いつかバラします…! 女性約200人調査「職場のセクハラ体験談」5選
ananweb / 2022年5月22日 19時0分
20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に「職場でのトラブル」について聞いたところ、日頃の心のもやもやが伝わってくるコメントをたくさんいただきました。なかでも今回は、「セクハラ」をテーマに深掘りしたいと思います。
いまだなくならないセクハラ
性的な嫌がらせを意味する「セクシャル・ハラスメント」。略してセクハラ。1989年に初めてセクハラを問う裁判が行われ、その年の新語・流行語大賞の金賞を受賞しました。当時どれだけ注目され、話題になったかが想像できますよね。
でも、それから30年以上たったいまでもまだまだセクハラはなくなってはいません。以前は男性から女性へのハラスメントを意味することが多かったですが、最近では女性から男性や同性へのセクハラも取り上げられる機会が増えてきています。
anan総研のみなさんのコメントを見てみましょう。
食事後、上司から頬にキスをされた
「転職直後のころ、上司に夜食事に誘われました。2人きりだったのであまり乗り気ではなかったのですが、職場をかえたばかりで人間関係に気を遣っていましたし、仕事への意欲もあったため「これもコミュニケーションの一環」と思って食事に行きました。上司も私もお酒を飲みましたが、私はあくまでも距離を保ち冷静に接していました。
帰り道、離れて歩いていると『ちょっと来て』と言われて、なんで? と思いながらも歩み寄ると、頬にキスをされ…。『完璧にセクハラだ』と思いました。人が仕事のため愛想をよくするとこんなことになるのかとショックで。その後も、その人とは仕事で関わっています。この体験についてはまだ誰にも話していません。今後、この上司と何かもめたときはこの体験を周りに話し、その人たちを一気に自分の味方につけたいと密かにエピソードを温めています(笑)」(34歳・自営業)
会社や仕事に対するこちらの前向きな気持ちを利用されたようで、すごく不快ですよね。この上司は彼女に対し、「転職したばかりだからトラブルを避けたいだろう。騒ぎ立てはしないはず」と考えていたかもしれません。理由はどうあれ1ミリも許せません。
でも彼女も、いざとなったらこのエピソードで上司をギャフンと言わせるつもりのようですからたくましいですね! できればセクハラの証拠があるといいのですが…。上司は彼女の気持ちをおしはかって、今後は慎重な言動をした方がよさそうです。
合コンのセッティングを頼まれる
「前職がエアライン関連だったので、入社したてのときに男性ばかりの職場で注目を浴び、ランチのお誘いから合コンのセッティングのお願いメールなどを受けて本当に嫌だった!」(32歳・自営業)
あまり話したこともないのにいきなりランチに誘われたり、やたらに合コンのセッティングを頼まれたりしたら嫌ですよね。仕事とは関係ないことなので、嫌なときはきっぱり断った方がいいと思います。とはいえ、入社したてで断ってばかりいると「愛想がない人」とか「付き合いが悪い人」と思われてしまうのじゃないかと、不安になる人もいるかもしれませんね。
飲み会で接待要員にされる
「新入社員のころ、おじさんたちの飲み会の接待要員のように扱われた」(31歳・会社員)
職場での「セクハラあるある」。でももういい加減やめてほしいです。コロナ禍で飲み会に対する考え方も大きく変わった近年。行きたくない飲み会にはそもそも行かない、接待要員にされそうになったら「密になるので」と断るのはどうでしょう?
結婚したら仕事をセーブするよう言われた
「結婚をした時、男性の先輩社員から『もう仕事はぼちぼちにセーブするんだね』のようなLINEをもらった」(31歳・会社員)
結婚後にどんな働き方をするかは夫婦で考え、決めること。先輩とはいえ、その助言は大きなお世話。はっきり言って迷惑です。いまだに「男性が家計を支え、女性が家庭を守る」と思っている人が一定数いるということでしょうか。
最後に紹介したいのはこちら。
セクハラになっちゃうけど、という前置きがうざい
「セクハラは数えきれないくらい多くて怒り狂ってます。触る、性的なことを聞く、言う。『これを言ったらセクハラになるけど』という免罪符になってない前置き後にセクハラする人も多いです」(27歳・会社員)
「これを言ったらセクハラになるけど」。ーーだったら言うな! です。前置きをしたら許されるとでも思っているのでしょうか?
「私はこれからあなたに性的嫌がらせをします」と宣言して実行しているわけで、すごくタチが悪いと思うのは私だけではないはず。「セクハラは数えきれないくらい多い」と書いてありますから、会社がそういう風土なのでしょうか。それとも、特定の人物が突出してセクハラをしているのか…。
不快なことが多い職場は、働きづらそうですね。
セクハラには「対価型」と「環境型」がある
厚生労働省のリーフレットには、セクハラには「対価型」と「環境型」があると書かれています。
「対価型」とは、職場でセクハラが行われ「それに対して拒否・抵抗などをしたことで、労働者が解雇、降格、減給などの不利益を受けること」。
「環境型」とは、セクハラにより「労働者の就業環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じるなど労働者が就業する上で見過ごすことができない程度の支障が生じること」。
男女雇用機会均等法によって、企業はセクハラ対策をすることが義務づけられています。自分の職場環境を見直して「対価型」や「環境型」に当てはまると感じたときや、もやもやした気持ちがぬぐい去れないときはだれかに相談してみましょう。会社の相談窓口があれば利用してみてもよいですし、相談したことが相手に伝わってしまうことを恐れる場合は、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)や女性の人権ホットラインなどに相談してみるのもよいでしょう。
当事者一人ひとりが勇気を出して行動することで、会社や社会が少しずつでも変わっていったらうれしいですよね。
©Piotr Marcinski / EyeEm/Getty Images
©Carol Yepes/Getty Images
文・いとうめぐみ
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