【クイズ】妻2人を斬首…! めちゃくちゃ残虐な王さまって誰?
ananweb / 2020年11月24日 19時40分
残虐な王さまや酒浸りの女王など、クセのある人物を多く輩出した英国王室。今なお注目を浴び続けるロイヤルファミリーの歴史を肖像画でたどれる『ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING & QUEEN展』が上野の森美術館で開催中です。描かれた人物の生きざまにドキドキしたり、華やかなドレスにうっとりしたり、さまざまな楽しみ方ができる肖像画の世界をご紹介!
どんな展覧会?
【女子的アートナビ】vol. 188
この展覧会では、肖像専門美術館ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリーから来日した肖像画・肖像写真など約90作品を展示。16世紀のテューダー朝から現在のウィンザー朝まで、5つの王朝のドラマチックな歴史を肖像画でたどることができます。
会場では1階にテューダー朝からハノーヴァー朝までの油彩画を中心とした作品が並び、2階にはヴィクトリア女王の時代から現代のウィンザー朝までの写真などが展示されています。
※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
展覧会日本側監修の東京藝術大学大学美術館准教授 熊澤弘さんによると、肖像画には「王室の人々の姿を記録するだけでなく、国王のイメージを紹介するという目的もあった」とのこと。古い時代には国王が雄大な姿で描かれ、近代になると親しみやすいものに変わっているそうで、時代によってイメージが変わっていく点も見どころのようです。
また、本展のナビゲーターをつとめる作家・ドイツ文学者の中野京子さんは「描かれている人がどんな人かわかっていると、肖像画はおもしろい。最低限の知識をもって鑑賞すると楽しみが増す」とコメント。会場には、中野さんの視点で書かれた王さまたちのストーリーがところどころに掲示されています。肖像画と王の物語をセットで楽しむのがポイントです。
妻2人を斬首!
それでは、特に濃厚なストーリーをもつ国王の肖像画をピックアップしてご紹介していきます。もっとも強烈な王さまは、ヘンリー8世(在位1509-47)。この肖像画は、1536年に画家のハンス・ホルバイン(子)が描いたオリジナルの複製。服装や宝飾品がゴージャスで、権力者の貫禄が漂っています。
彼は自分が離婚するために宗教改革を起こし(当時カトリックでは離婚が禁止されていた)、結局6回も結婚しました。妻たちの運命がとにかく悲惨で、男子が生まれないなど気に入らないことがあると離縁され、ひどいときには斬首。6人の妻は順に、離婚・斬首・死亡・離婚・斬首と続き、最後の妻だけ生き残りました。
会場には、処刑された妻の肖像画や彼女たちの物語も展示されています。
ダイアナ妃のご先祖さま!
続いてご紹介するのは、チャールズ2世(在位1660-85)の肖像画。カリスマ性があり国民に愛された王さまで、たくさんの愛人がいたことでも有名です。その愛人との間にできた子どもの子孫がダイアナ元皇太子妃。あの美しい元妃のご先祖さま、と知ってから肖像画を見ると、がぜん興味がわきます。
ちなみに、カミラ夫人のご先祖さまの写真も会場2階で見ることができます。
酒びたりの女王さま…
最後にご紹介するのは、アン女王(在位1702-14)の肖像画。1707年にイングランドとスコットランドを統合したことが功績として語られていますが、中野さんの解説によるとアルコール依存症だったとのこと。17回ほど妊娠したのに流産や死産などで子どもが育たず、その悲しみでお酒におぼれてしまったそうです。
この肖像画は王位につく前に描かれたもの。きらびやかな衣装を身につけていますが、表情はあまり晴れやかではありません。未来を予見しているのかもしれません。
本記事では伝統的な肖像画をピックアップしましたが、会場では近現代のロイヤルファミリーを撮った写真も数多く展示されています。
美しいポートレートと、描かれた人のストーリーを一緒に楽しめる展覧会、どうぞお見逃しなく!
Information
会期: ~2021年1月11日(月・祝)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~17:00 ※金曜日は20:00まで。ただし、1月1日(金・祝)は17:00まで
会場:上野の森美術館
観覧料:平日:一般¥1,800、高校・大学生:¥1,600、小・中学生:¥1,000、土日祝:一般¥2,000、高校・大学生:¥1,800、小・中学生:¥1,200、
※会場にて午前10時より当日券を販売。入場前日午後5時まで日時指定券の事前販売あり。
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