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三四郎「“テレビ見てます”と言われるより“ラジオ聴いてます”と言われた方が嬉しい」

ananweb / 2023年10月5日 19時0分

三四郎「“テレビ見てます”と言われるより“ラジオ聴いてます”と言われた方が嬉しい」

「オールナイトニッポン」シリーズで8年以上、パーソナリティを務めている三四郎さん。ラジオを愛するお二人に、長~くリスナーとの関係性を築き続ける言葉の秘訣を伺いました。

左・相田周二さん、右・小宮浩信さん。



――『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』『三四郎のオールナイトニッポン』と、2015年よりシリーズ通算8年以上、パーソナリティを務めている三四郎さん。小宮浩信さんと相田周二さんにとって、この番組はどのような存在ですか?



小宮浩信(以下、小宮):今は二人で飲みに行く機会が少なくなったし、僕らはYouTubeとかもやっていないので、ラジオはお互いの近況やプライベートを知れる場所。学生時代の休み時間に戻ったような感覚です。



相田周二(以下、相田):飲みに行っちゃうと、ここで話すことがなくなっちゃいますから(笑)。ほぼ毎日仕事で会っていますが、一人暮らしをするとか、車を買うなどの報告はラジオで。まあ、僕らのホームですよね。



――当初、8年も続くと思っていましたか?



相田:1年で終わると思っていました。それが2年目もいきますってなって、もう1年できるんだ! って。その後も3年、4年と続いて。今度は、逆に長く続けなくちゃいけないなって思いますね。



――それだけ愛されているってことですね。長く聴いてくれているリスナーについては、どのように思われていますか?



小宮:テレビにゲストで呼ばれても、あまり自分たちのことは時間を割いて喋れないんですけど、ラジオだと長尺で好きな話ができる。しかも生放送だから、オンタイムでリアクションメールが届くので、新鮮な感想を聞けて面白いですね。例えば「5年前も同じ話してたよ」なんてツッコミのメールが来たりも(笑)。ああ、昔から聴いてくれているし覚えてくれているんだな、って嬉しくなります。



相田:テレビって、別に僕ら目当てで見ている人ばかりではない。でもラジオは、僕らの話を聞きたい人しかいないですから。



小宮:「テレビ見てます」って言われるよりも「ラジオ聴いてます」って言われた方が嬉しいし、何か特別な発表がある時は、一番にラジオで喋りたいんです。



――様々なお仕事をされている中で、ラジオで話すことならではの面白さを教えてください。



小宮:テレビと違うのは、疲れてるとか眠いことも赤裸々に伝えられるところ。テレビよりもゆるいトーンで話すことができるイメージはあります。あとは予定調和ではなく、生放送ならではの流れに任せたりすることも。まあこれは、ラジオというよりは、生放送の面白さでもあります。そして流れに任せた結果、よくない方向に行くこともありますけど(笑)。そうやって、悪いところもリスナーと一緒に共有していくのも面白い。



相田:責任は僕たちが取らなくちゃいけないですけどね(笑)。でも、リスナーとの距離が近いのもいいところです。



――深夜なのに聴き続けてしまうという、中毒性を感じています。フリートークのテーマなど、どのように決められているんですか?



小宮:オープニングテーマは作家と相談しながら決めて、フリートークは個々に自分たちで。最近気になっていることや、この一週間のニュースについて喋る感じです。



相田:作家との打ち合わせは全部で20分ぐらいじゃないですかね。流れをざっくり確認する程度。



――リスナーにとって、生放送の利点はどんなことでしょうか。



相田:ラジコやポッドキャストなんかでも聴けるようになったことで、ラジオがより身近になったのは嬉しいけど、3時まで起きていてくれて生で聴くのと、次の日に収録(radikoタイムフリー)を聴くのとでは鮮度や面白さが全然違う。例えば、小宮の結婚発表を聞き逃したリスナーは相当悔しかったと思います。まあ深夜なんで、仕方ないんですけど(笑)。



――テレビと違って喋り方で意識していることや、これまでに勉強になったことありますか?



小宮:テレビは画面を通して動きで伝えられますが、ラジオは声と言葉だけで表現しなければいけないのが大きな違い。ジェスチャーを封印して言葉で説明するようにとか、あと、例えば「女」ではなく「女性」と言うようにするなどの時代の変化もあります。間の取り方に関しては感覚で身についていて、無意識にやってるかも。



相田:初めて聴く人のために、あるあるのネタでも一回おさらいするような、説明を入れるのも大事。



小宮:勉強になったのは、先ほども流れに任せるという話をしましたが、フリートークはがっつり決めすぎないこと。その場に届いたリスナーのメールや遊びを入れると、面白くなりやすいんです。だから押さえるべきポイントだけ押さえて、一度流されてみるのも、生感が出ていい感じになります。



――その辺はもうプロですね。



小宮:昔、ダウンタウンの松本人志さんが「売れてない芸人は、古谷実の漫画で言葉を勉強しろ」って言っていたので読んでみたら、すごく面白い言葉選びをしていて。養成所時代に先生からも「言葉選びはボキャブラリーがすべて」と言われていたんですが、言葉や角度を変えて喋ると、同じ話でも断然面白くなったりするんですよね。だから古谷さんの漫画は、芸人としてすごく勉強になりました。



相田:僕の場合は、好きなことについてテンション高く熱弁する方が面白くなるみたいで。「もうちょっと砕けて喋るといいかも」とか、作家に伝えてもらいながら、自分に向いている方法を考えたり意識したりはします。



小宮:あと、喋りのテンポは、テレビよりは遅くなるかもしれませんね。ゆっくり喋れば、聞こえにくいこともありませんから。



――小宮さんは以前、欠けた前歯がトレードマークで、滑舌の悪さをネタにしていましたが…。



小宮:歯を治したのは、この番組を始めて2年目ぐらい。ここだけの話、前歯が欠けていることがビジュアル的に面白いと思っていたので、わざと治してなくて(笑)。でもラジオを始めて、トークが面白いと言ってもらえることが増えたんです。トークだけで面白いなら歯を入れてもいいだろうって思えたのも、この番組のおかげ。



『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』
2014 年の『オールナイトニッポンGOLD初笑いSP』にて優勝し、翌年から『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティに。以来『オールナイトニッポン』含め、オールナイトニッポンシリーズで8年以上、パーソナリティを務めている。現在は、毎週金曜深夜3時~5時、ニッポン放送で生放送中。

さんしろう 中学時代からの同級生で2005年に結成したお笑いコンビ。

小宮浩信(こみや・ひろのぶ) 1983年9月3日生まれ、東京都出身。ツッコミ(またはボケ)、ネタづくり担当。

相田周二(あいだ・しゅうじ) 1983年5月2日生まれ、東京都出身。ボケ(またはツッコミ)。『有吉の壁』(日テレ系)ほか出演中。

※『anan』2023年10月11日号より。写真・内田紘倫 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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