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“エイプリルフール”の意味や由来とは? 世界各国の風習やルールとおすすめの過ごし方をご紹介!

ananweb / 2022年3月31日 8時15分

“エイプリルフール”の意味や由来とは? 世界各国の風習やルールとおすすめの過ごし方をご紹介!

4月1日(金)はエイプリルフール。堂々と嘘をついたり、いたずらをする日としてこの日を認識している人は多いかもしれませんね。しかし、その起源や各国でこの日に何をしているのかまで知っている人は少ないのでは? そこで今回は、エイプリルフールの意味や由来だけでなく、世界各国の風習やルール、さらにはおすすめの過ごし方までを占い師の月風うさぎさんに教えてもらいました。

エイプリルフールの意味と起源

エイプリルフールは日本語で「4月馬鹿」ともいわれており、これは欧米で生まれた風習と考えられています。ただし、英語の「April fool」は、だまされた人のことを指すようなので、英語を使うときは気をつけて。

エイプリルフールの起源はハッキリとわかっておらず諸説あるため、今回はそのなかでも有名な説を2つご紹介します。

一つ目はフランスを起源とする説。昔のフランスは、3月25日を新年として4月1日までお祝していましたが、1564年にシャルル9世が新しい暦を採用して、1月1日を新年とすることにしました。
それに反発した人たちが、4月1日に嘘の新年としてプレゼントをしたり、ふざけ半分に新年の挨拶をしたりして笑いの種を作ったのが始まりと言われています。

二つ目は、インドの「揶揄説(やゆせつ)」を起源とする説です。インドの修行僧は、春分の日から3月末まで苦しい修行をするそう。ただ、それが終わると4月1日には、すぐに迷いのある俗世の人に戻ってしまうとからかわれていたことが由来だともされています。

日本に伝わったのはいつ?

日本では元々、4月1日は「不義理の日」とされていたようです。「不義理の日」は江戸時代に中国から伝わったもので、その日に日頃ご無沙汰している人に手紙を書いてお詫びをする風習があったそう。

それが大正時代になり、今のような「嘘をついていい日」という全く異なる風習が欧米から入ってきて、日本中に広まっていったのだとか。

「午前中だけは嘘をついてOK」は本当?

「エイプリルフールに嘘をついていいのは午前中だけ」というルールをご存知ですか? なかには、「これって本当?」と思っている人もいるはず。

このルールは、イギリスで5月29日に行われる「オークアップルデー」に由来するものとされています。

「オークアップルデー」は、1660年に始まった王政復古の記念日。国王に対する忠誠の証として、この日の午前中だけ「オークアップル(オークの実)」を身につける風習があり、つけていないと王への忠誠心が足りないと冗談を言われ、からかわれることがあったのだとか。

そして、これが「エイプリルフールでは午前中だけ嘘をついていい」というルールとなり広まったという説があるようです。
また、イギリスには「真剣に嘘をつく」というルールや、「午後にはそのネタ晴らしをする」という決まりもあるそうですよ。

それぞれの国によって違う風習とルール

フランスでエイプリルフールは、Poisson d’avril(ポワソン・ダヴリル)と呼ばれており、日本語では「4月の魚」を意味します。この魚はサバのことを指しており、この時期簡単に釣れることからそう呼ばれるのだとか。

この日、子どもたちの間では、紙に書いた魚を切り取り、友だちの背中に張るのが人気なのだそう。また、スーパーでは、魚のカタチのお菓子やパイも売られているようです。

また、日本から近い韓国にも面白い風習があるそうで、エイプリルフールのとき、韓国の大学生は高校の制服を着て大学に登校し、授業を受けたり、記念写真を撮ったりするのだとか。その日のために、高校の制服を大事に取っておく人もいるようですよ。

一方、インドネシアやマレーシアなど、イスラム教信者の多い国では、エイプリルフールに嘘をつくのはNGなようです。それは、イスラム教の聖典であるコーランに、「他人に嘘をついてはいけない」という一文があるためなのだそう。

エイプリルフールのおすすめの過ごし方

エイプリルフールと言えば、「嘘」を真っ先にイメージする人が多いのでは? 嘘は直訳すると英語でlieと書きますが、海外ではjoke(冗談)、trick(いたずら)という単語でも表現されます。

つまり、エイプリルフールは、楽しい嘘や冗談、いたずらでワイワイ楽しくやるのがお約束。

この時期は、新しい会社や学校に入って緊張している人も多いかもしれませんね。そんなとき、人を傷つけないユーモアのある嘘をつけば、みんなもついクスッと笑ってしまい、ピリピリとしたムードもほぐれるでしょう。

また、エイプリルフールには一つ目に紹介した説のようにフランスの昔の暦で“新年”という意味もあるので、その日に新しい下着や服をおろしてみてもいいかもしれません。新しいものを身につけて、茶目っ気たっぷりのジョークやいたずらで盛り上がれると、運気アップも期待できるかもしれませんね。

参考文献:『改訂新版 世界大百科事典 』,平凡社 ,2014年 『日本の行事を楽しむ12カ月 くらしの歳時記』,主婦の友社 ,2009年 宮北惠子,平林美 都子(著),『イギリス祭事カレンダー 歴史の今を歩く』, 彩流社 ,2006年 高橋司(著),『子どもに教える 今日はどんな日? 年中行事がよくわかる本』,PHP研究所 ,2006年  ヴェロニク・アンジャンジェ(著), 『フランス12か月の行事と遊びのクロスステッチ』,グラフィック社 ,2020年



月風うさぎ(つきかぜうさぎ)

占術研究家&心理テストクリエイター。学生時代、友人に頼まれてやった占いが当たると大評判になり、占い師を志す。干支、西洋占星術、血液型、心理テスト、数秘術、手相、タロットなど、様々な占術をコラボさせたオリジナル占いが得意。著書「キラッ 妖精の心理テスト」(ポプラ社)、「商談は「名字の相性」で決まる ~ビジネスで使える姓名判断~」(impress QuickBooks)など。現在1羽のやんちゃなうさぎ()と同居中。

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文・月風うさぎ

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