横暴なモラハラ夫に天誅…! 35歳妻を待ち受けていた「驚きの展開」【後編】
ananweb / 2021年12月24日 21時15分
入籍後に夫の態度が豹変し、その後は夫のモラハラに苦しみ続けた由香里さん(仮名・35歳女性)。あまりにもひどい夫の態度に、いつしか「悪いのは全て私」と思い込んでしまう事態に…。しかし、そんな由香里さんにも転機が訪れ、モラハラ夫から解放される日が来たのだそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、由香里さん聞いた“モラハラ夫から解放されるまでの日々”についてご紹介します。
偶然に目にしたウェブメディアの記事にハッとさせられ…
「夫からのモラハラが当たり前になっていたある日、ふと目にしたウェブメディアにあった記事を読むと、そこにはモラハラ夫に苦しめられた挙句に、病気になってしまったことで命の危険を感じ、シングルマザーとして子どもを育てていく覚悟を決めたという女性のことが書かれていました。
それを読んだ私は自分とその人とを重ね、私もこのままではダメだ、今の状況から逃げ出さないと…と、思ったんです」
その記事に書かれていたモラハラ夫がやることと由香里さんの夫の言動や行動が似ていたこともあり、由香里さんは自分のことのように心を痛めながら、その記事を何度も読んだそう。
そして、由香里さん夫婦には子どもがいなかったこともあって「今まで逃げるって選択肢を持たずにきたけれど、子どももいないし、今のつらい環境から逃げてもいいんだ」と考えを改めるきっかけになったとのことでした。
離婚を決意。モラハラ夫の実態を周囲に打ち明けると夫が孤立…
「離婚すると決めても何からやればいいのかわからなかったのですが、まずは周囲の人に助けを求めることにしました。
それまでは家庭のことは一切外で話さなかったんですけど、信頼できる友人や知人に夫から受けたモラハラのことを打ち明けると、みんな親身になってくれたうえに『なんとかして助ける』と約束してくれました」
由香里さんが夫からのモラハラ被害を周囲に打ち明け始めると同時に、夫の評判もガタ落ち。というのも、小さいながらも会社を経営していた夫と由香里さんは、もともと仕事を通じて知り合った関係だったので共通の知人も多く、すぐに夫の悪い噂が業界に広まり始めたのだそう。
「怒った夫から報復されるかも…とも思いましたが、幸いなことにそんなことはなく、むしろ世間体を気にする夫は周りにモラハラ夫であることが知られて困っているようでした。
その後、知人の紹介で私は弁護士を依頼し、夫との離婚調停にのぞみました」
由香里さんは「とにかく夫と離婚したい」というのが希望で、慰謝料等は請求しない方針で話し合いを進めたそう。
そして、当初思っていたよりも話し合いはすんなりと進み、調停申し立てから4か月で離婚が成立。由香里さんはついに、夫のハラスメントから脱することができたのです。
モラハラ夫に下った天罰
「離婚をしたあとは、呪縛が解けたように心が楽になりました。友人からは笑顔が戻ってよかったと言われますね。
聞いた話では、元夫は離婚後に悪評がまわり、仕事も立ち行かなかくなって会社をたたんだそうです。元夫は、仕事関係者にも自分より上の立場の人にはペコペコするくせに、立場が下の人にはモラハラをしていたらしく、悪評が立ったときに仕事関係の人たちも、ここぞとばかりに声をあげたんですって。
さらに、コロナ禍ということもあって業績不振も重なり、最終的に仕事が立ち行かなくなったようです。その後、元夫の周りからは人がいなくなって孤立していると、風の噂で聞きました」
今ではシングル生活を謳歌しているという由香里さん。「モラハラを受けているときには“逃げる”という選択肢を持てずにいる人も多いけれど、本当につらいならば逃げた方がいい。我慢を重ねるだけが人生ではない」と語っていました。
もしも、由香里さんのような状況に置かれてしまったときは、一人で我慢をせずに周りに助けを求めることで、新たな生活を手に入れられるかもしれません。
©kitzcorner/gettyimages
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文・並木まき
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