「頭の回転“やっぱり”速いね」 相手の心に響く、ポジティブワード8選
ananweb / 2020年9月19日 19時30分
感謝や喜びなど会話にひと言ちりばめるだけでぐっと二人の関係を近づけてくれる魔法のワードとは? そんな“ポジティブワード”を例とともにご紹介します。
■ 【喜び】喜びの感情は大きく伝え、共に分かち合うことで自分も相手もハッピーに。
楽しい、嬉しい、おいしいといった喜びの感情は、「分かち合う」場面でよりポジティブな効果を発揮する。
「たとえ同じ体験をしていなくても、喜びは伝染しやすいものです。積極的に口にして相手にポジティブを届けましょう。体験を共有した人なら、あなたの喜びと相手の喜びが掛け合わさり、幸せな気分が倍増します」
■ POINT1:“臨場感”でリアルな喜びを伝える。
例:楽しい気持ちを共有している人に…「楽しすぎて、今日が一瞬で終わっちゃったよ」
ライブな感情はストレートに相手に届く。
体験と気持ちを共有している相手には、実況中継をするように臨場感たっぷりに喜びを表現しよう。「『楽しいね』より、リアルな喜びが伝わり、言われた方は断然嬉しくなります」
■ POINT2:例え話で気持ちの大きさを表す。
例:料理を作ってくれた人に…「彼に振られても笑顔になれちゃうわ~」
相手に伝わる表現を工夫して話そう。
喜びを比喩で表すことで、言葉に思いが宿る。「気の利いた比喩は人の心を動かす力が絶大です。『○○みたい!』など普段の会話に比喩を取り入れて表現を磨きましょう」
■ 【感謝】ありがとうとともに「あなたは価値がある」のメッセージを込める。
人は誰かの役に立ちたいと願うもの。感謝することで、相手が自分の存在意義を感じて自信を持つきっかけになる、そんな伝え方を目指そう。
「何に対して感謝しているか、自分にどんないい影響があったかなど、具体的に伝えるとより深く心に響きます。自分が言われて嬉しかった感謝の言葉も参考に」
■ POINT1:感謝の言葉の前に、より強い思いを乗せて。
例:サポートしてくれた人に…「あなたがいてくれて助かりました」
ふわっとした感謝でなく、限定感を強めて伝える。
「助かりました」の定番フレーズに、相手の存在価値を強調する一言を添えよう。「その人の言葉や行動など感謝の対象がわかるように丁寧に伝えれば、相手の心に響きます」
■ POINT2:表立って見えないところに着眼点を置く。
例:人知れず努力をしていた人に…「あなたの頑張りに気づけてよかったです」
埋もれがちなプラス面こそ、ピックアップしよう。
あまり目立たない頑張りなどに気づいてもらえると誰でも嬉しい気持ちに。「これは相手をよく見ることに尽きます。求めるもの、日頃の努力をすくい上げて称える気持ちで」
■ 【褒め言葉】届く褒め言葉に必要なのは相手への深い理解。まずはじっくり観察を。
褒め言葉は自尊心やモチベーションを高め、自信をもたらすパワーワード。嘘っぽく聞こえないひと工夫を。
「褒められたい点は人それぞれですが、相手の言動の細部を褒めたり短所を言い換えたり、工夫すると心に刺さりやすいです。また『私は失敗したのに君は成功してすごい』など“比較対象”を加えると実感がこもります」
■ POINT1:とってつけた感をなくすフレーズを添えて。
例:優れた能力を持っている人に…「いや~前から思っていたけど頭の回転やっぱり速いね!」
“念押し”で、受け入れやすい褒め言葉が完成。
「前から思っていた」や「やっぱり」など、念押しのニュアンスを入れることでよりリアルに。「褒められ慣れている人や素直じゃない人でも受け入れやすい、嬉しい表現です」
■ POINT2:短所を長所に言い換えて褒める。
例:優柔不断を悩んでいる人に…「慎重に考えて行動するところがあなたのいいところだよね」
悩み深い短所が長所に転じれば、喜びも2倍に。
短所をプラスに転換すると、振れ幅が大きい分、インパクトも大きい。「コンプレックスがある人にも寄り添える褒め言葉です。頑固=芯が強いなど、転換クセを身につけて」
■ 【励まし】心にフィットする励ましは活力にも癒しにもなる。肯定する意識で向き合おう。
身近な人の努力やチャレンジには、それを肯定して励ます言葉を捧げよう。不安が消えて頑張りが加速したり、気持ちがラクになったり、きっと支えになれるはず。
「ねぎらうか、背中を押すか、相手の状況を見極めて言葉を選ぶことが大切です。応援とサポートの気持ちを込めて温かい気持ちで肯定しましょう」
■ POINT1:どんなときも支えるという安心感を贈る。
例:新たなことに挑戦をしようとしている人に…「私はあなたの味方だからね」
支え型の励ましなら、どんなシーンでも寄り添える。
「支える」励ましは、相手に負担をかけることなく、そっと背中を押すことができる。「落ち込んでいる人にも、頑張ろうとしている人にも思いは伝わる。『絶対大丈夫だよ』もOK」
■ POINT2:頑張りや努力を認める言葉でねぎらう。
例:頑張りすぎて、苦しくなっている人に…「あなたは十分やってるよ」
肯定のみにとどめて、苦しい気持ちを解き放つ手助けを。
この場合に鼓舞するとプレッシャーになる可能性が。頑張りを肯定するだけで十分。「認められると思い詰めた気持ちが解放されます。相手が自分を取り戻せるひと言を考えて」
和田裕美さん 外資系企業で世界2位の営業実績を収め、ビジネスコンサルタントに。これまでの経験を生かしたビジネス書を多数出版。著書に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)など。
※『anan』2020年9月23日号より。イラスト・カラシソエル 取材、文・熊坂麻美
(by anan編集部)
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