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涙が出ちゃう!…彼女に「好き」と言わなくなった男の本心 #148

ananweb / 2020年7月13日 21時20分

涙が出ちゃう!…彼女に「好き」と言わなくなった男の本心 #148

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、バツイチ同士で交際中の39歳女性。最近愛情を示してくれない彼に不安を感じる彼女に、佑雪さんが男の本音を代弁します!
文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

【クラブ佑雪】vol. 148


「最近、好きと言ってくれない彼の真意は?」


最近彼の気持ちがわかりません。 私はバツイチで中2と小6の娘がいます。彼もバツイチで10歳年上で、成人し独立した娘と中3の息子がいます。付き合って5年、お互い子どもが成人してから結婚しようと決めています。

部署は違いますが、同じ職場で知り合いました。彼が人事権を持つ役職にいるので、周囲には秘密にしています。彼の息子が小5のとき、彼が職場の近くに住まなくてはいけなくなり、息子は転校したくないからと彼の実家に預け、彼は独り暮しです。

もともと彼は離婚したときに元妻の借金がありました。しかし不運にも最近報道もされるような大きな詐欺に遭い、裁判で銀行に負けて、その分も返さなくてはいけなくなりました。彼から「借金返済で恋愛どころじゃない」「みほたちを幸せにする自信がない」「別れてほしい」と言われましたが、私は好きだし、寄り添って彼を支えたいと思い、話し合って継続することにしました。

もちろんデートは一変し、借金のほかに独立した娘も職が安定しておらず、いつお金がかかるかわからないし、結婚資金や中3の息子の進学資金も貯めなくてはいけません。そんな状況で「私が出すから飲みに行こう」と言っても断られどこにも連れていってもらえず、月1で彼の家で過ごし、私も娘たちがいるので、次の日帰るという日々を過ごしています。

自分が納得して付き合いを継続したので借金返済までしょうがないと思っています。しかし、以前は「私のこと好き?」とたずねると「好きだよ」「愛してるよ」と明確に答えてくれていたのに、今は「わからない」と言うようになりました。

最初は意地悪で言っているのかと思っていましたが、何回聞いても「わからない」としか答えなくなりました。質問を変えて「ほかに気になる人ができたの?」「私がほかの男性といてもいいの?」「私がいなくて寂しくないの?」とたずねると「いない」「嫌だ」「寂しい」と言います。

「じゃあ、好きなんじゃん」と言っても「わからない」としか言いません。1度だけ、私の誕生日に「誕生日にプレゼントあげるんだから好きに決まってるじゃん」とは言っていました。彼の気持ちは「好きだけど、前ほど好きじゃなくなった」「ただからかっているだけ」「本当にわからなくなった」のどれなんでしょうか? 彼の気持ちがわからなくなり不安です。このまま彼を信じ、付き合いを継続して結婚できるのでしょうか?

(みほ 39歳バツイチ 公務員)

■ オトナの男の“好き”の意味を知ってますか?

ぐすん、ぐすん。涙なくして読めませんでした。もっと彼の気持ちを理解してあげて!

離婚しただけでもダメージなのに、別れた元妻の借金を肩代わりし続け、それだけでもだいぶしんどいのに、今度は詐欺に! いいですか? 普通、生きてて、しかも公務員として生きてて、詐欺に遭うことなんてないですよ。それなのに遭っちゃった。しかも裁判までした。いいですか? 普通、なかなか裁判なんてしないものなんですよ。で、裁判ってめちゃ大変なんですよ。さらに負けた。そして返済額が増えた。

負けて、負けて、負けて、負けて。よく生きてるなってくらいしんどいはず。息するのがやっとなはず。でも、お子さんのためにも頑張っている。その大変さ、わかってますか?

わかってないから、「えー好きって言ってくれないなんて、私のこと好きじゃないのかな」って少女漫画の主人公みたいなことが言えるんですよね。あのね、あなたが瞳がキラキラした恋する乙女が出てくる『りぼん』の世界にいるとしたら、彼は『カイジ』とか『闇金ウシジマくん』とか『ナニワ金融道』の世界で地面にはいつくばって泥んこになってるんですよ。絵柄が全然違うところにいるんです。

裁判に負ける前は、まだ、彼も頑張って瞳にキラキラ入れて、ご相談者さまの夢物語に登場することができた。でも、今はできないんです。そんな余力ないんです。もうクタクタなんです。

男性と女性の恋愛や結婚に対する考え方の違いって、今後徐々に変わっていくとは思うんですが、アラフィフ世代の彼にとっては「真剣交際」=「お相手を経済的にも守っていくこと」なんですよね。その面では責任感があってすごくいい方です。だから、ご相談者さまも惹かれたんでしょう。

まして、今回のケースではご相談者さまにもお子さんがいて、その将来についても責任をもたないといけない。別にいけなくもないかもしれませんが、「いけない」というのが彼の考えにあるはず。

ところが、現在、彼は自分の子どもを守るだけで精一杯。老後だって不安なはずです。そんな状況でご相談者さまの老後、引いてはご両親まで含めた2ファミリーへの責任なんて、とてももてない。そんな自分には、ご相談者さまを好きだと言う資格がないと思ってるんです。彼にとって「好き」っていう言葉がもつ意味はそれくらい重いものなんです。

自分と自分の子ども、自分の親の今後発生するであろう介護からお墓の費用。プラス、ご相談者さま一家の同様な費用まで見込んでの「好き」ということですから。ご相談者さまにとっての「好き」が心を潤す、フワフワした夢のようなものであるのに対し、彼にとっての「好き」はお金として計算できる現実的なものなんです。

このことを理解し、なおかつ、ご相談者さまが彼に対して経済的な支援ができるのであれば、結婚も可能かと存じます。なので、ご相談者さまが本気で彼と結婚を望むのであれば、それに必要なお金の話し合いをされることをおすすめしますよ!

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で『出世ごはん』の連載中。


©Ed Bock/Gettyimages

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