結局、離婚しました…スルーしてはいけない「結婚前に覚えた彼への違和感」3つ #130
ananweb / 2021年7月22日 19時30分
結婚が決まったけど、本当にこの人でいいのかな…。そんな風に迷う人っていませんか? マリッジブルーと言われるものですが、実はこの迷いにも、きちんと事前に解決方法したほうがいいケースがあります。それは「具体的な違和感」を覚える場合です。ではどういう場合が危険なのか、ご紹介していきます。
この人と結婚していいの? 不安な結婚前に考えたいこと
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 130
結婚が決まった!
とっても嬉しいイベントですが、どうしても頭の片隅に「この人でいいのかなー」という迷いが浮かんでしまう人がいます。マリッジブルーという言葉で片付けられがちですが、実はこの結婚前の感情の揺れは、放っておいていいモノと悪いモノがあります。
かくいう筆者も、過去に結婚前にこの「違和感」を感じ、マリッジブルーだと自分を納得させて結婚し、その後離婚したひとりです。今日はこの、結婚前に感じる不安や違和感について、どういった対処が必要なのか説明していきます。
マリッジブルーは「恐れ」と「違和感」で解決方法が異なる
本当にこの人でいいのかな…そう思ったとき、きっと同時に「でも結婚をナシにするのは…」と決断に迷いが生じると思います。一般的にこれをマリッジブルーと呼びますが、結婚前の不安感は、自分で乗り越えるべきものと、きちんと2人で向き合って解決すべきものの2つに分けられます。
それぞれどういったものか、まずは説明してきます。
自分で乗り越えるべきマリッジブルー
自分で乗り越えるべきマリッジブルーとは、ひと言でいえば「結婚が怖い」といった、変化にともなう恐れの感情です。人間はもともと変化を嫌う性質があるので、結婚という嬉しい変化が訪れようとしても、本能で怖さを感じるものなのです。しかし、こうした怖さに飲み込まれて関係がだめになったら、後々後悔すると思います。
まずは自分の中に「次のステップへの怖さ」があることをしっかり感じ、そして深呼吸しながら味わっていきましょう。恐怖は無理に克服するのではなく、感じて受け入れていくことで自然と越えていけるんです。
一緒に解決すべきマリッジブルー
続いて、結婚前に彼と向き合って解決してほしいマリッジブルーについて説明します。それは相手の対応や言動に「具体的な違和感」を感じる場合です。例えば言い方や考え方の違い、はたまた人間関係の違和感など、「なんかそれ違くない?」「なんでそういう対応するの?」と感じることを、その場で蓋をせずきちんと相手と話し合って欲しいのです。
なぜ、結婚前にわざわざ揉めるようなことするのかと言うと、結婚前に感じる違和感というのは、だいたいが結婚後に問題が大きくなって返ってくるケースが多いからです。
例えば彼の言い方が違和感を覚えるものだったのを放置したら、結婚後にモラハラ気味になったとか。例えば浪費家すぎる彼を放っておいたら、結婚後に2人の貯金を勝手に使っていたなど。
結婚して2人の関係が親密になるほど、違和感として感じた相手の受け入れられない部分は、大きくなっていきます。よく「結婚したら変わるはず」といいますが、だいたいが悪いほうへと変わりますので、問題は早めの対応をしたほうがいいでしょう。
絶対放置しちゃいけない違和感3つ
ここでは、結婚前にわかったら絶対放置しないほうがいい3つの違和感を、実例とともにご紹介します。最初は「お金の違和感」を放置してしまったRさんの話です。
お金の違和感
Rさんカップルは結婚を見据えて同棲していました。家では2人でコツコツ500円貯金をしていて、溜まったら家電を一新しようと話し合っていました。しかしある時、500円貯金が勝手に使われていたことにRさんは気づきます。彼に聞くと、「ちょうど手持ちがなくて借りた」ということで、次からはもうやらないでと話したものの、その後も何回か貯金が勝手になくなる事件があったそうです。
けっこうお金にルーズなんだなとその時は苛立ちを覚えたものの、とりあえず少額だし、自分が管理すれば防げると感じ、具体的な話し合いをせず結婚したそうです。
すると後に、彼にはキャッシングローンが100万円ほど残っていたコトが発覚。しかも彼は返すといいながらも節約もしないため、結局利息しか支払えていない状態が続きました。Rさんは最終的に将来を考え、2年ほどで離婚をしたそうです。
人間関係の違和感
続いては友達付き合いを大切にしすぎるHさんの夫のケースです。
Hさんの夫は独身時代から友達が多く、週末は趣味の友達と遊ぶことも多いタイプでした。最初はそんな社交的な姿が良いと感じる時もあったものの、子どもが生まれてからも夫はそのリズムを変えることはなかったといいます。
Hさんが「もっと子どもや家のことを中心に考えてほしい」と言っても、夫は「お前も一緒に(集まりの場に)くればいい」と、問題の本質を理解してくれません。
Hさんはそういえば付き合っていた頃も、夫は友達との約束が第一。当時はHさんが寂しいときは彼の遊びに付き合うことで解消されていたそうですが、あのマイペースすぎる違和感はこんな形になるのかと、Hさんも驚いたそうです。
言い方や接し方の違和感
最後はしっかりすぎる言い方がトラブルに発展したOさんの夫のケースです。
彼女は10歳年上の夫と出会って半年で結婚しました。交際当時から夫は「ここは普通に考えてこうだろ」「Oは子どもだな」といって、事あるごとにOさんを年下扱いし、自分の意見を正解とする節があったそうです。
頼りがいがあって良いと当時は違和感を抱えつつも結婚したのですが、結局夫はOさんにモラハラを働くようになったそうです。Oさんは当時を振り返り、ちょっとした言い方の違和感や接し方の違和感を、あの時無視するべきではなかったと話します。
3つの実例をご紹介しました。お金、人間関係、言い方、この3つの違和感は、特に大きくなると一発アウトになるケースが多いので注意が必要です。他にも実家との関係や性の問題などもありますが、とにかく「あれ??!」と思ったら放置せず、勇気を出して向き合い直してみてください。
結婚が決まると、どうしても結婚というゴールを意識しすぎて、大きな問題の種があっても結婚を優先してしまう人がいます。でも本当のゴールは、人生を通して幸せな結婚生活を送ることです。
そのための努力は結婚前から始まっています。彼との関係、あなたは大丈夫でしょうか? ぜひ小さな違和感は小さなうちに解決し、幸せな関係を作っていきましょう。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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文・おおしまりえ
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