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19歳、竹内唯人「お芝居をするよりも、歌いたい」と本気の1st EPを発表

ananweb / 2020年12月14日 19時10分

19歳、竹内唯人「お芝居をするよりも、歌いたい」と本気の1st EPを発表

【音楽通信】第64回目に登場するのは、インフルエンサーでありながらアーティストとしても活動している、現在19歳の竹内唯人(たけうちゆいと)さん!

【音楽通信】vol.64

この1年はひとつずつ音楽を積み重ねていった

2019年7月、ABEMAの恋愛リアリティ番組『オオカミちゃんには騙されない』に出演して、ティーンエイジャーから注目を集めた、竹内唯人さん。10月には、シングル「Only Me」でアーティストデビューし、LINE MUSICランキング2位を獲得しました。

2020年2月、3枚目のシングル「ニビイロ」がドラマ『鈍色の箱の中で』(テレビ朝日系 2〜3月期放送)主題歌に抜擢され、Spotifyのバイラルチャート5位に連日ランクイン以降、コンスタントに楽曲を発表。そんな竹内さんが、12月10日に、1st EP『THE FIRST』を配信リリースされたということで、お話をうかがいました。

ーー現在19歳の竹内さんですが、そもそもの音楽的なルーツから、教えてください。

小さい頃は(アメリカの男性5人組グループの)バックストリート・ボーイズを聴いていたり、(アメリカの歌手)エリオット・ヤミンを聴いていたり、最初は洋楽からですね。日本の曲はあまり聴いていなかったんですが、もう少し大きくなると、コブクロさんなど日本のアーティストの楽曲を聴くようになりました。

ーー2019年に『オオカミちゃんには騙されない』に出演されて話題となりましたが、そのきっかけは。

最初は、人前で恋愛する姿を見せることに抵抗感がありましたが、男性が女性を騙す『オオカミくんには騙されない』ではなく、女性が男性を騙す『オオカミちゃん』だと聞いて。騙すより、騙される側がいいですし、女の子は全員かわいいから(笑)、出演することにしました。

ーー同年10月には、シングル「Only Me」でデビューしましたね。もともと歌うことはお好きだったのでしょうか。

『オオカミちゃん』に出演した際、ラッパーのRude-αくんに出会って、音楽のことを聞いたり、目の前でいろいろな刺激を受けたりして「アーティストになりたい」と思ったんです。彼の存在が大きかったですね。

ーー実際にアーティストデビューされて1年経ちましたが、この1年間を振り返るといかがですか。

音楽に関しては何もわからなかったので、とにかく自分のまわりにいるスタッフの人たちとひとつずつ、音楽を作って積み重ねていった1年でしたね。現場に入ってレコーディングして、さまざまなトラックで歌を歌って、出すか出さないかと話すことも楽しくて。毎月リリースすることが目標で、ファンのみんなからの反響もいっぱいきますし、どんどん新しい曲が増えていくから、うれしいなって思っていました。

アーティスト活動を始めてから、コロナ禍と重なってしまい、決まっていたライブの予定も中止になってしまって。でも、ライブをする機会ができたときのために、自分の持ち曲が少ないと勝負ができないので、とにかくいろいろな楽曲を作って持ち曲を増やしていましたね。

洋楽テイストもあるスタイリッシュなEP

ーー2020年12月10日には、1st EP『THE FIRST』を配信リリースされましたね。これまでのタイアップ曲に加え、安室奈美恵さんなどのプロデュースも行なっていたMatt Cab(マット・キャブ)さんを迎えて新たに制作した4曲を加えた全7曲収録のEPということですが、スタイリッシュな洋楽のような印象も受けました。

新曲の4曲と、これまでに配信リリースしたシングル3曲という収録曲がありますが、楽曲制作をしてくれているMattくんに、洋楽っぽいけど日本でも聴きやすい曲を作ってもらって、ちょうどいいバランスで仕上がっています。今年の7月に配信リリースしたシングル「MOMENT」で、初めてMattくんとセッションしてからの、今回のEPへと続く流れですね。

ーーこの曲はTBS系『スーパーサッカー』7月度エンディングテーマでしたね。ご自身でもサッカーがお好きだそうですが、サッカー番組のテーマ曲とは感慨深かったでしょうか。

いやもう、すごくうれしかったですね。もともと幼稚園の年少組の頃から、高校2年生ぐらいまで、けっこう本気でサッカーをやっていたんです。でも高2の時点で、「このままサッカーをやっていてもプロになれない」と思って、やめて。やれることと、やりたいことは別だと思いました。

ーー潔いですね。でもサッカーで培ってきた体感といいますか、リズム感のようなものは音楽にも役立つところはあるのでしょうか。

勉強をずっとしていなくて、親に勉強しろと言われたストレスを、音楽を聴いて思いっきり床をたたいてストレス発散していたので、それがリズム感に繋がったところがあるかな(笑)。反抗期だったんですが、実際には反抗できない感じだったので、床に気持ちをぶつけていた経験も、いまは音楽に昇華できていることはよかったですね。

