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帰国後「ただいま!」報告 Travis Japanアリーナツアーレポ

ananweb / 2023年3月16日 17時30分

帰国後「ただいま!」報告 Travis Japanアリーナツアーレポ

Travis Japanが世界デビュー後、初となるアリーナツアー「Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~」を開催。アメリカ留学からの帰国後、初めてファンと「ただいま」「おかえり」の言葉を交わしたコンサートから2023年3月12日(日)神奈川・ぴあアリーナMM昼公演の模様をお届けします。

堂々と花道を歩いてTravis Japanが帰ってきた!

2022年10月、配信シングル「JUST DANCE!」で世界デビューを果たしたTravis Japan。アメリカ・ロサンゼルスでの留学生活から帰国後、初めてのツアーのタイトルには“THE SHOW”の文字が。世界で勝負してきたダンスパフォーマンスを繰り広げるステージには、SHOWの幕開けを待ちわびるかのように赤い緞帳が艶めき輝いている。心の高鳴りを煽るカウントダウンと共にTravis Japanが登場したのは、ステージ上空。真っ白なオープンリムジンに乗って、華々しく幕開け!

宮近海斗さんの「ただいま」の声で会場が大歓声に包まれるなか、1曲目の「The Show」がスタート。巨大LEDには、彼らが葛藤や苦悩を抱えながら戦ったアメリカでの日々をイメージさせるハリウッドの街並みが映し出されている。「覚悟はいいかい」「一緒に行こうぜ」と、これから始まるショータイムに誘うように歌う7人。曲のラストでは東京タワーの前に到着。颯爽とオープンカーから降りると、黒タキシードで「PARTY UP LIKE CRAZY」を。この曲は、野外音楽フェス「ライジング・ジャパン・ミュージックフェス」でも披露した曲。レッドカーペットの花道を堂々と歩く姿が頼もしい。

ステージに大階段が登場し、まるで本場のHollywoodのようなSHOWを繰り広げたのは、彼らの代表曲のひとつである「夢のHollywood」。赤のベロアスーツを身にまとい、ステッキとタップダンスで一糸乱れぬパフォーマンスを。このバージョンは、2018年3月26日に横浜アリーナで行われた「ジャニーズJr.祭り 2018」単独ライブを思い起こさせる演出だ。

川島如恵留さんのピアノ伴奏で歌った「Happy Groovy」のジャズバージョンでは、川島さんと松田元太さんが見つめ合いながらアカペラでサビを歌う姿に会場から歓声が。そして、赤いハットを被って歌った新曲「Swing My Way」では、留学で鍛えられた英語力を発揮しながらインパクトあるダンスを披露。この曲の演出は、ブロードウェイ・ミュージカルの振付師、ボブ・フォッシーを彷彿とさせるものに。

ユニット曲では、宮近さんと中村海人さんがKis-My-Ft2の北山宏光さんと藤ヶ谷太輔さんの「FIRE!!!」を。球体LEDが会場を巨大ダンスフロアのミラーボールのように眩しく照らす中、挑発するような誘惑の艶めきダンスで会場を魅了。

V6の「PINEAPPLE」では吉澤閑也さんのソロから始まり、椅子に座ってしなやかなダンスパフォーマンスで大人な雰囲気を醸し出す。川島さんと松田さんは、少年隊の名曲「君だけに」をしっとりカバー。ラブバラードに合せて、切ない表情を見せ、時にはふたりで指をからめながらコンテンポラリーダンスを披露。大量の白い羽根の中で舞い踊り、曲の最後には愛し合う恋人同士を演じるかのように松田さんが川島さんを後ろからそっと抱きしめる姿も。

Sexy Zoneの「LET’S MUSIC」をカバーしたのは、七五三掛龍也さんと松倉海斗さん。スタジャンの衣装で片手にラジカセを持って登場し、グルーヴィーなストリートダンスを。手拍子をしたり、ジャンプしたりしながら、会場をひとつにしていく。

虎のトロッコ=通称・トラッコで会場のファンの元へ駆け回ったのは、ニックネームが盛り込まれたメンバー紹介ソング「Unique Tigers」。笑いのセンスが抜群のリーダー・ちゃかちゃん、ゆるふわ天然な小悪魔・しめちゃん、気分屋マイペースなうみんちゅ、最年少愛されおバカのげんげん、優しきコレオグラファーのしーくん、ピュアにギターをかき鳴らすまつく、顔立ちが彫刻みたいにエレガントな頭脳派アイドル・のえさんと歌詞から7人のキャラがまるわかりの遊び心たっぷりなナンバーに笑顔がはじける。

MCでは、「横浜最終日ですよ。このデビューツアーも最終日となってしまいましたねぇ」と、名残惜しそうな川島さん。七五三掛さんは「終わって欲しくないよねぇ?」と会場に呼びかけ、松倉さんは「早すぎない? 始まったのは、1月末でしょ」と、振り返る。

