私、三股かけてます…「本命を決められない」独身女性の悲惨な末路
ananweb / 2021年3月18日 21時30分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、若さとルックスに自信があり、決めごとは何でも彼任せで奔放に生きている25歳女性。ハイスペックの彼氏以外にも実は…。三松先生が、自分は無敵と思いがちな若い女性に向けて説きます!
「文句なしのハイスペ彼氏がいても幸せになれない」なんだかなあ…の日々を過ごす決断力レスの律子(25歳)
【レスなひとびと】vol. 111
バリバリ仕事をするタイプの男って、女にあまり時間をかけないんだと思っていた。でも、聖也は違う。毎日のように「会いたい」、会えば3度はエッチ、寝る時は必ず腕枕。
律子は知り合いの会社で事務の仕事をしている。目立つところはないけれど、160センチ、49キロ、色白でナチュラルボーン二重。けっこうイケてる。
彼氏の聖也はいわゆる稼ぐ力がある完璧系。渋谷区在住IT起業家。スッとした鼻に切れ長の目。かっこよくて、やさしくて、エッチもうまい。何より、律子のことを愛してくれている。
ある日、律子は聖也に仕事の相談をした。
「今の仕事ね、嫌なところがあるってわけじゃないけれど、毎日変わりばえがしなくて。転職しようかな」
「そっかあ。律子は3年後とか5年後、どうなっていたいの? 一緒に考えてみようよ」
律子は、うーん…と煮え切らない。聖也と違って、律子には将来のビジョンなどまったくない。
「律子、そろそろおなかすかない? 桜丘にできたバル行こうよ」
聖也の提案で、夜は少し歩いて話題の店へ。歩く時、律子は地図を見ない。聖也の腕を掴んで、ついていくだけ。
「劇場」がコンセプトのバルは天井が高く、夜景も申し分なく美しい。メニューもずらりと豊富。迷ってしまう。律子は昔から決めることが苦手なのだ。
何かを決めると、何かを捨てることになりそうで不安。手にしているメニュー、律子が選んだものがおいしくなかったら? 責任を負うのも嫌だ。
結局その日も聖也が決めた。タコとセロリのセビーチェ、じゃがいものニョッキ、トリュフソースがかかった牛フィレ肉。スラスラ食べるものを決める聖也を見つめて「やっぱ頼るとラク…」と微笑む。
1週間後の夜。再び渋谷、今度はホテルの40階のレストラン。桃のコンフィチュールが添えられたシャーベットを食べ終わると、聖也がゆっくりした口調で名前を呼ぶ。
「り・つ・こ」。
一呼吸置いたのち「結婚しよう」の言葉。
…。
律子は気づいた。
「嫌だ」。
聖也といる将来は、想像できない。聖也を選んだら、他の人が選べなくなってしまうから。決め事が苦手なことがつくづく嫌になる。そう。律子には、並行して付き合っている人がもう2人。
聖也のことを愛してなどいない。友達に「いいじゃん!」って言われたから付き合っただけ。並行して付き合っている2人も同じ。欠点が見えないから付き合っている。1人だけ選ぶなんて無理。
2年前、一度だけフラれたことがある。「自分の人生に責任がないよね」って。仕事も恋も選べない律子。本当はわかっている。そろそろ意を決して選ばないと幸せになれない気がする。でも、どうしたらいい?
【三松さんからのコメント】律子さん、外見がイケてるから調子こいてないか。いつまでも学生気分でいてはいけません。そろそろ大人世界に身を投じる時期。
自分が無限の存在だと思ってないか。甘いです! 若いうちは無敵で、微笑みひとつで男性をトリコにできるかもしれませんが。あっ、年齢を重ねるとモテなくなるなんてマイナスな意見ではなく、なぜか日本では若さが恋のアドバンテージ! 恋愛にスムーズに移行できるよってことです。
時間は無限じゃなくて有限。いつまでも自分がてっぺんに立ってアレコレ選べるわけじゃない。自分で選択して、責任しょってく路線にシフトしないとずーっと子どものまま。薄幸な老後になります。律子さん、すでに男性3人に不義理をしてますよね。
彼らがそれに気づき、逆襲し始めたらどうする? SNSで「R子、ひでえ女だ」ってシェア…しないにしても周りの友人には悪口言っちゃうかもです。人徳ゼロ%女に堕ちてしまう。
決心するのが怖いなんて逃げてちゃだめ。失敗したって、それが自分で決めたことなら納得できる。他者に決めてもらうと、そのひとのせいにして恨む気持ちが増幅するし。うまくいかなかったときに文句飛ばす、かっこ悪い大人になってしまう。
失敗経験は、とっても大事。何度か決断を間違えているうちに、コツを掴んできて「こっちじゃないぞ」ってわかるようになってきます。うちら人間は日々成長してるのであります! 人の意見を聞きながらでもいい、まずは自分で決めること。
「うちも決断力レスだわと感じた皆さん。今夜は彼氏と食べるもの、彼氏と見る動画、エッチの体位、自分で決めて突き進め。失敗体験の積み重ねでいい感じの大人になれる」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。
©EmirMemedovski/Gettyimages
文・三松真由美
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