ーー収録曲から、いくつかおうかがいいたします。「MY FRIENDS」は、友達との絆を感じさせる歌詞も印象的なナンバーですが、どのように生まれた曲でしょうか。

トラックを聴いたときに、日本語で歌うと締まらない印象があったので、共作していたニューヨーク出身のバイリンガルラッパーのBBY NABE(ベイビーナベ)ちゃんに歌詞を英語で書いてもらって、日本語は自分で書きました。これは友達に向けて歌っている曲ですね。

EPに入っているものは先に配信されている曲以外、コロナ禍でできなかったこと、会えなかったことなどを思って、いまだからできた曲が収録されていることがまず、ひとつ。それでも前を向いていこうというポジティブなメッセージと同時に、前を向くためには不安や悲しいこともあるよね、という裏テーマもあったりしますが、どれもプラスな楽曲になっています。

ーー「ニビイロ」は、テレビ朝日系ドラマ『鈍色の箱の中で』の主題歌でもありますね。ピアノで聴かせるバラードですが、初のドラマ主題歌を振り返るといかがでしたか。

主題歌という大きすぎるお話で、その次元がわからなかったんです、最初(笑)。でもやっぱりドラマの主題歌のお話をいただけたことがすごくうれしかったですし、本気で力を入れたくて、そのとき初めてUTAくん(BTSさんやAIさん、三浦大知さんなどのプロデュースでも知られる)に楽曲提供してもらって。めっちゃいい曲だなと思いながら、歌いました。

この「ニビイロ」から、自分がどんな音楽をやりたいのかがだんだんわかってきたんです。3曲目のシングルなんですが、自分が一番地声で気持ちいいところと、声を張って気持ちいいところが、それまでは全然わからなかったんですよ。

2枚目のシングルまでは、(声を加工する)オートチューンをかけていまっぽいのがいいんじゃないかとリリースしたものの、あまり手応えがなくて。3枚目の「ニビイロ」でずっと歌いたかったバラードを歌ったら、まわりからも「バラードもいいね」と言われるようになって、そこからいろいろと気づき始めました。

ーー楽曲にはラブソングもありますが、理想のタイプの女性を思い浮かべて歌詞を書いているのでしょうか。

2枚目の「CINDERELLA」という楽曲では、実体験や感じたことをそのまま歌詞にしていますね。2枚目をリリースした時期がちょうど『オオカミちゃん』に出演した後だったので、恋愛ソングを待ってくれている子が多いかなと思って作ったのですが、歌詞の内容がまっすぐすぎて。自分の恋愛感情をただ、人に聴かせているだけの歌のように思ったんです。

それからいろいろな人たちと楽曲制作を重ねていくなかで、自分の歌詞をプロデューサーさんに投げて、それをアレンジしてもらうことによって、すべて自分の言葉ではなくても自分の気持ちが入っているうえでの、歌詞になる。そのほうが、より人に伝わりやすいということに、気づき始めました。

それまでは、「全部自分で歌詞を書きたい、メロディも作りたい」という願望もあったのですが、それが完全になくなって。むしろ作家さんに「こういう楽曲を作りたいんです」と希望したものに対して、作ってもらったものを歌うのもアリだなと。だから、歌詞に関しては「CINDERELLA」以外の曲ではあまり考え込まず、友達から相談を受けた恋愛の話を膨らませて書いてみたりしているという感じですね。

自分のまわりにいる音楽チームの人たちはけっこう優しくしてくれるので、曲作りはレコーディングの直前まで、やりとりさせてもらっています。自分に合わせてくれるので、ありがたいですね。

一番新しい8枚目のシングル「Silence」は、同じ作家さんが作ってくれていて、「ニビイロ」の進化版のようなイメージです。「ニビイロ」から本当に意識が変わりましたし、変わったと自覚できる部分もありますし、この曲が一番多くの人たちに聴かれていますね。

ーードラマ『鈍色の箱の中で』に、竹内さんがカメオ出演されたそうですね。

出ました(笑)。「えっ、出ていいの?」みたいな感じでした(笑)。人前で何かをするといっても、『オオカミちゃん』は演技ではないから、本格的なドラマとなると雰囲気がまた全然違って、新鮮でした。

ーー竹内さんのお芝居する姿をまた見たいという、ファンの方もいるかもしれませんね。

そうですね……でも、この間ライブをしてからは、「やっぱり、お芝居をするよりも、歌いたい」という思いが強くなりました(笑)。

ーーライブはいつ頃されたのでしょうか。

つい最近ですね。大阪城音楽堂で、有観客の音楽イベントに参加したんです。もちろんコロナの感染拡大防止のために、完全にマスクもアルコール消毒もしますし、立っちゃダメですしという感じで、お客さんの前で、初めてライブをやりました。もう……超やりにくかったです(笑)! 緊張しました。お客さんも声を出してはいけないから、手を振るか拍手だけという、リアクションも限定されていて反応がわかりにくくて。でもすごく楽しかったです、ライブ。

