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「本当は寂しいのに…」恋愛下手なバリキャリ女性の「NG行動と克服法」

ananweb / 2023年11月23日 20時30分

「本当は寂しいのに…」恋愛下手なバリキャリ女性の「NG行動と克服法」

仕事は得意だけど、同じように恋愛を楽しむことができない。こんな恋愛ベタで悩む女性が、今増えています。なぜ仕事はがんばれるのに、恋愛は上手くがんばれないのでしょう。そこには使う能力の違いや、過去から来る思い込みなどの要素が関係しています。

仕事はバリバリでも恋愛ベタ! ちぐはぐな女性が恋愛上手になって愛される秘訣

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 244

仕事は結構デキる方だけど、恋愛になると上手くいかない。そんな女性が増えています。彼女達はコミュ力もあるし仕事もデキる。見た目もきれいにしているので、まさか恋愛で苦戦しているなんて、周りから全く思われていません。
でも内情は、毎回ダメ男に引っかかったり、恋愛になると依存体質になったりとクセがそれぞれあり、幸せで安定した恋愛とは遠い日々を送っていたりします。

こうした仕事と恋愛スキルのアンバランスはなぜ起きるのでしょう。今回のコラムでは、仕事はバリバリデキるのに、恋愛では同じように力を発揮できない女性の、原因と対処法をご紹介します。

恋愛ベタな仕事デキ女に共通すること!

恋愛は苦手だけど、仕事や勉強はけっこうがんばれるほうである。そんなタイプが、女性の社会進出が進む現代には増えています。自分はそうかなーと思った方に向け、まずはこの恋愛ベタな女性の特徴から解説します。

仕事や勉強など、過程や結果の見える努力をするのが得意

最初にご紹介するのは、今までの努力の仕方に偏りがあるのかも…というお話です。
例えばあなたは、10代20代に勉強や部活など、学生として求められることにしっかり取り組み、結果を出してきたタイプではなかったでしょうか。
そして社会人になった後は、会社やメンバーの言うことを素直に聞き、仕事をなるべく早く覚え、結果が出せるよう努力をしてきたのではないでしょうか。

学生時代も社会人時代も、こうした真っ直ぐな努力ができることは素晴らしい反面、恋愛では、この真っ直ぐな努力とは別の力が必要なため、結果として「仕事はできるのに恋愛はヘタ」な女性が誕生します。

こうしたチグハグさの原因は、勉強や仕事といった本分を頑張りすぎるあまり、恋愛で必要な“密なコミュニケーション力”を育てる機会を逃してしまったことがあげられます。

人に頼ったり甘えたりするのはちょっと苦手

仕事はデキるのに恋愛ベタというタイプは、しっかり者の女性が大半です。しっかり者の性格は、なんでも一人でテキパキとこなすことができるので、社会生活を送るうえではとても頼りがいのある存在です。しかし一方で、人を頼ったり、誰かに甘えたりするのがとても苦手です。こうした特徴の結果、つい自分で問題を抱え込み、恋愛シーンでは以下のような問題を引き起こします。

相手のことは好きでも、スキンシップや甘いやり取りが苦手でいつもそっけなくしてしまう 「この人に話しても仕方ない」と思って、彼に相談や弱音を吐いたりしない 「寂しい」といった感覚をどの程度出したらいいか分からず、彼に甘えることがない

いかがでしょうか。1つでも当てはまるようなら、抱え込みの自己解決グセがつきすぎており、その結果恋愛ベタに繋がっていることが考えられます。

恋愛や男性に対して苦手意識を抱く出来事があった

最後は、恋愛や男性に対するトラウマを今も抱えているというお話です。最もわかりやすいのは、過去の恋愛でとても苦い思い出があるケースです。
例えば、以前付き合った彼が、実は詐欺まがいの商売に手をだしていたことが後からわかり、それ以来男性が信じられなくなり、恋愛できなくなったという30代女性の話を聞いたことがあります。

こうした大人になってからのトラウマは記憶に残っていることが多く、比較的キズも浅い傾向があります。これ以外にも、幼少期に覚えてしまった恋愛や男性に対する苦手意識には、以下のようなことがあります。

