朝食前の歯磨きで大腸がんのリスク減少!? 朝の“美腸”習慣6つ
ananweb / 2021年7月22日 18時10分
腸は繊細な臓器。だからこそ、毎日のちょっとしたアクションが美腸のカギに! そこでここでは、日頃から気を配りたい朝の生活習慣に注目。無理せず、できることから1つずつ始めてみよう。
自律神経が乱れやすい夏こそ生活習慣がカギ。
日々食べているものだけでなく、毎日の何気ない生活習慣も、腸の働きを大きく左右していると、医学博士の江田証さん。
「睡眠不足、多忙、運動不足など、不規則な生活でカラダのリズムが乱れると、腸の働きが低下します。腸にも一日のリズムや日課があるので、快便をもたらす習慣を身につけるのが、美腸への近道です」
特に夏は自律神経が乱れやすいので、より心掛けることが大事と、脳腸セラピストの桜華純子さん。
「自律神経が腸の働きをコントロールし、リラックス時に高まる副交感神経によって腸のぜん動運動は促されます。しかし、うだるような暑さが続くと、自律神経が乱れ、副交感神経に切り替わりにくくなるので、意識的にリラックスタイムを増やして、“腸ファースト”な生活習慣を送りましょう」
朝の生活習慣
美腸は、毎日の生活習慣で作られる。どれもすぐに実践できるアクションなので、1~2個でも習慣化していけば、腸は変わる!
鏡を見て、今日の顔色と笑顔をチェック
腸内環境のコンディションは見た目に大きく影響する。
腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が増えると、肌荒れやくすみを招く。「腸からのメッセージは顔色でわかるので、毎日の変化を感じましょう。また自分の一番良い顔を知っておくと、自信が持て自律神経が整い、腸にも良い影響があるので、どんなにむくんでいても『昨日、頑張った証拠だね』と自分を励まし、笑顔を忘れずに」(桜華さん)
歯磨きをして細菌をオフしよう
歯周病菌が、大腸がんの原因に!? 朝食前の歯磨きは欠かさず行うべし。
食後のエチケットではなく、食前の歯磨きが新常識に。「最近の研究で、歯周病菌が大腸がんの原因になることが判明。細菌は食事と一緒に腸に入ってきてしまうため、食前に歯を磨くと、お腹のガスや張りの予防にもなります」(江田さん)。毎食前の歯磨きが理想だが、就寝中に口腔内の細菌が一番繁殖するので、朝食前の歯磨きはマスト!
起床後、深呼吸して自律神経を整える
朝日を浴びると、腸で作られる幸せホルモンが分泌される。
「朝、深呼吸すると、自律神経のスイッチが上手に切り替わります。また光を浴びながら行うと、9割が腸で作られる幸せホルモン『セロトニン』の分泌が促され、腸の動きが活性化します」(江田さん)。深呼吸は、胃腸のマッサージにもなる。「横隔膜を上下に動かすことができるので、自然な便意が起こりやすくなります」(桜華さん)
5分間便座に座り、排便リズムを習慣化
毎朝決まった時間にトイレへ。座っている時は、つま先を立てること。
「便意がなくても、毎朝5分間は必ずトイレへGO。座っている時は、つま先を立てると、直腸から肛門までがまっすぐになり、便が出やすくなります」(江田さん)。5分経っても出ない場合は、諦めも肝心。それでも出したい時は、手や顔に冷たい水をかけると、自律神経が反応し、腸神経に作用して、再び排便チャンスが巡ってくることも。
スクワットで排泄力をつける
ゆっくりと5回行うだけでOK。下半身を刺激し、出す力を鍛える。
腸腰筋や骨盤底筋など、腸まわりの筋肉を効率よく鍛えられるのがスクワット。「便を押し出す力が高まり、お通じの改善に期待大! さらに筋肉を使うと若返りのホルモン『マイオカイン』が分泌され、これが大腸がんの予防にもなるといわれています」(江田さん)。5秒かけて腰を下ろし、3秒止めて、3秒で戻る。これを5セット。
朝のデトックスタイムに、白湯を飲もう
利尿作用があり、デトックス効果抜群。便秘改善にもなるスーパードリンク。
カラダを目覚めさせるのに適しているのが白湯。「“体内のクレンジング”と呼ばれるほどデトックス効果が高く、白湯を飲むと尿量が増え、余分な水分をカラダから排出しやすくなります。また肛門を締める筋肉『肛門括約筋』が緩み、便のかさが増します」(桜華さん)。水を沸騰させ、50℃程度まで冷ました白湯、コップ1杯を目安に。
江田 証さん 医学博士、江田クリニック院長。『3週間でお腹が整うまいにち腸日記』(池田書店)では、日記を書くことで心を整える腸活を提案。テレビ、ラジオでのわかりやすい解説に定評がある。
桜華純子さん 脳腸セラピスト、美容家。20歳で芸能界を引退後、OLに。心理学を学び美容と健康の世界へ。「サロン・ド・エンジェル・エンジェル」で1万人以上の腸や心のケアを行ってきた。
※『anan』2021年7月28日号より。イラスト・中根ゆたか 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)
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