黒木華「深夜に心がほぐれる作品だと思う」 『僕の姉ちゃん』が地上波に登場
ananweb / 2022年8月7日 20時0分
昨年、Amazon Prime Videoにて先行配信され、大きな話題を呼んだドラマ『僕の姉ちゃん』が、このたび、地上波に登場。チャーミングでかっこいい“姉ちゃん”黒木華さんがドラマの魅力を語ります。
小道具や衣装ひとつにもこだわりが詰まった作品。
おしゃれに敏感で恋愛にも前向き、仕事もバリバリこなす。でも家に帰れば、ゆるーい部屋着に気取らないごはんとお酒をたしなみ、弟とつれづれに言葉を交わす。辛辣だけどユーモアがあって、真っ当だけど力が抜けてて、核心を突いてきながらもきちんと愛がある。ドラマ『僕の姉ちゃん』で“姉ちゃん”ことちはるを魅力的に演じている黒木華さん。
「なにより、原作の益田(ミリ)さんが描かれたちはるが、とても魅力的なんです。家での弟との会話が中心ですが、ちはるさんの根幹というか、大事にしている芯の部分がすごく伝わってくる。そして芯は通っているけれどドライな一面もあったり、心根は優しいけれどちょっと意地悪な部分もあったり…。全部が全部綺麗ごとで済ますのではなく、いろんな面が描かれているからこそ、多くの方がちはるに共感してくださったんじゃないかと思っています」
監督を務めたのは、日常の何気ない美しさを映像に描き出してきたCMディレクターの吉田善子さん。
「撮影前に順平役の杉野(遥亮)さんとふたりで監督と顔合わせをしたときに、台本の読み合わせをしたんです。当初私がテンポよくセリフを言っていたので、監督から、あえてもうちょっとゆったりしゃべってくださいというお話がありました。撮影中はそれを意識するようにしていたんですが、それがこの作品の独特のテンポを生んでいるのかなと思います。監督自身が本当にこの作品を愛していらっしゃるんです。だから、小道具ひとつひとつ、衣装ひとつひとつにもとてもこだわっていらっしゃるんですよね。ちはるの、悩みながらも自分の中で揺るぎない答えを持っている感じが、部屋着と仕事着のギャップから感じられたり。家に置かれた小物ひとつとっても、これは両親が選んだんだろうなって思うと、そこから生活ぶりが見えてきたり。かと思えば、ちはると順平のシーンで、私と杉野さんが遊びながらしゃべるというお芝居をし出したときも、受け入れてくださって。監督と私が思い描く作品の世界観に食い違いがないと感じました」
昨年、ドラマの配信スタートのタイミングで黒木さんと杉野さんを取材。そこで顔を合わせた瞬間、おふたりの空気感がちはると順平のそれに一変。そのことに驚いたことをお伝えすると、「自分に弟がいるのが大きいのかもしれないです」と笑う。
「普段の私と弟もあんな感じなんです(笑)。自分ではまったくの無意識ですが、年下の俳優さんとご一緒させていただくときに、どうも姉っぽい気持ちが出てしまうようなんです。このときは、撮影期間がタイトな中で距離を縮める必要があって、本当に姉と弟みたいな関係性が築けたのかもしれません」
順平役が杉野さんだったからこそ生まれたシーンも多かったそう。
「ご本人がおっしゃるには、撮影に入った当初は結構悩んでいらしたようですが、私は一緒にお芝居していて、とても楽しかったです。何かにニヤッとしたり、恥ずかしそうに笑うところなど、お芝居に嘘がないんですよ。私のお芝居にもきちんと返してくださるし、とても反応がいい方なんですよね。会話中、私が何気なくした仕草に乗っかってきてくださったりもしましたし。そういう順応性や素直なところがとても素敵な俳優さんだなと思っています」
誰かの人生を“生きる”こと、そして本作のように、現場が“人との出会い”をもたらしてくれることが、黒木さんにとって仕事へのモチベーションになっているのだそう。
「みんなと一緒に作っていくことも好きですし、その先には見てくださる方がいて、世界がどんどん広がっていくのも嬉しいこと。『僕の姉ちゃん』も、昨年配信が始まってから、いろんな方に『繰り返し何度も見ました』『ふとしたときに、あの姉弟に会いたくなるんです』と言っていただくことが多いんです。自分の携わった作品が、それだけたくさんの方に愛していただけていること、誰かの身近な存在になっていることが、とても幸せで、やっていてよかったなと思います。これからご覧になる方も、深夜に心がほぐれる作品だと思うので、ドラマの中のちはると同じように、ゆったりとした格好で見ていただければと思います」
『僕の姉ちゃん』 両親が海外赴任で不在となった海の近くの一軒家で、つかの間のふたり暮らしをする姉と弟。しっかりもので辛辣な姉・ちはる(黒木華)と、おっとり素直な弟・順平(杉野遥亮)が、恋や仕事、人生について語り合う。監督は吉田善子。現在、毎週水曜25:00~テレビ東京系にて放送中のほか、Amazon Prime Videoでは全話独占配信中。
くろき・はる 1990年3月14日生まれ、大阪府出身。2010年のNODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』で注目され、’14年には映画『小さいおうち』でベルリン国際映画祭最優秀女優賞受賞。以降、数々の作品で高い評価を得る。9月に舞台『閃光ばなし』に出演予定。来年1月に出演映画『イチケイのカラス』公開、2月から舞台『ケンジトシ』出演を控える。
ドレス¥253,000 中に着たブラウス¥154,000(共にブラミンク TEL:03・5774・9899) シューズ¥108,000(フラテッリ ジャコメッティ/ブラミンク) タイツはスタイリスト私物
※『anan』2022年8月10日号より。写真・天日恵美子 スタイリスト・山本マナ ヘア&メイク・新井克英 取材、文・望月リサ 撮影協力・AWABEES UTUWA
(by anan編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
松たか子、『ロンバケ』が人生の分岐点に「自分自身の世界が広がった」 当時の心境やその後の変化を語る
マイナビニュース / 2024年12月25日 7時30分
-
松たか子、人生の分岐点は『ロンバケ』 出演当時の心境を回想「どうしようと悩みました」
ORICON NEWS / 2024年12月25日 5時0分
-
松坂桃李、松たか子&多部未華子の弟役は「贅沢すぎる」多部から“雑扱い”も「しっくりきた」【スロウトレイン】
モデルプレス / 2024年12月11日 6時0分
-
松坂桃李、松たか子&多部未華子の弟役「幸せな時間でした」 雑に扱われるも「居心地よかった」
マイナビニュース / 2024年12月11日 6時0分
-
『光る君へ』倫子がついに…道長とまひろの関係に言及 黒木華「今なんだ?」
マイナビニュース / 2024年12月8日 20時45分
ランキング
-
1トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
2ユニクロが「名作コラボ」を復刻、コスパは抜群なのに“ちょっと残念”だった理由
日刊SPA! / 2024年12月25日 8時54分
-
33/4が日本製? 台湾で「日本の電車」が使われ続ける意外な理由
オールアバウト / 2024年12月25日 21時25分
-
4「家事をしても感謝されない」夫は仕事もできない "評価されない夫"がすべき「たった1つのこと」
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 19時0分
-
5「丸出だめ夫」人気博した漫画家・森田拳次さん死去、85歳…ちばてつやさんらと戦争体験伝える
読売新聞 / 2024年12月25日 21時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください