“避妊”は知ることすら恥? 「日本の女子にも多様な選択肢を」
ananweb / 2021年4月4日 19時10分
ジェンダーにまつわる違和感を見逃さず、行動を起こし始めている人が増えています。無理はしすぎず、等身大に活動する人の言葉に、きっとあなたも背中を押されるはず! ここでは、女性の体を守る幅広い避妊法の提供を目指す、大学院生の福田和子さんにお話を伺いました。
「避妊や自分の性に対して、日本の女子にも選択肢を」
「ジェンダー問題に興味を持ったきっかけは、成人式に花魁の着物を着た女性を見た母が、“なんでハレの日に花魁の格好を…”と言ったことです。その理由が知りたくて江戸時代の遊女文化を調べ、明治、大正、昭和の性産業の歴史、そして今そこで働く女性たちを通し、いつの時代も弱い立場にいる女性ほど脆弱な立場に追いやられ搾取されやすいという社会構造が、ずっと変わらない日本の現実を知りました」
と語るのは、〈#なんでないの プロジェクト〉を通して、日本のリプロダクティブ・ヘルス/ライツにまつわる環境を変えたいと働きかけている、大学院生の福田和子さん。
「その方法を学ぶため、スウェーデンに1年留学をしたのですが、そこで私が見たのは、自分の体やライフステージに合わせて選べる多様な避妊法と、若い世代用の病院の存在、そして若い人たちが国から大切にされているという現状でした。スウェーデンでは普通にある薬局で買える緊急避妊ピルや、若者向けのクリニックが、私たち日本の女子にはなんでないの? しかも私たちは避妊について知ることすら“恥”と言われ、正しい知識から遠ざけられてすらいる…。日本の女の子ももっと大切にされるべきだし、多様な選択肢があることを知らせたい、日本の女性が自分らしく生きるためにはそれが必要なのでは、と熟考し、プロジェクトを立ち上げました」
サイトを通じ、日本と世界とのギャップを発信し続けている福田さん。活動を始めて3年、少しずつ変化の兆しを感じているそう。
「日本では緊急避妊薬が薬局に並ぶ日はまだ先ですが、女性がその言葉を口にしたり、SNSに書けるようにはなった。3年間は無駄じゃなかったと誇りに思っています」
ふくだ・かずこ ’95年生まれ。「#なんでないの プロジェクト」代表。世界性の健康学会委員なども務める。「FRaU×現代ビジネス」のサイトで連載も。現在は公衆衛生を学ぶため、スウェーデンの大学院に留学中。
世界と同じレベルの避妊法や性教育が、日本にはなぜないの? そんな疑問とともに、スウェーデンで学んだリプロダクティブ・ヘルスの情報を提示。
※『anan』2021年4月7日号より。イラスト・石山さやか
(by anan編集部)
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