ーーリアルに目の前にお客さんの顔が見えると、やっぱり違いますか。

そうですね。今年の9月にラッパーのNovel Core(ノベルコア)くんと組んだ4枚目のシングル「From Now On feat.Novel Core」という曲があって、1回だけCoreくんの配信ライブで一緒に歌ったことがあったんです。あのときは、目の前にお客さんはいないから、どれだけふたりで盛り上がれるかと思いながら、歌っていました。

今回、実際にお客さんがいるとなったときに、やっぱりお客さんの顔を見ながら、歌を歌わなきゃいけない、MCもしなきゃいけないとなると大変でしたし、難しかったんです。自分はトップバッターでの出演だったんですが、僕のあとにたくさん経験を積まれている先輩アーティストの方々が登場して、ライブを拝見して勉強になることばかりで、すごかったですね。ライブで得るものがいっぱいありました。

ーーところで、竹内さんはインフルエンサーでありながらアーティストということですが、音楽活動以外のアウトプットはまた、違う形でも今後見せていこうとお考えですか。

『オオカミちゃん』に出てから、SNSのフォロワーも増えて、知名度が上がったなかで、歌手だけに限らずいろいろなことをやってみたいです。何でも、できることはやろうと。これからは、音楽活動をやりながら、インフルエンサーでもある、というイメージですね。

「満足できるライブパフォーマンスを身に付けたい」

ーーオフの日は、どのように過ごしていますか。

ティーカッププードルを飼っているので、犬と遊んでいるか、ゲームをしているか、ドライブかですね。ひとり暮らしをしていますが、犬とお散歩に行って、遊んで、横で寝てという感じ。そして「口くさーっ!」って(笑)。なぜか犬の口臭がひどいんですが、かわいいからいいかなと(笑)。

ーーそうなんですね(笑)。ではたとえば自粛中などは、お散歩に行くぐらいで外出はせず?

自粛といっても、生活に必要な最低限のものってあるじゃないですか。だから、コンビニやスーパー、コストコには行っていましたね(笑)。でもやっぱり、外出は控えたいから、家でできるものと思って、初めてゲームに目覚めて。PS4を買って、『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』というゲームをいまもずっとやっています。

ーーちなみに、竹内さんが思う「魅力的な女性」とは、どんな女性だと思いますか。

僕、けっこう、女性の魅力を見つけるのが得意なんですけど(笑)。だから、何でも誰でもかわいく見えちゃうから、とくにコレというポイントはないですね。ただ、基本的に、顔がかわいければ大丈夫です(笑)。でもそれは、相手の魅力を見つければ、顔もかわいく見えてくるということですよ。

ーー魅力を見つけるのが得意ということは、同性の良さもすぐ見つけるのですか。

いや、同性のことはよくわからないですね(笑)。女の子に関してだけかもしれないです。やっぱりオスなんで、いい意味でも悪い意味でも。同性同士でも、気が合う人はもちろんいますが(笑)。Rude-αくんとかもそうですし、音楽をやってきている人は、どこかぶっ飛んでいるところがないとお客さんの前で披露できないだろうし、お客さんの前でも常に楽しむ心がないと無理だなと思うので。基本的に自分のまわりには、楽しいことをするのが好きな人が多いですね。

ーー最後に、音楽活動においての今後の抱負をお聞かせください。

少し前までは、「ライブに出演することがあったら頑張りたいです」と言っていたんですが、この前、実際にお客さんの前でライブして変わりました。いまは「お客さんに満足してもらえるようなライブパフォーマンスをしっかり身につけたい」と考えています。

いつかEPに入っている曲をお客さんの前で歌うことを想定して、完璧に歌えるようになるまで、いまは次の楽曲をぽんぽん出さないようにしたいなと。いままで1年間通していっぱい楽曲を作ってきたんですが、いま全部で12曲ぐらい自分の曲ができて、ソロライブができる状態には整っています。これからは時間をかけて、ゆっくりと進んでいけたらいいなと思いますね。

取材後記

まだ19歳という年齢ながら、インフルエンサーとして、アーティストとして、さまざまなフィールドに活動の場を広げていっている、竹内唯人さん。すらりとした長身で大人っぽい表情を見せつつも、屈託のない笑顔を見せるところが、ティーンエイジャーからの人気のもとなのだろうなと思いました。そんな竹内さんの1st EPをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。

写真・北尾渉 取材、文・かわむらあみり



竹内唯人 PROFILE
2001年1月9日、東京都生まれ。インフルエンサー、アーティスト。
2019年7月、ABEMAの恋愛リアリティ番組『オオカミちゃんには騙されない』に出演し、注目を集める。10月、シングル「Only Me」でアーティストデビューし、LINE MUSICランキング2位を獲得。2020年2月、3枚目のシングル「ニビイロ」がドラマ『鈍色の箱の中で』(テレビ朝日系 2〜3月期放送)主題歌に抜擢され、Spotifyのバイラルチャート5位に連日ランクインした。以降、コンスタントに楽曲を発表。
12月10日、1st EP『THE FIRST』を配信リリース。

Information



New Release
『THE FIRST』

(収録曲)
01.MY FRIENDS
02.Good Time
03.Drive
04.At That Place and Time
05.MOMENT
06.ニビイロ
07.Silence

2020年12月10日配信リリース

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