睡眠不足、むくみ、PMSに…慢性不調に効果的な「足ツボ」4選
ananweb / 2022年2月19日 19時30分
睡眠不足に、体調不良など、慢性的なカラダの不調ってありませんか? そんな時、我慢せずにすぐに試したいのが「ツボ押し」。某大学で東洋医学を専門に研究しているリアル教授「もふねこ教授」に聞きました。丁寧なツボの場所と押し方(ここ重要)が、もふねこ教授ならではです。今回は脚部分のツボまとめです。
心地よい眠りへと誘う足ツボ「太衝」
心地よい眠りを誘うポイントのひとつは手足を温かくすること。寝る前に手足から放熱して深部体温を下げるんです。まず
太衝(たいしょう)のツボを押さえて足の血流を改善させましょう!
太衝のツボは足の甲にあります。足の親指と人差し指の間にある谷間というか溝(?)を指でたどっていくと、骨にぶつかって溝がなくなります。その、なくなる手前が太衝のツボ。
たとえば右の太衝は、左手の親指を足の裏に、人差し指を太衝のツボに当てて、つまむようにしてギューッと人差し指の先がめり込むように圧迫してみましょう。ズーンと鈍い痛みを感じたらアタリ! 10秒間ギューッと押さえて離し、次は反対側の足の太衝を圧迫……これを数回くり返します。ここを押すには親指だと太すぎるので、人差し指の先をツボの奥深く、独特の鈍痛を感じるまで押し込みます。この刺激が自律神経を介して血管を拡張させます。なんだか足がポカポカしてきませんか?!
※文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2020年9月15日配信
免疫力アップに効果的な足ツボ「足の三里」
カラダの免疫力をアップさせてどんな病原体にも打ち勝つなんて、そんなに簡単じゃないです。まずは毎日偏りのない
食事、じゅうぶんな
睡眠、適度な
運動、そして
ストレスの軽減が大切。だけどネコの世もヒトの世も、ストレスから逃れるのはとってもむずかしい。せめて
足の三里(あしのさんり)のツボを押して胃腸の消化吸収力を保ちましょう。
膝蓋骨(膝のおさら)の下端から、むこうずねの骨に沿って下へ5~7センチ、外側へ約3センチ、足首をそらすと盛り上がる筋肉(前けいこつ筋)のところにあるのが足の三里です。このツボは昔から健康保持増進のためにお灸をすえていた場所です。ほら、松尾芭蕉の『奥の細道』の冒頭で、旅の準備をしながら、「ももひきの破れをつづり、笠の緒付け替へて、三里に灸据うるより、松島の月まづ心にかかりて……」って書いてあるでしょ? それがこのツボです。
このツボは右を押すときは左の親指で、左を押すときは右の親指でギューッと押し込むと、足のほうに向かってズーンと鈍い感覚が伝わります。5秒押して5秒休んで、また押して、次は反対側を押して……それを何回か繰り返しましょう。足の三里を押さえると、胃のあたりでグーッとかゴニョゴニョとか音がする人がけっこういるはずですよ。誰かに押してもらったほうが反応はよくわかります。お腹が鳴ったらしっかり食べられるから栄養もとれて、ぐっすり眠れて、ストレスも軽減するかも。そしたら結果的に風邪もひきにくくなるかもしれませんね。
※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2020年11月16日配信
むくみに効果的な足ツボ「築賓」
東洋医学では健康を保つ要素として、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つがスムーズに身体をめぐっていることが重要とされています。もし「
水」が貯留し過ぎたり循環が悪くなったりすると、むくみが生じます。そんなときは
築賓(ちくひん)のツボを押さえてみましょう!
下腿(膝から足首にかけて)に力を入れると、メダカや子持ちシシャモのおなかみたいに、
ふくらはぎがプクッとふくらみますよね。そのふくらみの下のほう、内くるぶしから膝の内側に向かって3分の1くらい上がったところで、ちょっと後ろ寄り、そこが築賓です。
築賓を押さえる時は、膝を曲げて足を組み、右の築賓は左手、左の築賓は右手の親指で圧迫しましょう。人差し指から小指までの4本指を向こうずねに引っかけて、それを支えにして
親指でギューッと、少し鈍痛を感じる程度に押し込みます。10秒ほど圧迫したら親指を
パッと離して10秒待ち、そしてまたギューッ……これを数回くり返したら次は反対側の築賓です。
※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2021年6月13日配信
PMS(月経前症候群)に効果的な足ツボ「三陰交」
女性の月経関連症状といえば、何といっても
三陰交。内くるぶしから脛骨(ケイコツ:すねの骨)に沿って7~10センチくらい上がったところ。骨の上じゃなくて、脛骨のすぐ後ろのキワです。この脛骨の内側に沿った経絡(気の通り道)は昔から婦人科系の症状にとてもよく使われる施術エリアなんです。
右の三陰交は右手、左の三陰交は左手で、
親指を脛骨の内側をくぐらせるようにしてジワジワーッと押さえてみましょう。ズーンと鈍痛がありますよね。5秒押したら少し上に親指をずらして5秒押さえ、さらに上に親指をずらしてまた5秒。こうして三陰交とその上10センチくらいの範囲を何度か繰り返し押してみましょう。市販の
貼り付けるお灸を三陰交にすえてみてもいいですよ。でも1ツボに2回くらいにしておきましょう。同じ場所に繰り返してすえるとヤケドしてしまいますから。
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社
※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2021年7月17日配信
足ツボの場所と効果と押しかたを覚えよう
不調になりがちな症状と、それに効果的な足ツボはありましたか? いつでも、すぐ自分で押せる足ツボは覚えておいて損はなし。押しかたもきちんとマスターして、自分で応急処置できるようできるとよいかもしれません。
まとめ構成・小田原みみ
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