ひと目惚れした既婚上司と不倫関係に…「妻と別れる」という言葉を信じた女性の末路【前編】
ananweb / 2024年9月20日 21時0分
既婚男性が不倫相手に言う「必ず離婚するよ」という言葉ほど、信用できないものはありません。しかしその言葉を信じて不倫にハマり、何年もの歳月を費やした結果、幸せを手にすることができなかった女性がたくさんいるのです。今回は、麻衣子さん(仮名・35歳)のエピソードを紹介します。
12歳年上の妻子持ち上司にひと目惚れ
「私が、涼と出会ったのは今から10年前。当時私は25歳で、涼は12歳年上でした。私は昔から同世代よりも、年上男性が好きなんです。年上の男性って、経済的にも精神的にも余裕があるし、知らない世界をたくさん見せてくれるので。涼はまさにタイプど真ん中の“大人の男性”という感じで、ひと目惚れでした」
派遣社員として働いていた麻衣子さんは、派遣先の会社で涼さんと出会いました。彼女が配属されたチームの課長が、涼さんだったのです。
しかし、涼さんは結婚して子どももいる既婚者でした。左手の薬指にはめた指輪の存在に、麻衣子さんも当然気づいていたと言います。
「最初は不倫に手を出そうなんて微塵も思っていませんでした。でもチームで飲みに行った帰りに、たまたま涼と方向が同じで二人きりになって、『せっかくだからもう一杯飲んでいかない?』と誘われたんです。
それで『イケメンの課長と二人で飲めるなんてラッキー!』くらいの軽い気持ちで行ってしまったのですが…。今思えば、それが全ての始まりでした。不倫って、本人も想像していないタイミングで、急に始まるものなのかもしれません…」
その夜、酔った勢いでいい雰囲気になった二人は、そのままホテルに泊まってしまいました。こうして二人の関係がスタートしたのです。
最初は何も望んでいなかったのに…
「涼とはラブラブで、一緒にいると本当に幸せでした。彼には妻と子どもがいましたが、妻との関係はとっくに破綻しているのだとか。『今は子どものためを思って、妻とは仕方なく一緒にいるだけだ』といつも言っていましたね。
最初は『妻より麻衣子を愛してる』という言葉だけで満足だったんです。そうして気づいたら、付き合って1年以上が経過していました。当時私は26歳。周りも、彼氏との結婚を意識し始める友達が増えてきました。私もだんだん焦ってきて…」
麻衣子さんは悩んだ結果、涼さんに「私のことを愛しているなら、離婚してほしい」と詰め寄りました。妻と離婚しなければ、自分とは別れる。そうきっぱり伝え、別れも覚悟の上で、麻衣子さんは離婚を迫ったのです。すると…。
「なんと涼も、『実は僕も、麻衣子と一緒になりたいって最近ずっと考えてたんだ』と言ってくれたんです。夢みたいでした。
彼は『妻とすぐにでも離婚したいのは山々だけど、子どもがまだ小学生で、中学受験を考えてるんだ。受験が終わるまでは離婚できないから、それまでどうか待ってほしい』と頭を下げてきました。受験が終わるまであと3年。長いけれど、彼と結婚できることを思えば、3年くらい待てると思いました』
約束の3年が経ったはずが…
ところが3年待っても、涼さんは離婚しませんでした。中学受験は終わったものの、子どもは両親の不仲に気づいており、精神状態が不安定とのこと。今離婚するわけにはいかないと言うのです。
そして離婚の約束は、その後もずるずると引き伸ばされていきました。
「最初は受験が終わったら離婚するはずだった約束が、中学卒業まで待ってほしいと言われ、高校に入ったら入ったで今度は、18歳になるまで待ってほしいと言われ…。どんどん離婚の約束が引き延ばされていったんです。
彼の奥さんが、子どもを理由にして離婚を拒んでいたんだと思います。そうして気づけば、涼と付き合い始めて8年が経過し、25歳だった私も33歳になっていました」
どうしても彼を諦めきれず、8年以上も不倫関係を続けた麻衣子さん。しかし彼女を待ち受けていたのは、残酷な結末だったのです。
不倫に溺れる女性は、周りが見えなくなっているため、「離婚する」という既婚者男性の常套句を本気で受け止めてしまいます。
そして自分の立場しか見えていないため、人の家庭を壊そうとしていることがどれほど恐ろしいのか、全く気づいていないのです。不倫の世界には足を踏み入れるべきではないと、改めて感じるエピソードでした。
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※ 2022年10月29日作成
取材・文 小泉幸
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