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ミニスカート旋風を巻き起こす! マリー・クワントの功績をたどる展覧会

ananweb / 2022年12月5日 22時0分

ミニスカート旋風を巻き起こす! マリー・クワントの功績をたどる展覧会

有名なデイジーマークとともに世界にその名を知られる『マリー・クワント』。今年92歳を迎えたファッションデザイナーの功績をたどる展覧会「マリー・クワント展」がロンドンからやってくる。

「大人たちと同じ服は着ない」、革新者の宣言。

伝統と階級にしばられた英国社会で若者が初めて自由を謳歌した1960年代。ビートルズやローリング・ストーンズが相次いでデビュー、ミニスカートをはいた女の子が闊歩し、細身のスーツに身を包んだモッズがスクーターを乗り回す。“スウィンギング・ロンドン”と呼ばれるムーブメントの真っただ中にいたのが、マリー・クワントその人だ。

今回の展覧会で特筆すべきは1950~’70年代までのアーカイブを幅広く見られること。会場には、大学の美術専攻を卒業後、ロンドンにブティック『バザー』をオープンした当初のアイテムに始まり、紳士服や制服をソースにした新しい英国トラッドというべき一連のシリーズが並ぶ。「コール・ヒーバー(石炭担ぎ)」と名付けられたアンサンブルをまとった当時のスーパーモデル、ジーン・シュリンプトンのファッションフォトは最高にキュートだ。

そしてミニスカート旋風。会場に並ぶさまざまな「ミニ」を見ていると、大人たちが眉をひそめる中、女の子たちのファッションを楽しみたい気持ちが炸裂、一大トレンドが生まれた当時の様子が伝わってくる。

ファッショナブルであることがパリのオートクチュールを着ることだった時代に、《誰にでも手が届くおしゃれな服を作ること、それがファッションの使命》と言い切ったマリー。後に世界的な拡大路線へ舵を切るのもそうした信条の表れのはず。

大英帝国勲章受勲の際には、自身が手がけたジャージー素材のミニドレスで式典に挑んだ。慣習に迎合せず、自分を貫く姿に憧れる女性も多かったとか。そんな生き方の部分にも共感できそうだ。

脚は見せるためにある!?

カラフルだったりレース模様だったり、さまざまなタイツをデザインし、ミニ&タイツが一つのスタイルに。ツイッギーというアイコンが生まれ、ミニスカートは世界的な流行へ。

マリー・クワントのタイツと靴 1965年ごろ Imagecourtesy Mary Quant Archive/ Victoria and Albert Museum, London

ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー 1966年 ©Photograph Terence Donovan, courtesy Terence Donovan Archive. The Sunday Times, 23 October 1966

“スウィンギング・ロンドン”を牽引。

ロンドンが最先端だった。人気モデルのパティ・ボイドとローリング・ストーンズの1ショット。
ドレス「ミス・マフェット」を着るパティ・ボイドとローリングストーンズ 1964年 Photograph by John French ©John French / Victoria and Albert Museum, London

ファッションは皆のもの。

左・ビートルズがかぶり一躍人気となったベレー帽をカラフルに展開。
マリー・クワントのカンゴール製ベレー帽の広告 1967年 Image courtesy of The Advertising Archives
右・『ジンジャー・グループ』はオレンジやイエローを中心にコーディネートしやすいアイテムを揃え、支持を集めた。
ジンジャー・グループのために作られたピナフォア「スノッブ」とストライプのアンサンブルを着るロス・ワトキンスとポーリン・ストーン 1963年 ©John French / Victoria and Albert Museum, London

Who’s Mary Quant?

1930年、イギリス・ロンドン生まれ。英国を代表するファッションデザイナー。自身の名を冠するブランドは、洋服、下着、コスメ、インテリアまでグローバルに展開。
マリー・クワントと、ヘアスタイリングを担当していたヴィダル・サスーン 1964年 ©Ronald Dumont/Daily Express/Hulton Archive/Getty Images

「マリー・クワント展」 Bunkamura ザ・ミュージアム 東京都渋谷区道玄坂2‐24‐1 開催中~2023年1月29日(日) 10時~18時(金・土曜は~21時。入館は閉館の30分前まで) 12/6、1/1休 一般1700円ほか TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※オンラインによる事前予約可

※『anan』2022年12月7日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)

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