弁当を捨てられた…! 女性約200人調査「職場のパワハラ、いじめ体験談」4選
ananweb / 2022年5月22日 20時0分
20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に、職場のトラブルについてアンケートを実施しました。みなさんの回答をみると、人間関係にまつわる問題に悩んでいる人が多数。今回はとくに、パワハラについて取り上げます。
どこからがパワハラ?
パワハラについて企業は、「パワハラを防ぐ体制をつくること」が「改正労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)」という法律によって義務づけられています。この義務は、これまでは大企業にのみ課せられていましたが、2022年4月からは中小企業も対象となりました。
この法律に違反すると、労働基準監督署によって企業名が公表される可能性があるため、企業も真剣にパワハラ防止に取り組まないとなりません。
とはいえ、日常の業務の中で上司や先輩から注意されたことが「相手のためを思っての指導」なのか、ただ単に権力をかざして叱りつけたのかは判断が難しいところ。上司や先輩が相手に対して同じことを言っていたとしても、関係性や性格などによって相手の感じ方は変わってきます。
読者のみなさんは、どのようなことを「パワハラ」と感じているのでしょうか。アンケートの具体的な回答をみてみましょう。
大声で叱責する ・ 他人と比較する
「社会人2年目の時、社歴10年目の男性の先輩と同じ案件を担当。その先輩から「叩き上げ」という名のパワハラにあいました。自分だけ呼び捨てで大声で呼びつけられ、私が作成した資料のダメ出しをされたり、周りの優秀さと比較されて「おまえは人の5倍仕事しなきゃできるようにならない」と言った類いのことを毎日言われていました。
私のプライベートに関してもダメ出しをされて、恋人のことを『そんな男ゴミだ』と日常的に悪く言われてしんどかったです。2年耐えて、やっと異動できました」(28歳・会社員)
上司や先輩から大声で呼び捨てにされたり、注意されたりすると怖いと感じる人も多いですよね。人前でダメ出しをされると、「周りの人はきっと、私を仕事のできないヤツだと思っているだろうな…」と考えて孤立したり、落ち込んだりしてしまいがち。
厚生労働省が発表している「パワハラの代表的な言動、該当すると考えられる例」にも、「新卒採用者に対し、必要な教育を行わないまま到底対応できないレベルの業績目標を課し、達成できなかったことに対し厳しく叱責する」とあります。この方は新卒ではありませんでしたが、社会人2年目ということなので、与えられた職務に対してまだ経験が浅かった可能性がありそうです。
それに、「私的なことに過度に立ち入ること」もパワハラの例としてあげられています。
実際にパワハラ認定されるかどうかは、その言動がおこったときの状況などにもよるのでなんとも言えませんが、相手が不快と思うかどうか想像する、嫌がることはしないという姿勢がトラブルを回避するためには必要ですよね。
悪いウワサを流される
「先輩が前から好きだった男性と、私が付き合うことに。するとその先輩が、私がビッチだというウワサを社内に流した。しゃべったことがない人からも『ビッチなんでしょ?』と言われた」(35歳・会社員)
同性からの嫉妬、怖いですよね…。侮辱やひどい暴言による精神的な攻撃はパワハラにあたる可能性があります。
ちなみに、「相手の性的指向への侮蔑的な言動」もパワハラの範ちゅうです。男性に惹かれる人、女性に惹かれる人、どちらにも惹かれる人、どちらにも惹かれない人と、性的指向や性自認は人それぞれ。多様性を認め、他人に対して侮蔑的な発言をしてしまわないように気をつけたいものですね。
嫌がらせをされる
「入社年ごとに1人いじめのターゲットを決める陰湿な先輩。私もターゲットにされ、毎日嫌味を言われて嫌がらせされる日々。極めつけは、持参した手作りのお弁当を捨てられました…」(30歳・専門職)
この先輩は1人でこの方に対してイジワルをしていたのでしょうか? 同僚が集団で仲間はずしや無視をすることも、パワハラの例としてあげられています。どちらにしても、お弁当を捨てちゃうってすごいですね…。
不妊治療について社内に暴露された
「不妊治療をしていたころ。独身女性の後輩に、職場中に響き渡る声で『今月は体外受精うまくいくよ!!!!!』と叫ばれた」(31歳・自営業)
想像するだけで頭を抱えちゃいそうな場面です。
「不妊治療などの機微な個人情報について、当該労働者の了解を得ずに他の労働者に暴露する」ことは、「個の侵害」としてパワハラに当たる可能性があります。この後輩は先輩を励ますつもりで言ったのかもしれませんが、相手の気持ちや立場、場の状況を考えた言動をしてほしいものです。
苦しいときは社外の相談窓口も利用してみて
みなさんのコメントを見てみましたが、いかがでしたでしょうか? よく見聞きするような「職場あるある」から、「え? まさかそんなことが?! 」と思うような過激(?)な内容も。
はたから見ると異常な状態でも、会社の中にいるとそれが当たり前になっているため気づけなかったり、上司などに訴えたりすることが難しい場合も多いですよね。社内に相談窓口があっても本当に対処してくれるのか、相談したことが本当に相手にバレないか心配になってしまうことも。そんな方は、厚生労働省委託事業の「ハラスメント悩み相談室(無料)」にまずは相談してみてはいかがでしょうか。
人に話すだけでも、心がすっきりするかもしれませんよ。
©praetorianphoto/Getty Images
©Westend61/Getty Images
文・いとうめぐみ
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