「貧困地域、世界規模の大企業、そして武漢。リアルな中国を撮りました」超人気日本人インフルエンサーが見た実態
ananweb / 2023年5月18日 17時30分
絶大な影響力を持ち、いまや世界を動かすほどの可能性も持ち合わせているインフルエンサー。現在は、さまざまなジャンルで個性豊かなインフルエンサーが数多く活躍していますが、その1人が“中国全土でナンバー1インフルエンサー”として注目されているドキュメンタリー監督の竹内亮さんです。そこで今回は、まもなく開催される映画祭「竹内亮のドキュメンタリーウィーク」の見どころや中国の知られざる魅力についてご紹介します。
初公開作品から人気作の続編までが一挙に公開!
【映画、ときどき私】 vol. 579
これまでにドキュメンタリー監督・番組プロデューサーとして、多くの映像制作を手がけてきた竹内さん。過去にはテレビ東京の『ガイアの夜明け』や『未来世紀ジパング』、NHKの『世界遺産』や『長江天と地の大紀行』などに携わってきました。
その後、2013年に中国人の妻と中国に移住し、翌年には南京市で映像制作会社を設立。日本に住む中国人や中国に住む日本人のように異国の地でがんばる人たちに密着した『我住在這里的理由(私がここに住む理由)』を制作して大きな反響を巻き起こします。中国の大手動画サイトbilibiliやYouTubeなどでの動画再生回数は、4年で6億回を突破したほど。中国最大のSNSとされるWeiboでは、2017年から5年連続で「影響力のある十大旅行番組」にも選ばれています。
さらに、竹内さんの総SNSフォロワー数はWeiboや抖音などを合わせると630万人を超えており(2023年5月時点)、Weibo旅行関連インフルエンサーランキングではなんと全国で1位。日本人にもかかわらず、名実ともに中国全土でもっとも人気のあるインフルエンサーの1人と呼ばれています。
過酷な長江源流に10年振りに再挑戦
今回のイベントでは、そんな竹内さんが自信を持って日本に届けたい4本が一挙に上映。まず1本目は、本邦初公開となる完全劇場版『再会長江』です。全長6300キロにもおよび、アジア最大の大河にして“中国の母なる大河”とも称される長江へ10年振りに向かいます。
北極、南極に次ぐ地球第三の極地と呼ばれるチベット高原を以前訪れた際、「長江源流の最初の一滴」が撮れなかったことに対して後悔の念を抱いていた竹内さん。本作では、中国の変化をとらえるとともに長江源流に再挑戦する姿が映し出されています。また、中国への留学が決まっている小島瑠璃子さんがナレーションを務めたことでも話題となり、注目を集めているところです。
中国大手メディアでは報じられなかった真実を知る
続いては、『お久しぶりです、武漢』。竹内さんが降り立ったのは、2020年1月に新型コロナ対策として、人類史上かつてない規模のロックダウンが実施された街・武漢です。ロックダウン解除直後で感染リスクがあるなか、周囲の反対を押し切って武漢に入った竹内さんは10人の武漢市民に密着。中国大手メディアでは報じられない真実の武漢を映している本作は、2020年6月の配信直後に中国全土で大きな反響を呼びました。今回は、その3年後を追加取材した特別版となっています。
3本目の『大涼山』で取り上げているのは、中国でもっとも貧しい地域のひとつと言われている秘境。四川省の山奥にある断崖絶壁の村には、世界第2位の経済大国とされる中国のイメージとは程遠い原始的な生活を営む少数民族が住んでいます。本作がとらえているのは、いまの日本では見ることのできないような光景から現代社会のなかで必死に生きようとする彼らの姿、そして子どもたちの涙に隠された思い。中国で2000万回再生、YouTubeで500万回再生された『走近大凉山』に新たなシーンが追加され、見応えも十分です。
ファーウェイによる驚きの世界戦略の真相に迫る
最後は、『ファーウェイ100面相』。本作で追いかけているのは、3年前に「国家安全保障に関わる」として、トランプ前大統領から名指しで批判された中国通信機器企業・ファーウェイです。
竹内さんは、ファーウェイと「撮影内容には一切干渉しない」という約束を交わしたあと、日本を含む世界13カ国を周り、世界各地に散らばる20万人のファーウェイ社員を撮影。撮影期間は、なんと3年にもおよんでいます。ここでは、ファーウェイによる驚きの世界戦略の真相に迫っており、興味深い内容が満載です。
日本とは同じアジアであるにもかかわらず、まだまだ知らないことが多い中国。本イベントでは普段見ることのできないリアルな中国を体感できるだけでなく、新たな魅力にも気づかされるラインナップが堪能できる絶好の機会となっています。
中国は、面白くて飽きないフシギな国
そして今回は、竹内さんから特別にananweb読者へ向けてメッセージをいただきました。
みなさんは“中国”と聞いて、どんなイメージを持ちますか? 「怖い」「汚い」「不自由」といった感じではないでしょうか? 私は中国に移住してすでに10年が経ちますが、私が感じた中国は、「明るい」「人情」「自由」です。
なぜこれほどまでに違うのか? それはみなさんが「マスコミによって作り上げられた中国」しか知らないからです。実際に中国に住んだことのある日本人は、ほぼ私と同じ印象を持ちます。いままでも、そしてこれからも、好むと好まざるとにかかわらず、日中は永遠の隣人として付き合っていかなければなりません。
日中関係のトラブルの多くは、互いの文化を理解しないところから始まります。だからこそ、ぜひみなさんに私の作品を見ていただきたいと思っています。バッシング目線ありきではない、普通の庶民の目線から見た中国はきっと、いまみなさんの頭のなかにある中国とはまったく別のものです。さあみなさん、私の映画を通して、この面白くて飽きないフシギな国を旅しましょう!
作品情報
「竹内亮のドキュメンタリーウィーク」
期間:5月19日(金)から5月25日(木)
場所:角川シネマ有楽町
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「江蘇の魅力」文化観光カーニバルが福岡の夜を照らす
共同通信PRワイヤー / 2024年7月10日 13時40分
-
ヨドバシ「マルチメディアAkiba」内のファーウェイ・ショップが新装開店、7月5日限定イベントも
マイナビニュース / 2024年7月5日 13時22分
-
蘇州の日本人母子襲撃事件が日本人に与えたプラスとマイナスの衝撃―仏メディア
Record China / 2024年7月4日 14時0分
-
長江スナメリ、12カ月の妊娠期間を初めて完全記録―中国
Record China / 2024年6月25日 10時50分
-
「水の趣 江蘇」文化観光カーニバル、福岡の夜の帷に輝く東方の夢
PR TIMES / 2024年6月19日 19時15分
ランキング
-
1なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
2ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
3第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
-
4「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”
日刊SPA! / 2024年7月17日 18時37分
-
5イケアのモバイルバッテリーに“発火恐れ” 製造不良で一部自主回収…… 海外では事故も発生
ねとらぼ / 2024年7月17日 20時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)