「かわいくても本命にはなりません…!」男性が初デートで「“都合のいい女”認定する女性の言動」
ananweb / 2023年7月20日 20時30分
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、才色兼備でマッチングアプリでもモテモテの32歳女性。ハイスぺ男性とデートをするが…。三松先生が初デートで言ってはいけないことを教えてくれます!
紗奈(32歳)、30代でもマッチングアプリで無双状態。でも、いつも遊ばれて終わるのはなぜ
【レスなひとびと】vol. 210
「えっ、こんなにいいねがつくの!?」
紗奈は最近彼と別れたばかりの32歳。30歳を超えてからのマッチングアプリは、なかなか思い通りいかないと聞いていた。しかし、紗奈に限ってはそんなことナシ。
それもそのはず、紗奈は元モデル。今は英会話講師をしていて、まさに才色兼備。
海外旅行中に撮ったノースリーブワンピの写真に、イキイキと働いている様子がうかがえるプロフィール文。紗奈には、皆が狙いそうな男性が次々とアプローチをしてきた。高収入かつイケメンで、エスコート上手。宏樹も、そのうちのひとりだった。
金曜日の夜、丸ビル内のバルで初デート。夜風を浴びながらの会話が初対面ながら心地よい。
「紗奈さん、なんで彼氏いないか不思議。なんでアプリ使ってんの」
「宏樹さんこそ。わたしはね、歴代彼氏に財布からお金抜かれたり、浮気されまくったりして、ほんと、男運ないみたい」
紗奈は自虐的に笑いながら言う。
「そうなの? しっかりしてそうー。そんなふうに見えないけどな」
宏樹の不思議そうなリアクションがおもしろくて、調子に乗ってしまう。歴代のヤバい彼の話をたくさんした。
そのあと、酔い覚ましに30分ちょっと歩き、小伝馬町のほうにある宏樹のマンションへ。
宏樹の家は、一言でいうとキレイ! デザイナーズマンションの一室。紗奈はひとまず、カウンターキッチンのところにあるスツールに腰掛ける。すると宏樹が、「そっちじゃなくて、こっち」とお姫様だっこ。
「ねえ、舌出して」
ベッドの上で、顎をクイッとやられて深いキス。
「自分で脱ぐ? それとも脱がしてほしい?」
それまで紳士的な雰囲気だったのに、ふたりっきりになると結構なイジワルスタイル。そんなギャップもたまらなくて…
。
翌朝、紗奈が目覚めると、宏樹が朝食を作ってくれていた。お店で出てくるみたいにふわっふわなパンケーキに、とろけるチーズのスクランブルエッグ、バジルのボイルドウインナーにトマト。外でも家でも完璧じゃないか。
名残惜しかったけど、昼からは英会話レッスンがある。朝食を食べて少しいちゃいちゃしたあと、玄関でキスして、宏樹の家をあとにした。結婚して、こんなふうにおしゃれに暮らせたら楽しいだろうなって、ついつい妄想してしまう。シティ派カップルってやつか。
その日の夜、宏樹からのLINE。
<昨日はありがとう! また時間があるとき声かけるね>
これって、彼女候補じゃなくて、遊び相手に送るLINEだ。実は最近、紗奈には、同じようなことが3回立て続けにあった。
「一体、わたしの何が悪いの」
【三松さんからのコメント】
紗奈さん、いわゆるハイスペ男性に都合のいい女性にされてしまう系ですね。
相手からすると、外見はきれいで、センスがいい。でもガチ彼女としては物足りない部分がある。時間あいたときにおしゃべりしてエッチするぶんには充分。
アプリではモテモテなのに、遊び相手止まりが3回も続いたとなれば、その理由が気になりますよね。
真相はもちろん、相手に聞かないとわかりませんが。気になるのは、初デートのタイミングで、歴代の彼にぞんざいに扱われた話をしているところ。
デート相手の多いイケてる男性は、選択肢も多い。相手をまだよく知らない段階で、何人もの元カレに大事にされなかった話を聞かされると「このひと、そんなにバリューないのか? 男に大事にされない女ってどうよ。痛い感じだ」なんて、思われる可能性があります。
紗奈さんは魅力的なのに「他人から大事にされないキャラ」をアピールするのは戦略ミス。おもしろい話をして、相手を楽しませてあげようというサービス精神はステキなのですが、会話の内容をよく考えましょう。
もちろん、紗奈さんの話を聞いて「俺はそんなふうにしないよ」というふうに思ってくれる男性がいればOK。
とは言え、恋愛自虐会話はある程度距離が縮まってからするように。
逆に自慢話ばかりもよくないのよ。「こいつ、どんだけうぬぼれーー」って引かれてしまう。恋愛成就ってほんとにむずかしい。
「自分で自分を価値レスにしないこと。うぬぼれにならないレベルで自分は素敵! を見極めて」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。
©South_agency/Gettyimages
文・三松真由美
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