森山未來が参加、大人も子どもも五感で楽しめる! テクノロジーを駆使した展覧会
ananweb / 2020年7月23日 18時30分
美術や芸術などの表現において、欠かせないのが“おさなごころ”。「なぜなんだろう」「こうしてみたいな」など子供の頃に感じた好奇心こそが、実はクリエイションの原点。大人になって忘れてしまったけれども、今も密かに自分の中に眠る好奇心や自己表現。そんな気持ちを再発見できる展覧会『おさなごころを、きみに』が始まった。
8Kの高精細な映像表現が目を引くイントロコーナーに始まり、「触覚」「身体」「音と言葉」「忘却」「宇宙」と人間の成長の流れをおおまかにたどったテーマで構成される。作品の多くにはインタラクティブな試みが。例えば「触覚」がテーマの展示の中にある《手のひらで感じるテニスコート》という作品。これは、映像に記録されたテニスの試合を、自分の手の触覚から追体験できる仕掛け。また、特別な装置を通して誰かと心臓の鼓動を共有・体感できる《心臓ピクニック》という作品も登場。他人のドキドキを自分の体で実感できる不思議な装置だ。さらに「身体」のコーナーにある《HERO HEROINE》は参加者が6つのポーズをとると、その映像が瞬く間に特撮の世界に投影され、自分がヒーローやヒロインに、時には悪役にもなれる映像作品。会場では、子供の頃から憧れていたヒーローやヒロインになれると喜んで参加する大人も多い。しかも体験者はツイッター上でつながり、みんなで映像を共有することもできる。
「全体を通してメディアテクノロジーで表現した内容です。19世紀から20世紀にかけて、美術は観て楽しむことが主流でしたが、芸術も社会も新たな局面を迎えつつある今、五感で楽しむ古くて新しい試みを紹介したい」(東京都現代美術館学芸員・森山朋絵さん)
アート&テクノロジーの歴史は意外にも古く、その起源は19世紀以前までさかのぼる。今回は、日本がテクノロジーアートを世界に発信し一躍脚光を浴びた1960年代の東京オリンピックから大阪万博までの進化の系譜も紹介。また、CG黎明期の代表的アーティスト幸村真佐男の新作《非語辞典・人名編》も登場。漢字をランダムに組み合わせたコンピューターのプログラムにより、新しい名前がもらえるユニークな仕掛けを、運試し気分で楽しめるかも。
夏休みに子供と楽しめるようにと企画された展覧会だが、その内容は大人も驚く最先端ぶり。ネイチャーにもテクノロジーにも興味が湧く演出に、子供はもちろん大人だってエキサイトすることは間違いない。
俳優の森山未來とアンドロイド「オルタ」が言語と身体表現で対話する実験的な作品。
ジュスティーヌ・エマール《Co(AI)xistence》2017年、ビデオインスタレーション(12分) with 森山未來 / オルタ(大阪大学石黒研究室、東京大学池上高志研究室) ©Justine Emard / Adagp, Paris 2020
結晶化させた薔薇で変化する自然物の美を表現。
吉岡徳仁《ROSE》2013年 東京都現代美術館蔵 Photo by TOKUJIN YOSHIOKA Inc.
自分が憑依したキャラクターをゲームコントローラーで操作しながら、永遠に自分探しをする作品。
藤木 淳《P055E5510N》2011年 ©Jun Fujiki
ビーズで覆われた剥製のバンビは見る角度によって様々な表情を見せる。名和晃平の代表シリーズ。
名和晃平《PixCell‐Bambi #10》2014年 東京都現代美術館蔵 Photo by Ichiro Otani
『おさなごころを、きみに』 東京都現代美術館 企画展示室 3F 東京都江東区三好4‐1‐1 開催中~9月27日(日) 10時~18時(入場は閉館の30分前まで) 月曜(8/10、9/21は開館)、8/11、9/23休 一般1300円ほか TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)
※『anan』2020年7月29日号より。文・山田貴美子
(by anan編集部)
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