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もう手足冷たくない!…すぐにできる冷え改善「簡単な温活習慣」 #78

ananweb / 2020年10月15日 19時10分

もう手足冷たくない!…すぐにできる冷え改善「簡単な温活習慣」 #78

寒い冬がやってくるたびに、冷え症をなんとかしたい! と思う人は多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、一時的に体を温めるのではなく、新陳代謝を上げて体質から変えられる方法をお伝えします。今年は手足がポカポカな冬を過ごしましょう!

文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 78

急な冷えが気になりませんか?

台風が来て天候が乱れたり、暑い日があったり、寒い日があったりと安定しない気候。そんな気候は、体に冷えをきつく感じさせます。体が寒さに慣れていない今の時期の急な気温差は体にこたえますが、この寒さで体が芯から冷えてしまっていては、これから始まる本格的な冬が思いやられますよね。

そこで、今から新陳代謝を上げて温活に役立つ食薬(※)習慣を紹介したいと思います。今週はしっかり体の中から温めていく食材について紹介します。

今週は、冷え症対策の食薬習慣

温活食材といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか。生姜、トウガラシ、ネギ、葛、シナモンなどを挙げる人が多いと思います。これらの食材は、実は対処療法的な食材です。なので、冷え症の体質を変えるものではありません。

冬になると生姜湯や辛いお鍋などで一時的に体を温める機会は増えると思います。しかし、体に不足する栄養素を補い代謝をあげエネルギーを生み出すことが、まずは大切なことです。冬本番に体質を急に変化させて体をポカポカさせることは難しいので、まだ寒さの序盤である今の時期は体質を改善しながら体を温める能力を身に着け、本格的な冬に備える食薬がおすすめです。

体を温める能力がない体質のことを「気血両虚」といいます。そこで、今週は「気血」を補う食薬習慣を紹介します。今週食べるとよい食材・料理は【オリーブオイル納豆】です。

食薬レシピ【今週食べるとよい食材・料理:オリーブオイル納豆】

オリーブオイル納豆は、その名の通り納豆にオリーブオイルをかけたものです。納豆1パックにオリーブオイルをティースプーン一杯程度かけてお好みの味付けでお召し上がりください。それでは、さっそくオリーブオイルと納豆が温活によい理由を解説していきたいと思います。

食べるとよい食材:納豆

発酵食品の代表的な食材である納豆。納豆には、タンパク質、ビタミンB群、ビタミンE、イソフラボン、レシチン、カルシウム、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。そのため、消化器系を整えながら、代謝に必要不可欠な栄養素を補うことができるため、効率的に温活を行うことができます。あわせて胡椒をかけると胡椒に含まれるピぺリンが血行を促進したり、アドレナリンの分泌を増やし代謝を促進するため温活により効果的です。

食べると良い食材:オリーブオイル

オリーブオイルには、ビタミンEが含まれ血行を促進する働きがあり、冷えの解消に役立ちます。さらに、オリーブオイルは排便を促すため、便秘解消にも役立ち栄養の吸収も高めてくれます。女性の冷えは、便秘とセットで起こることが多いため、その両方の改善に役立ちます。そして、オリーブオイルは、保温性が高い油なのでいつも飲んでいる温かい飲み物やスープ、味噌汁などにトッピングして温かい状態のオリーブオイルを摂取するものもおすすめです。

毎年冷えが気になる人は早めの対策をとり、今年は手先足先までポカポカな冬越えをしたいですね。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

information

大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、近著に『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』がある。
公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

最新刊『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

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