この公演で22公演目だそうで、宮近さんが「22といえばね、皆さん知っての通りゆかりのある日ですよね?」と、ボケると「そうですね。我々Travis Japan、全員22歳になったことがあります。ありがとうございます」と懇切丁寧にボケを拾う川島さん。そんなやりとりに大爆笑する会場。

たくさんのCMに出演していることや新CMの出演が決まったことを報告して、「昔、(報告することが)何もなかったから。『何か宣伝したいので、よろしくお願いします』って言っていたからね」と懐かしむ宮近さん。こうしてたくさんの活動を「宣伝できる今は幸せだ」(七五三掛さん)と感謝の言葉を伝える姿も。

ラストの挨拶は、1人1人、デビューツアーを実現できた思いをファンに伝えた7人。自分の言葉で心を込めて言葉を投げかける姿に会場も大感動。トップバッターは松田さん。「こうやって僕たちがステージに立ってパフォーマンスをして、それを受け取ってくれる皆がいて。コンサートを一緒にできて、一緒の時間を過ごせるのは、何より幸せなことだと思います。僕はコンサートが一番好きです。いろんなお仕事をさせていただく機会がありますけど、その中でもコンサートが好きです。ファンのかた会えるし、自分たちの本業でもあるし。その時しかできないこと、その時しか出せないエネルギーだったり。“その時”を感じている感じ?(笑)」。

うまく伝えられず、もどかしそうな松田さんの“らしい言葉”に会場は笑顔に。続けて、「ホントに何より皆に感謝しています。今日来るにもたくさん準備してくれたと思うし。エネルギーや愛情、パワーを感じて。こっちももっともっとお返しをしなきゃって毎度毎度思います。ツアーは終わっちゃうけど、これからもTravis Japanと一緒にでっかいでっかい大きな夢を掴みに行きましょう」。

松倉さんは会場に「楽しかったですか?」と聞いてから、「デビューコンサート、こうやってステージに立っていて、改めてジャニーズにいて良かったなと。ジャニーズで良かったなと。Travis Japanでよかったなと。Travis Japanでデビューできて本当に良かったなと感じながら、このステージに立っていました。ただただ、幸せです、今。

入所してから13年経つんですけど、本当に長い道のりだったなと。そして、いろんなことがあって、くやしい思いもあったし、乗り越えた壁もあったけど。何より楽しくアイドルとしてステージに立ち続けていたら、ありがたいことにファンの皆さんが僕たちを好きになってくれて…。気づいたら、デビューコンサートのステージに立っていました。改めてこれからもファンの皆と大きい夢を1歩1歩、手をつなぎながら、掴んでいけたらと思います」。

自分のジャニーズ人生を感慨深げに振り返ったのは川島さん。「僕はジャニーズ事務所でデビューした人間の中でいちばん最年長でデビューしました。27才と11か月…。いろんな人生の選択肢が他にももしかしたら、あったかもしれません。あの時、もしかしてあきらめていたら、あの時、くじけていたら、あの時、一度白に戻したらとか、いろいろ考えたことがあります。でも、この道を選んで良かったなと心から思っています。

いろんな数多く分岐する世界線の中で、この道を、この一色を、選んで良かったなって思います。僕の好きな言葉のひとつにこんなものがあります。白って200色あんねんて(笑)。黒も300色くらいあるらしいですよ。200色ある中で僕はこの白を選んだんだな。今みんながつけているこの白。ありがとう。メンバーカラーの白、Travis Japanの川島如恵留としての白。この色を数多くの中から、たったひとつのこの色を選んで、この道を選んで生きてきて良かったなと思います。

皆がTravis Japanをデビューコンサートに連れてきてくれました。本当にありがとう。今度はTravis Japanが皆をいろんなところに連れて行くから。また次のコンサートで今日よりもっと輝いている笑顔を見せてください。本当にTravis Japanは幸せをもらっています。僕たちはそれに全身全霊で応えていけるように皆の日常に届けてあげられるように頑張るから…。引き続き応援をよろしくお願いします」。

博識な川島さんの豆知識を聞いて「いや~、黒って300色あるんですね。初めて知りました」という言葉から始めたのは、中村さん。「ふと思ったことなんですけど、俺たちは、ここにいる皆に出会えてとっても幸せです。もちろん今日来られなかったファンの皆もそうです。だって、皆のおかけで俺らは今ここに立てているし。いろんな困難も一緒に乗り越えてきたのかなと思います。

たまには辛い時もあるし、あったけど、一緒に乗り越えられたことが幸せだし。これからもいろんな大変なことがあると思うけど、俺らならできるよねぇ? 俺らなら越えられるよねぇ? 世界とれるよねぇ? マジで皆のことを大好きだし、これからも幸せにしたいと思っています。だから、俺たちはずっと努力します。自分たちの夢、皆との夢、叶えるためにずっと努力するので、大変なときはお互い支え合っていきましょう」。

「皆の声聞かせてください。楽しかったですか?」と会場のファンを笑顔で見渡したのは、七五三掛さん。 「Travis Japan、これだけ言いたいなっていうことがあって、言ってもいい?  Travis Japan、デビューして帰ってきました。(「お帰り~」というファンの声) ありがとう。本当に良かったなと思います。この7人でデビューできて。一緒に夢をつかみとることができて本当に良かったなと思います。本当にありがとうございます。皆さんのおかげです。

このコンサートで新しくイヤモニを作ってもらったんですけど、“Shime of Travis Japan” って刻みました。“Travis Japan”のしめっていう意味で作りました。メンバーがいるから俺はこうやって楽しく踊ることができて、歌うことができて。ファンの皆さんがいるから俺は素の俺でいられるし。皆の前に立つことができるし、コンサートをすることができています。その意味を込めて、イヤモニに文字を刻みました。ずっとTravis Japanでいたい。ここまで来るのに本当にいろんなことがあって。悔しいこともたくさんありましたし、もちろん楽しいこともたくさんあって。皆と一緒にデビューという夢を掴めたのは幸せなことです。これからも俺らTravis Japanについてきてください」。

吉澤さんは「今日は幸せな時間をありがとうございました。めちゃくちゃ幸せでした。皆は幸せでしたか?」と、何度も“幸せ”という言葉を繰り返す。「俺は周りの人、メンバーの人、家族、いろんな人が笑顔で、幸せでいられるのが夢であり、目標。辛い時もたくさんあるけど、ライブに来て楽しんでくれることで幸せと笑顔を増やすことが、こうやってアイドルをしている理由です。

昔話を言うと僕には親友がいて、小、中学の時にケンカばかりしていて、俺は『やめろ、バカだな。もっと楽しく笑顔でいればいいじゃん』っていつも言ってたんです。周りを楽しませるためにアイドルをしています。Travis Japanのファン、皆さんを愛しています。自分のファン、担当の人だけじゃなくて、本当に一人ひとりが愛おしくてしょうがないです。一人ひとりにファンサービスできてないかもしれないですけど、やってるつもりです。皆、気づいています。僕たちのパフォーマンスを見たり、動画を見たりして、笑顔になっていただけたら、満足です。そして、これからもTravis Japanの笑顔を守り続けます」。

挨拶のラストはリーダーの宮近さん。「僕たちの、皆様の、念願でもあったデビューを叶え、デビューツアーとしてこのステージに立たせていただいています。ありがとうございます。振り返ると大勢の前でこうやって話していることが有り得ないことだなと思います。宮近海斗はあまり強い人間ではなく、トラブルがあったら、できるだけ避けて、いなせるものならいなしたいタイプです。真っ向勝負という言葉が苦手かもしれません。

…そうなんです、ちょっと避けてきたんですけど、でも、いま俺が知ってる中で最強のグループのリーダーをやってます。この世にひとつしかないこの肩書きを、この上ないものにするべく、そして、誰もが認める、うらやむ肩書きにするべく、強く生きたいと思っています。なので皆さん、俺たちの…そして、俺の強さでいてください」。

ファン1人1人に伝えるように、感動的な熱いメッセージを送った7人に贈られたのは、鳴り止まない盛大な拍手。そして、「改めて、我々Travis Japanから伝えさせてください。せーの、ただいまー!!」と、声を揃える7人に「お帰りー!!」と、ありったけの声で叫ぶファン。そんな家族のような愛情たっぷりのやりとりの後、「いくぞー!! Travis Japan」と叫んで、この日何度目かのデビュー曲「JUST DANCE!」を。会場全員で“ピロピロブンブンダンス”で一体になり、高らかにジャンプする姿がハッピー感満点だ。

ファンとTravis Japanが「ただいま」と「おかえり」の言葉を幾度と繰り返したこのツアー。待ってくれていたファンの皆に直接「ただいま」と言いたいという彼らの想いが実現したステージは、これまでコンサートの最後に歌われてきたファンとの絆曲「Together Now」でラストを飾った。“君とまた時間を重ねたい”と願うバラードソングを歌いながら、再びオープンリムジンに乗って、旅立つ7人。次の夢のSHOW TIMEに向かって出陣だ。

日本のトップアイドルとして世界に羽ばたこうとする彼らの夢はたった今、始まったばかり。どんな時も彼らを支えてきたファンと一緒に、ここからまた大きなグループへ進化していくことを誓う選手宣誓のような輝かしいステージだった。

information

https://www.universal-music.co.jp/travisjapan/

写真・邑田卓也 取材、文・福田恵子

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