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湯上がりに冷水はダメ! 医師に聞く「温活の賢い新常識」

ananweb / 2020年12月5日 20時0分

湯上がりに冷水はダメ! 医師に聞く「温活の賢い新常識」

寒さが増して、冷え性で悩む女性にとってはより辛い時期になってきました。そこで、温泉療法専門医の早坂信哉先生に、入浴でできる簡単な温活方法をおうかがいしました。気持ちよくバスタイムを過ごしながら、冷えも改善しましょう。

免疫力アップや冷え解消につながる入浴法は?

オススメなのは、40℃で10〜15分、全身浴することだそうです。この入浴法だと、なんと3〜5倍程度の血流改善が見込めるそう。

血流が改善すれば、冷え性も解消します。免疫細胞が全身をよく巡るようになるので、免疫力アップにもつながるのだとか。

半身浴をする方もいるかもしれませんが、早坂先生がオススメするのは全身浴。半身浴だと、全身浴に比べて入浴効果が全て半分になるそうなんです。

体温が上昇するのには約2倍の時間がかかり、静水圧作用は半分になります。静水圧作用とは、水圧によって血液の循環を良くする作用のこと。これが弱いと、下半身のむくみ解消への作用も弱くなるそう。また、血流改善も半分の効果しか得られないのだと言います。

15分以上の入浴は浴室熱中症のリスクを高めるので注意して。38℃よりも低い温度だと温熱効果が得られず、42℃以上になると交感神経が刺激されて余計に体が疲れてしまいます。

お湯の温度と入浴時間に気をつけることで、効率よく温活ができるのです。

入浴中に水分補給するのを新習慣にしてみよう!

入浴前後に水分補給する方は多いかと思います。早坂先生がオススメするのは、入浴中にミネラル入り麦茶を飲むというもの。

入浴中はどんどん脱水が進んでいきます。汗をかくので、体からミネラルも失われていくのです。ミネラル入り麦茶であれば、手軽にミネラルを補給できます。麦茶は無糖でカロリーがなく、カフェインゼロ。ダイエット中にも向いており、睡眠の妨げにもなりません。

脱水が効率よく改善し、血流がサラサラになる効果も。血圧低下作用といった効果も報告されています。

脱水は血液がドロドロになるので、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めます。血栓対策や浴室熱中症、ヒートショックなど、冬の健康リスク対策に効果的なのだそう。

浴室にミネラル入り麦茶を準備して、水分補給する習慣をつけてみましょう。より健康的な温活を心がけて。

ちょっとした工夫で温活効果を高めて

入浴は、家で簡単にできる温活です。入浴効果をより高めるには、入浴剤を使ってみるのも良いでしょう。特にオススメなのは、炭酸系の入浴剤だそう。皮膚から二酸化炭素が吸収されて血管が拡張し、血流改善作用が強いからです。

また、「手足への温冷交代浴」も効果的なんだとか。40℃のお湯で3分間全身浴をした後、少し冷たいと感じる25℃程度の水を、シャワーや洗面器などで手足にかけます。かける時間は30秒〜1分です。全身浴と手足に水をかけることを3回繰り返し、最後に40℃のお湯で体を十分に温めます。温活効果が高まるそうなので、ぜひ取り入れてみてください

ちなみに、お風呂から出る直前に手足に水をかけるといった方法は、冷えが悪化してしまうそうです。

シャワーは手軽ですが、体を温める作用がほとんどありません。血流改善効果も見込めないそうです。シャワーを15分浴びたとすると、浴槽1杯分程度のお湯を使うとも言われているそう。15分以上シャワーを浴びているようであれば、入浴したほうが一般的には経済的にもお得だと言えるのです。

毎日入るお風呂だからこそ、少し工夫してみませんか? ちょっとしたことでも冷え改善につながるのが嬉しいですよね。効率的な温活を意識しながら、心地よいバスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。

取材、文・西田彩花

取材監修者
早坂信哉先⽣
東京都市⼤学⼈間科学部教授、医師、博⼠(医学)、温泉療法専⾨医。
著書「お風呂研究20年、3万人を調査した医者が考案 最高の入浴法」
「入浴検定公式テキスト」など。

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