義母の過干渉でメンタル崩壊…自分を守るために30代妻がとった行動とは【後編】
ananweb / 2022年12月31日 21時15分
占いにハマりすぎて、息子夫婦の子作りも勝手に占い師に相談して口出しをしてくる義母に頭を抱えていた綾さん(仮名)。夫に相談してもらちが明かず、綾さんはついに我慢の限界を迎え、精神的に不安定な状態になってしまいました。限界まで追い詰められた綾さんは、ある行動に出ることに…。義母の過干渉に悩まされた30代妻の衝撃的な体験を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。
離婚覚悟で「引っ越しか離婚」を夫に迫った妻
「何度夫にお願いしても義母と私の間には入ってくれなかったことで、私のメンタルはどんどん追い詰められてしまって…。思い切って親友に相談をしたら『ぶっちゃけ離婚してもいいんじゃない?』って言われたことをきっかけに、私も覚悟を決めて環境を変えなくちゃダメだと気づいたんです。
それで、夫には『ここを引っ越して義実家と物理的に距離を置くか、それができないなら離婚して』と話をしました。勢いで話したのではなく、もしも離婚ってことになったら子どもと私が路頭に迷わないよう、きちんと貯金や収入も計算した上で、覚悟の提案でした」
まさか「離婚」という言葉が妻から飛び出すとは思っていなかったのか、この日を境に夫も「ことの重大さ」に気づいたかのような雰囲気になったと話す綾さん。しかし、引っ越すと言っても既にローンを組んでマンションを買ってしまっていた綾さん夫婦にとって簡単なことではなく、夫婦の話し合いは難航したそうです。
「夫は最初のうちは『母親が過干渉なのは理解した。でも、結婚したんだから義実家にある程度、合わせるのは仕方のないこと。もう少しテキトーでいいからおふくろと話を合わせてくれよ』などと言っていましたが、私は既に覚悟が決まっていたので『それならば離婚だね』と言うしかありませんでした。私の覚悟が本気だというのを夫にわからせるためにも、ゆるくではありましたが私と子どもが出ていく準備も始めて、いよいよ離婚するしかないかな…と諦めかけたときに、夫が『この家を売って引っ越そう』と言ってくれて状況が変わったんです」
マンションを売却し義実家と距離を置けることに
「マンションはすぐに売れず、最終的には希望価格よりも結構な値下げをしないと売れなかったので、購入価格よりも売却価格が低くなりました。今は賃貸暮らしをしていて以前よりも家は狭くなりましたが、義母と物理的に距離をとれたことでストレスが消えたので、私としてはハッピーな方向に転じたと思っています。
それ以来、義母は物理的に距離が離れたことで関心が薄れたのか、そのうち子作りに意見をしてくることはなくなりました。今はコロナ禍ということもあって、義実家にも顔を出していません。
夫は家が狭くなったことや、せっかく買ったマイホームを手放したことに不満を抱えているようですが、私はまた少し経ったら家を買えばいいと思っているし、あのとき思い切って夫に二択で決断を迫ってよかったと思っています。義母と距離を置けないままだったら、間違いなくあのとき離婚をしていたはず。渋々だったとはいえ、夫が家族と引っ越す方を選んでくれたことに感謝をしています」
問題を解決するときに、全てが思い通りに進むことはまれでしょう。綾さんの場合は経済的な損失はあったものの、一番の問題だった“義母との距離”を解決できたことで、ストレスを解消できたそうです。義実家問題は夫との温度差が生じやすいだけに「どこまで本気で悩んでいるのか」を夫にきちんと伝えることも、問題解決の糸口になるかもしれません。
©SetsukoN/gettyimages
©kazuma seki/gettyimages
文・並木まき
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