3年間の“元上司”との不倫を清算… 改心を決意した30代女性を待っていた「ドロ沼不倫の結末」【後編】
ananweb / 2022年8月7日 19時55分
転職し、ストレスがたまっていたころ、前職の元上司と飲みに行くことになった美香子さん(仮名)。そのときに、相手が既婚者であることを知らず、男女の関係に。そして既婚者だと知った後も、29歳から3年間も不倫を続けてしまったそう。やがて美香子さんを取り巻く環境はドロ沼化していったと言います。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、その後の展開をご紹介します。
金銭的にも援助を受け始めどっぷりと不倫にハマる
不倫であることはわかっていたものの、精神的に弱っていたことや金銭的にも余裕がなかった美香子さんは、どちらも満たしてくれる元上司との関係をやめられずにいたのだそう。「いつかはやめなくては」と頭のどこかで思いつつも、ズルズルと時間ばかりが過ぎていったと言います。
「そのときの私の職場は忙しいわりにはお給料も安くて、金銭的にもキツくて…。起業して順調に売り上げを伸ばしている彼は、少しではありますが私に金銭的な援助もしてくれていました。
でも不倫を始めてから時間が経つにつれて、私は彼に都合のいい存在として扱われることが多くなっていきました。デートの約束をしていてもいきなり数分前にドタキャンされたり、逆に『今からすぐホテルに来て』と呼び出されたり。
それでも金銭的にも精神的にも彼に依存していた私は、彼のそんな要求の数々に応えていました」
浮気相手が自分以外にもいることが発覚
ある日彼とデートをしているときに、美香子さんの目の前で彼がほかの女性とも連絡を取っているのを覗き見て、彼が自分以外の女性とも不倫関係を結んでいることを知ったそう。
「彼が他の女性に連絡している姿を見たら、急に今の関係を続けていくのがバカバカしく感じたんです。その夜に、その場で彼に別れを告げました。彼は『あ、そう』って感じで私を引き止めもしなかったですね。そうでもして勢いで別れを切り出さないと、またズルズルと不倫を続けてしまいそうだったので、自分なりに勇気を出して前に進もうと思ったんです」
やっとの思いで不倫関係を清算し「これからは不倫なんてしないで、真面目に生きていこう」と前を向き始めた矢先、美香子さんのもとに彼の妻から慰謝料を請求する文書が届いたそうです。不倫相手との関係を清算して、約1か月後のことだったと言います。
「びっくりしましたし、正直“なんで今頃?”って思いましたよ。だけど不倫の慰謝料の時効は、まだまだ先だということもそのときに初めて知りました。それでも彼の浮気相手は私だけではないので、彼の妻に請求された額の半分だけ支払うつもりで『彼とはもう別れた』『彼にはもう一人浮気相手がいる』ということを告げたんです」
しかし、彼の妻からの返答は「私はあなたに、慰謝料を全額支払ってもらうつもりです」というものだったそう。そこで初めて美香子さんは、彼の妻の怒りの矛先が自分に向けられていることに気づいたと話します。
「バカですよね、そのときになって事の重大さがやっと理解できました。請求された慰謝料は120万円。貯金もなく金銭的に苦しかった当時の私には、とてもじゃないけど支払えない大金でした。
でも交渉の余地もなく、結局私は請求された全額をどうにか支払いました」
手持ちの現金では一括で支払えなかったために借金をして慰謝料を支払った美香子さんは、現在も借金の返済が続いているとのこと。不倫をした代償の大きさは、別れたあとに気づいても遅かったと悔やんでいました。慰謝料など大きな代償を支払い、不倫をしたことでその後の人生にも大きな影響を与えた話は後を絶ちません。どんな事情があるにしても、不倫は決して足を踏み入れるべきではないのです。
©key05/lucky-sky/gettyimages
文・並木まき
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