拭かずに食べてね！ パイナップルを季節のロールペーパーにしてみました

注目の3人組コントグループ「トンツカタン」のひとりお抹茶さんが料理の腕をふるって写真をあげて、SNSでバズらせようという企画。連載5回目はパイナップルをざっくり切ってロールペーパーに！　ありそうでなかったフルーツの新しいかたちです。さっそく作り方を教えてもらいましょう。

【トンツカタンお抹茶のバズらせフード】 #5「パイナップルペーパー」

真っ直ぐ切れるとありがたい

皆さんはパイナップルをどうカットしますか？　僕はこうです。

僕のカットスタイル。

まず、パイナップルを丸ごと手に入れます。パイナップル選びのポイントは実の長さです。長パインの方がペーパーホルダーに装着したときにしっくりきます。ぜひ長パインを探してみましょう。

次はパイナップルのカットです。手始めに葉っぱの部分とお尻の部分を包丁で切り離してください。できるだけ真っ直ぐ切れるとありがたいです。続いて、実の上方向からパイナップルピーラーを刺しこんでください。全ての皆さんがこの形のパイナップルピーラーを持っていないと思うので、持っていない人はここで脱落となります。お疲れさまでした。

ちなみに僕は、この形のパイナップルピーラーを求めてネットで購入しました。発送元の情報が全て英語だったので何と書いてあるかわからず不安もありましたが、無事に届きました。自分を信じるとは、こういう時に大切なのかも知れません。

ネットで購入したパイナップルピーラー。

さぁ、ここからはお待ちかね。腕力の出番です。パイナップルピーラーを腕っぷしにものを言わせながら回していきます。ただし、ものを言わせすぎると斜めになったり、曲がったりすることもあるので繊細さもほんのり必要です。どちらも持ち合わせてない人は、ここで苦戦することになります。失敗してしまった方は、残念ですが振り出しに戻る。です。

できるだけ真っ直ぐ切る。

パイナップルペーパーのつくりかた。イラスト／お抹茶。

パイナップルをかつらむき

ピーラーに成功したら完成まであと少しです。パイナップルの実を、かつらむきの要領で薄くスライスしていくんですが、実は、これまた至難の業です。なので、パイナップルをカットするだけでこんなに苦労しなきゃならないんだと思っている皆さん。ごめんなさい。僕はもう正気じゃないんです。ここからは僕とパイナップルとの戦いです。

パイナップルは大根などと違って実がちぎれやすくてある程度剥くと重さで切れてしまいます。切れないように細心の注意を払いつつ包丁の刃を動かしてかつらむきをしていきます。４回目の挑戦が失敗に終わった時でしょうか。いつの間にか正気を取り戻した僕は、かつらむきを諦め、ちょっとだけスライスしてそれっぽく見せる。に変更しました。僕にも、まだ人間の心があって良かった……。

あとはパイナップルをホルダーに装着したら完成。冷蔵庫にキッチンペーパー用のホルダーをくっつけると、より風流を感じられます。これで好きな時に好きな長さに切って食べれたら、もっと完璧でした。でも、これはこれで愛おしいですよね。ある程度、眺めて満足できたら、速やかに取り外して、食べ片付けてください。なんだか、いつもより甘酸っぱく切ない味わいが広がりました。儚いですねぇ～。

ほら、冷蔵庫を開けるのが楽しい。

文・トンツカタンお抹茶（おまっちゃ）
芸人（生年月日:不明）プロダクション人力舎所属のトリオ芸人「トンツカタン」のボケ担当。2020年8月に本名からお抹茶への改名を機に生年月日が非公開となる。本名は菅原。年齢は31歳。

写真・文 トンツカタンお抹茶