1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

不動産会社の経営者が教える! 選んではいけない「NG物件・間取り」3つのポイント

ananweb / 2023年9月30日 20時40分

不動産会社の経営者が教える! 選んではいけない「NG物件・間取り」3つのポイント

物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、選んではいけない「間取りと環境」の戸建物件についてお聞きしました。「相場より安くて飛びついたら、住みづらかった……」などということにならないためにも、ぜひ参考にしてください!

NG1 エアコンが効きづらい狭小物件

立地のいい住宅密集地などに増えている3階建ての狭小住宅。狭さを感じにくくし、開放感を出すための工夫として、各フロアに扉がついていない(部屋ごとの仕切りがない)物件も多いのですが、その場合、エアコンが効きづらいという問題があるので注意が必要です。

扉がついていない物件は、言ってみれば「1階から3階までのひとつの大きな部屋」ということになります。そのため、一般的な部屋を冷やしたり暖めたりするのと比べ、莫大な時間がかかってしまうのです。

とくに今年のような酷暑の場合、クーラーが効かない家では快適に過ごせないどころか、熱中症などのリスクも上がってしまいます。また、エアコンの稼働時間が長くなることで電気代が高くついてしまうのもネックです。

また、狭小住宅に多く見られる「オープン階段」についても注意が必要です。

オープン階段とは、蹴込み板がなくオープンになっている階段のことで、「スケルトン階段」「シースルー階段」などとも呼ばれます。蹴込み板がなく1階の床まで見えるため、開放感があり、さらに日光や風を通しやすいというメリットがあります。

ですが、「上り下りするのが怖い」「強度に不安がある」「子どもが落下しないか心配」といった声を聞くこともあります。実際に小さなお子さんがいるお客様で、購入後にリフォームを依頼されることも多いです。

「立地がいいのにお手頃」「開放感がある」「光あふれる家」などをうたい文句にしている狭小住宅を検討するときは、このようなデメリットがあることをなんとなく、頭に入れておいてください。

その上で、住み心地と立地、どちらの重要度が高いか考えてみることをおすすめします。

NG2 「うなぎの寝床」物件

「うなぎの寝床」とは、間口が狭く奥行きのある細長い間取りの物件のことです。狭い土地を有効活用して建てられることが多く、好立地の場所に住めたり、縦長の間取りのおかげで狭さを感じづらかったりというメリットがあります。

ですが、選ぶ前に知っておいたほうがいい注意点もあります。

「うなぎの寝床」物件の場合、リビングは日当たりよく設計されていることが多いのですが、道路に面していない奥側の部屋に日が入りづらい場合があるのです。そのため、奥側の部屋は湿度が高くなり、カビが発生しやすくなってしまうこともあります。

内見するときは、各部屋の日当たりと湿度の状態を確認しておく。湿度が高く感じる場合は、電化製品などで解消できそうかなど、隅々まで確認しておきましょう。

また、間口が狭いがゆえに大きな家具を入れづらく、どうにか入ったものの狭い部屋に置くと圧迫感が出てしまった……というトラブルもよく聞きます。

これは1の狭小住宅にも言えることですが、玄関、廊下、階段などを経て、設置する場所まで運べるかどうかも含めた、家具のサイズ計測が必須となるのです。

ソファやテーブル、ドラム式洗濯機など「絶対にこれが使いたい」という理想がある方はとくに、しっかりチェックしておいてください。

NG3 半地下の物件

韓国で映画「半地下の家族」が大ヒットしましたが、日本でも地価高騰の対策の一環として、半地下に部屋を備える物件が増えています。

地下は、地上と比較して遮音性が高いというメリットがあるため、「シアタールームに最適!」「楽器を弾く方におすすめ」などいった、宣伝や広告を目にしたことがある方もあるのではないでしょうか?

さらに、地下のない物件と比べると入念な基礎づくりが必要となるため、耐震性が高いのも魅力。地震や強風に強く、上層階よりも揺れにくいのが特徴です。

ただし、こうしたメリットばかりではありません。地下にあるため採光が十分とは言えず、薄暗いので「長時間いると気が滅入る」という人も一定数います。

また、土に近いため地上よりも湿気がたまりやすく、湿度が高いというのが最大の問題点かもしれません。カビが発生しやすくなるだけでなく、湿度が高い状態が続くことでシロアリが発生するリスクも上がってしまうのです。

お目当ての物件に、地下への採光や通風、防湿を目的として建物の周囲を掘り下げた空間「ドライエリア」が設置されているかなど、湿気対策がしっかりされているかを確認してほしいです。

さらに、半地下は台風や洪水が発生した際に浸水する可能性も増します。その土地の高低差をはじめ、周辺環境を確認しておく他、ハザードマップを活用して、洪水・土砂災害の危険性を調べておくと安心です。

※ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

Information



<教えてくれた人>
石岡茜さん。2013年に「女性のための不動産会社を作りたい」と、東京・学芸大学に「ことり不動産」を設立。女性ならではの細やかな視点と「幸せな家選び」をモットーに、物件選びをサポートしている。宅地建物取引士。著書に『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)がある。

取材、文・髙倉ゆこ

©Direk Takmatcha/Adobe Stock

取材、文・髙倉ゆこ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください