら別れを作ってしまった。拓郎がいつもと変わらなかったのは、関係に信頼があったからなんだと、今さら気づいて反省した。
以前のLINEには愛がいっぱいの言葉がポツポツ並んでいる。
「どこにいても思ってるからね」と。
会わなかったのもヒカルを大事に思っていたからだろう。
「私ひとりでストレスに負けて騒いじゃってバカみたいだ…」
夕方、渋谷のホームでもう一度LINEを読み返し、涙があふれる。既読はつかないけど、ちゃんと謝りたい。
「ごめんね。もう嫌われてるかもだけど、わたしはまだ好きです。別れたくないんだよ」
送信と共に既読がついた。拓郎もLINE画面を見ていたようだ。
「別れるつもりなんてない。お互い頭を冷やしたくて、連絡をいったん止めてほしかっただけ。コロナで仕事も大変で。こっちこそごめん」
電話をすると、渋谷のハチ公あたりにいるという。ヒカルは目の前に来た電車に乗るのを止め、ハチ公前へとダッシュした!
【三松さんからのコメント】
あなたはささいなことでも誰かにLINEを送りたいタイプ? もしくは大雑把で、彼氏や友達からのLINEに返信するだけのタイプ?
短文やスタンプは手間がかからないので、気軽に「自分の世界観」を送ってしまいがち。特に好きな相手には、世界を共有してほしくてズルズル送りっぱなしになる女性もいますね。
内容がたわいないものならまあ許すとして、攻め言葉や自虐言葉になっていたらアウトです。
相手を信用できずに責め立ててしまう人には、言い分があります。過去の恋愛でトラウマになるようなダメ男、女に引っかかり、信じた結果、裏切られた経験がある人。同じ轍を踏まないよう悪いほうへ物事を考える。
恋愛中、多少の嫉妬心が起こるのは仕方ないです。ただ、思いやりがないのはダメ。相手の行動が、相手の気持ちそのものです。なぜ連絡をくれないのかと疑う前に、なぜ連絡ができないのか、忙しいのかもしれない……など、状況を想像して想いやる気持ちがないと。
忙しいときに「なんで返事くれないの? 浮気?」と棘文が来るよりも、「お疲れさま! 会えてないけど風邪ひいたりしてない?」と癒やし文が来るほうが嬉しいに決まってます。
相手を信じて接していけば、なめらかな関係を築けるはず。過去の悲しい恋愛に引きずられ、進行中の恋愛に黒い雲をかぶせるのはやめましょう。
相手を信じられる自分になること。自粛中ていねいに信頼関係を深めていたカップルはステイホームが終わってから、前よりずっとハッピーになっています。
「会えない時間が愛育てるという昔の名曲を聴いてみろ! ほんとに大切なひとは、目をつむればソコにいるのだ」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。
©PhotoAlto/Eric Audras/Gettyimages
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