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母猫が目の前で車にひかれて…トラウマを抱えた猫さまが心を開いたワケ

ananweb / 2022年3月5日 19時0分

母猫が目の前で車にひかれて…トラウマを抱えた猫さまが心を開いたワケ

フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第9回目はトラ猫のジバ(ZIVA)さま。

母を亡くした猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol. 9

猫の話をもっと聞かせて! 交通事故で母を亡くした猫さま。

今の飼い主のところに3か月も満たない時にやってきたジバは5歳の女性猫さま。最初に彼女を世話をした人は、猫さまを育てるための経済的手段がありませんでした。

私は母親と一緒に田舎に住んでいた野良猫でした。ある日、私の母親は食べ物を探すために民家に行く途中に車にはねられてしまいました。残念ながら私の目の前ですぐに亡くなってしまいました。その様子を見ていた今の飼い主のお父さんは途方に暮れる私を保護して知り合いのところに預けました。

でも、そこでは私を育てるための経済力や時間はないということで、今の飼い主に育てられることになりました。

過去を忘れさせてくれるぐらい、今の飼い主は愛情たっぷり接してくれて、いつも一緒に生活しています。抱っこもいつでもウエルカムです。今はもう家の庭以外に外に出ることもないです。それも天気がいい時だけ。普段は家の中のベッドやソファで過ごしています。
飼い主は私をまだまだ小さな子猫だと思っているらしいですが、自分ではもう大人だと思っています。おもちゃもたくさんあるのですが、もう遊ぶ子猫ではありませんよ。

性格は多少神経質なところもあって、食事は液体状のスティックは大の苦手! カリカリのおやつしか食べません。時たま体が鈍ってしまい、座っても立ってもいられなくなり15分くらい家中を走り回ります。テーブルに残っていた皿やグラスを壊したことも何度もあります。そんな時も温厚な飼い主は逆に片付けしないのがいけないかったねと私を慰めてくれます。

飼い主のことは大好きです。一緒にいて喜んだり、日常とはいえ楽しい瞬間がたくさんあります。彼女と出会えたことで昔のトラウマなんてどこかに行ってしまいました。これからもずーっと一緒にいてほしいです。

ーー外猫さまは事故に遭うことも少なくありません。小さい子猫さまはひとりで生きていくことは難しい。途方に暮れていたジバを助けてくれた飼い主のお父さんはどんな人なんでしょうか? 娘の元にジバを連れていったのは、娘さんにも愛情をたっぷり注いでいたからだと思います。

取材・文 Manabu Matsunaga

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