ウンチを出し切れない、口内炎ができやすい…「風邪を引きやすい人」の特徴と対処法 #182
ananweb / 2022年10月14日 20時20分
最も過ごしやすい時期であるのに、カラダがついていけず体調を崩していませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、粘膜の免疫機能を整えたり、新陳代謝を高めたりと、風邪の引き始めに行いたい対策を教えてくれます!
季節が変わり、風邪を引いていませんか?
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 182
地域によっては、アウターが必要な季節になってきましたね。急に季節が変わり、久しぶりに風邪を引いてしまったという声をよく耳にします。みなさんはいかがでしょうか? 油断すると体調を崩してしまいそうですよね。こんなときこそ食薬です。
10月は、本来1年でもっとも気候が穏やかな時期といわれています。そのため、今月は心と体のメンテナンスをしたり、夏の疲れをリセットして寒い冬に備えたり、好きなことをして快適に過ごせるご褒美のような季節です。ですが、そんなときに体調を崩してしまっていてはすごくもったいないですよね。そこで、今週は風邪を引いてしまいそうなときの食薬習慣を紹介していきます。
今週は、風邪を引いてしまいそうなときの食薬習慣
日中の温かさにくらべて、日が沈んだ後の冷え込みに体がなれない、自律神経を乱してだるい、寒暖差や乾燥した空気にむせてしまうなど、季節にカラダを適合させることに難しさを感じてしまう日もありますよね。ただ、真夏や真冬、じめじめした冬などと比べると随分とカラダが楽だと思います。むしろカラダが頑丈な人は、秋風のひんやりした夜の風、澄んだ空気を心地よく感じていることでしょう。
この時期、風邪を引いてしまいやすい人の特徴として、口内炎ができやすく治りにくい、便がスッキリ出にくくなってきたなどということがあります。これは、粘膜の免疫機能が低下している状態です。漢方では、『肺陰虚』、『気血両虚』などと表現します。
ということで、今週は、粘膜を強化するために、新陳代謝を高める亜鉛やビタミンB群、アミノ酸を豊富に含み『気血』を補う食薬と粘膜を強化する『肺陰』を補う食物繊維を多く含む食薬をとりいれることがおすすめです。食べるとよい食材・メニューは、【ゴボウの牛肉巻き】です。
食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ゴボウの牛肉巻き】
作り方は簡単です。ゴボウのまわりにクルクルと牛肉を巻き付けて焼き、醤油やみりん、ニンニク、七味唐辛子などで味を整え、食べやすい大きさにカットして、刻んだネギを添えたら完成です。
【ゴボウ】
皮やアクに高い抗酸化力をもつゴボウ。よく洗い、皮は剥かずにアクは抜かずに食べるのがおすすめ。また、イヌリンなどの食物繊維を含み、腸の働きを高め『肺陰』を補ってくれます。
【牛肉】
必須アミノ酸がバランスよく含まれ、さらに鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミンB群もとりいれることができ『気血』を補うための優秀食材です。ただ、脂身の多い部分は、消化に負担がかかるので、赤みの部分を選ぶようにしましょう。
風邪を引く前には、ちょっとした不調やいつもと違った負荷のかかる行動をしていることが多いです。毎年、この時期には風邪を引いてしまうという人は、自分のカラダをしっかり観察して、客観的分析をすることで、行動を変化させて風邪を未然に防ぐようにしていきたいですね。
まずは、何をしていいかわからないというかたは、ゴボウの牛肉巻きをお試しください。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。
Information
大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。
公式LINEアカウント@aika
『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。
©SHIROKUMA DESIGN/Gettyimages
©Westend61/Gettyimages
文・大久保愛
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