母親から父親の悪口を聞かされて育った 父親がとても怖い人で、今も苦手意識がある 男性に対して怖い思いをするような経験がある

※幼少期に受けたちょっとしたイタズラでも、恐怖心があったなら心に残っているかもしれません。

ちなみに、具体例のうち2つは父親に関連した話ですが、これには深い理由があります。
私たちの最初に出会う異性の多くは父親です。最初に出会った異性である父親が、男性のイメージの土台になることが多く、それが悪いものとして記憶されると、その後の男性観や恋愛観にもよくない影響が出るというわけです。

こうした苦手意識があると、成長する過程で無意識的に恋愛を避けたり、誤った認知のまま恋愛をしたりしてしまい、失敗を繰り返すことにつながります。

仕事スキルと恋愛スキルがチグハグな原因と対処法

仕事と恋愛、両方上手くできない理由が少し分かってきたでしょうか。ここからは、やっかいな恋愛ベタを改善させ、あなたの魅力をきちんと発揮するための対処法を3つご紹介します。小さな一歩として始められることばかりなので、チャレンジしてみてください。

自分でなんでも決めない! できることもやらないようにする

例えば今恋愛中なら、「彼だと全然ダメだな」みたいに思って自分が巻き取ってしまうことも、ぐっと我慢して彼に丸投げしてみましょう。もちろん彼ががんばれなくても、それは仕方ないと受け入れる覚悟を持って丸投げをすることが大事です。

こうした取り組みは、恋愛ベタ女性の特徴である「抱え込みグセ」「自己解決グセ」を強制的に和らげる効果を期待したものです。自分でなんでもやってしまうクセがあるなら、少しでも相手に任せるよう意識してみることで、だんだんと人との距離感の築き方が変わり、抱え込みグセが減っていくかもしれません。

自分の中の男性観をゆっくり見直していく

あなたは男性という存在に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。
「男は結局頼りない」「世の中ダメ男ばっかり」「すごく苦手。実は怖い」など、ネガティブな思い込みがある方もいるでしょう。また逆に、恐怖や苦手意識が強いあまり、「いつか白馬の王子様が現れる」「いつか理想の男性から求愛される」など、ファンタジーめいた思想を抱えてしまっている女性もいるかもしれません。

人には誰しも思い込みはあるものですが、こうしたネガティブな物もポジティブな物も手放し、「特になんとも思わない」という、中立的でフラットな概念に上書きできると、偏った思い込みから来る苦手な気持ちも薄れていきます。こうした気持ち的な上書きをしていくことで、恋愛ベタというその先の行動も和らいでいくことが予想されます。

感情のおもむくままに楽しく行動してみる

仕事モードが優秀な女性の多くは、常に感情優先ではなく、理性優先でテキパキと動いていることが多いです。とても素晴らしい能力である一方で、恋愛など感情優先で過ごしたほうがいい場面でも、同じく頭ばかりを使っていると、だんだんと自分も相手も窮屈になっていくことがあります。

こうした問題を改善させるためにも、まず日常生活の小さなことから、感情のおもむくままに行動するという、感覚優位生活を始めてみましょう。

例えば「今日はもう仕事は切り上げてのんびりしたいけど、ここまで終わらせたい」などの葛藤があった際は、スケジュールが許すなら今日は休みたいという心の声を優先させてあげましょう。
こうした心の声を拾い上げることが習慣化できると、恐らく恋愛シーンでも「こうしてほしい」「ここが嬉しい」など、今までスルーしていた自分の気持ちに敏感に気づけるようになると思います。
そうなったら、ぜひ口に出したり行動に変えたりして、振る舞いを変えてみてください。この小さな積み重ねが、恋愛ベタを抜け出していくコツになります。

仕事と恋愛のチグハグさを解消していく方法を3つご紹介しました。
今の私達の思考や行動の基準は、過去の出来事から作られたルールである事が多いです。つまり今あなたが恋愛ベタであれば、それはあなたのせいではありません。そこにはただ、過去に引きずられた思い込みや行動のクセが残っているだけです。
それを少しずつ変えることで、その先にきっと素敵な恋愛が待っています。ぜひ一歩を踏み出してみましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

©japolia/Adobe Stock

文・おおしまりえ

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