好きな人と付き合えない…「恋愛ベタ女性」にありがちな共通点4つ #173
ananweb / 2022年5月26日 20時0分
恋愛がめちゃくちゃ不器用。そんな悩みの根底には、実はあなたと親の関係が関わっているかもしれません。人間関係のベースとなる親子関係が適切な距離感でないと、恋愛を始め、他人との人間関係はどうしてもいびつな形になりがちです。では具体的にどんな親子関係だと問題が起こりがちなのか。4つの代表的なケースをご紹介します。
恋愛不器用なのは親のせい? 不器用女性に共通する親子関係
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 173
自分は恋愛がすごく苦手だ。自分に自信がなくて、いつも人の顔色ばかりうかがっている。そもそも人間関係の築き方がわからない。
恋愛相談にのっていると、こんな悩みを打ち明けられることがあります。彼女達は、いつから自分はこうなってしまったんだろう…と自分を責めますが、実はそれ、親子関係に原因があるかもしれません。
自分の親を“毒親”とまでは言わないけれど、改めて考えるとちょっといびつな関係だったかも。そんな心当たりがある女性は、今日の話は参考になるかもしれません。今回は、恋愛不器用女性に共通する、親子関係の特徴を4つご紹介します。
子どもの選択をいつも補正する親
最初にご紹介するのは、プチ過干渉親のケースです。この場合、子どもの選択を常に本人が気づかない範囲で補正をする傾向があります。
AとBならAがいいと子どもが言っても「お母さんはBが良いと思うな」といったストレートな補正をするケースだけでなく、「AよりBの方があーでこーで良いんじゃないかな」といった、マイルドな補正もこれに当たります。
こうしたやり取りが日常化した親子関係で育つと、子どもは大人になっても自分で考えたり決断したりする力が低くなる傾向があるとされます。恋愛においては「この人がいい!」と思っても、母親が嫌うから毎回チャンスを逃すとか、そもそも母親が出逢いや恋愛にあーだこーだ口を出すため、行動すら起こせずにいるなんてケースもあります。
子どもの評価をつねに低く下す親
恋愛には自己肯定感が大事。これは多くの人が知っていることだと思います。では自己肯定感の源って何でしょうか? 1番のスタートは、親(や養育者)からの無償の肯定から始まっているとされています。
しかし、もしあなたの親があなたのことを常に厳しく評価するような親だとしたら、あなたの自己肯定感はおそらく低く育っていることでしょう。こうしたバックグラウンドを持って恋愛をしようとすると、もれなく何をするにも不安感や自信のなさを抱えてチャレンジすることとなり、思い通りに振る舞えないのはもちろん、本来の魅力とは不釣り合いな相手を選んでしまったりします。
自己肯定感とは、チャレンジへのエネルギーです。つまり、低い評価ばかり下されて育つと、エネルギー切れをおこしながら、恋愛だけでなく人生に挑まなくてはいけなくなるのです。
子どもと自分を一体化して考える親
子どもと親は、当たり前ですが別の人間です。しかし親の中には、子は自分の生み出したものだからと、一体化した存在のように考え、つないだ手を離さないケースがあります。
専門用語を使うなら“共依存“の関係と言います。こうした共依存関係を引きずって恋愛をすると、親の存在ありきで恋愛をしようとして、結局いろんなチャンスを逃したり、そもそも恋人との関係よりも親を常に優先してしまい、彼と親と自分の三角関係に苦しんだりすることになります。
たとえば親から「ちゃんは私とずーっと一緒だよ」「結婚したら同居してね」などといった言葉を呪いのようにかけられ、従おうとして育った子どもは、親と自分を一体化した存在と捉え、精神的な親離れができないままでいたりします。
そういう価値観のもと、恋愛をしようとすると「うちの親の面倒を一緒に見て欲しい」とか「親がこう言っているから」といった、彼<親を優先する発言が多くなり、彼を困らせたり、最悪の場合ご縁が切れてしまったりします。
結婚とは新しい家族を築く行為であり、恋愛はその前段階の見定めの時期と言えます。そこに親の存在というのは、当たり前ですが介入していること時代、不自然といえます。
子どものものは自分のものだと思う親
子どものものは自分のもの。家族だから分け与えて当然(と言いながら、親から子へは分け与えない)。こんな思考を持った親がときどき存在します。
たとえば、自立した子どもから金銭を搾取しようとする親は、わかりやすいかもしれません。過去聞いた悩みだと、毎週末何かと理由をつけて実家に呼びつけ、断ると「家族との時間は大人ならしっかり作れ」と怒る親に困っているという話を聞きました。
この場合も、親は子どもの時間を無自覚に奪っていることになりますから、ある種の搾取関係と言えなくもありません。
こういった関係が続くと、極端なケースでは無意識的に「子どもは親より幸せになってはいけない」「子どもは親にすべてを捧げなくちゃいけない」といった誤った思い込みが生まれかねません。そうなると、子どもは永遠に親の養分になり、恋愛どころかいろいろな場面で自分らしく生きられないなんてことにもなりかねません。
4つのちょっとゆがんだ親子関係をご紹介しました。こうした関係を保ちながら恋愛をすると、どうしても本来の自分とは離れた選択や行動を取ってしまい、恋愛がうまくいかないとか、そもそも恋愛自体ができないといった問題が起きます。
今すぐできる解決策としては、1つは物理的な距離を取ることです。そして精神的な距離を取ってフラットに戻るためには、時にはプロの力を借りたりするのも有効です。もちろんご自身がどこまで追求したいか次第ですが、恋愛中に明らかに苦しさや不器用さを感じている場合は、解決策を探ってみるのもオススメです。
自分の人生は、当たり前ですが自分のモノです。どうか親にしばられず、より自分らしくいられる相手との恋愛を探してみてください。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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文・おおしまりえ
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